日本史サイエンス 播田安弘 ***
筆者は三井造船で造船の設計を担当した船の専門家。日本史におけるいくつかの不思議に科学的に迫る一冊。本書で取り上げたのは、船にまつわる3つのエピソードで、文永の役で蒙古軍はなぜ一夜で...
荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 伊藤俊一 ****
日本史の古代から中世にかけて、政治や文化の後ろ側にあったのは土地所有形態の変遷であり、土地の所有を巡って律令政府は国有化を目指し、開墾奨励のために私有化を許した。しかしその土地から...
言語の本質 今井むつみ、秋田喜美 *****
人はどのようにして言語を獲得してきたのか。類人猿との違いは何かを、オノマトペの特質から入り、赤ちゃんはどのように言語を身につけるのかを考察。身振り手振りによるコミュニケーションから...
ことばの発達の謎を解く 今井むつみ ***
赤ちゃんはどのようにして母国語を学んでいくのかを考察して、言語の仕組みを解析する試み。日本語を基本にして言語の仕組みを考えていくのが本書で、赤ちゃんが動詞と名詞の違いに気がつくとこ...
日本史X世界史 つなげてみれば超わかる 森村宗冬 ***
日本史と世界史を別々に学ぶよりも同時並行的に並べて理解するほうがよりよく分かる、という一冊。日本列島の黎明時代に人類の祖先が約1万年かけてアフリカ大陸から日本列島にやってきた頃、世...
日本史が面白くなる「地名」の秘密 八幡和郎 ***
百済滅亡による亡命渡来人が増えてきたとき、大和朝廷は九州に百済の飛び地国家ができてしまうことを懸念、渡来人を計画的に全国各地に分散させた。666年、百済人...
経済で読み解く織田信長 上念司 ****
室町時代から戦国時代に戦乱が多かった理由はデフレによる経済不調、その結果としての政権不安定化が原因、という筆者。天下統一まであと一歩にまで迫った織田信長はデフレを終わらせ適度なイン...
総図解よくわかる日本史 ***
日本通史を図解入りでわかり易く解説した一冊で、高校の日本史副読本にしても良い。時代別に全13章を13人の筆者が担当して執筆。歴史の網羅的解説は退屈になり、理解しきれないことが多いが...
「東北の独眼竜」伊達政宗 榎本秋 ***
伊達政宗は1567年に゙輝宗と義姫の長子として生まれ、12歳で初陣、17歳でその器量を認められ輝宗から当主の座、家督を譲られた。当時の東北地方には蘆名氏、佐竹氏、大崎氏という強敵が...
ルポ 貧困大国アメリカ 堤未果 ***
2008年発刊、2009年度新書大賞の一冊、911以降のアメリカで民営化が進み、国内における自由化が進んで経済格差が拡大、貧困層が増加した結果、現在に至る経済的分断が生まれたことを...