みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

満月とお水取り

2017年03月12日 | 俳句日記

 毎度のお運びで畏れ入ります。

お月様が綺麗ですな。

 満月は人の心の本来の姿、赤子の時には

皆、真ん丸な心で生まれてきているんですよ。

 

 生きていりゃなんだかんだと煩わしいことも

あるもんです。丸かったり尖ったり、月の満ち

欠けと一緒ですな、人生はその繰り返し。

せめて寂滅の時は、丸く逝きたいものです。

 

 ところがね、十日にお話しましたように

ご来迎(阿弥陀様のお迎え)いただく時に

満月てぇのは出来過ぎでやしてね、せめて

十三夜ぐらいがちょうどいい塩梅ですな。

 

 どなた様も胸に手を当ててみなされば、

合点がいこうと言うもんです。

 入滅の日の満月てえのがお似合いの

お方はお釈迦様ぐらいのもんでしょうな。

 

 でもね、世の中には奇特な方が沢山

おいでになって、人様の罪障を代わりに

背負って祈祷して下さる方たちが居るん

ですね、お坊様達ですよ。有難いことです。

 

 奈良東大寺の「お水取り」と八王子高尾山の

「真言宗火渡り祭り」がそれですな。今日です。

3・11の犠牲者のご供養もされています。

満月の日です、皆様、成仏なさるでしょうね。

 

 昔からわれわれ衆生は、こうして守られて

生きてきたのですな。

 国家は現世的に、お坊様や神官の方は

神仏のご加護を願って汗を流していなさる。

ご苦労なことです。      感謝合掌。

 

< うたかたの 憂世に尊き お水取り >

               放浪子

 

三月十二日(日) 晴れ 望月

         早朝よりランドリーへ

         大池公園で鳥観察

         日中布団干し

         昨年の難行昔日の如し

         満月の下、米買いに