毎度のお運びで畏れ入ります。
お月様が綺麗ですな。
満月は人の心の本来の姿、赤子の時には
皆、真ん丸な心で生まれてきているんですよ。
生きていりゃなんだかんだと煩わしいことも
あるもんです。丸かったり尖ったり、月の満ち
欠けと一緒ですな、人生はその繰り返し。
せめて寂滅の時は、丸く逝きたいものです。
ところがね、十日にお話しましたように
ご来迎(阿弥陀様のお迎え)いただく時に
満月てぇのは出来過ぎでやしてね、せめて
十三夜ぐらいがちょうどいい塩梅ですな。
どなた様も胸に手を当ててみなされば、
合点がいこうと言うもんです。
入滅の日の満月てえのがお似合いの
お方はお釈迦様ぐらいのもんでしょうな。
でもね、世の中には奇特な方が沢山
おいでになって、人様の罪障を代わりに
背負って祈祷して下さる方たちが居るん
ですね、お坊様達ですよ。有難いことです。
奈良東大寺の「お水取り」と八王子高尾山の
「真言宗火渡り祭り」がそれですな。今日です。
3・11の犠牲者のご供養もされています。
満月の日です、皆様、成仏なさるでしょうね。
昔からわれわれ衆生は、こうして守られて
生きてきたのですな。
国家は現世的に、お坊様や神官の方は
神仏のご加護を願って汗を流していなさる。
ご苦労なことです。 感謝合掌。
< うたかたの 憂世に尊き お水取り >
放浪子
三月十二日(日) 晴れ 望月
早朝よりランドリーへ
大池公園で鳥観察
日中布団干し
昨年の難行昔日の如し
満月の下、米買いに