世界史としての第一次世界大戦 飯倉章 ****
第一次世界大戦は欧州中心に戦いが展開されたため、日本からは遠い戦争であるかのように思われているかもしれないが、戦死者は軍関係で850万人、民間人も含めると1600万人が亡くなった大...
絶対に挫折しない日本史 古市憲寿 ***
筆者は、従来からの日本史は固有名詞の連続で、記憶を強いられることが理解への困難さを増長すると主張。本書では可能な限り固有名詞を使わずに通史として概説した。本書によれば、日本史を古代...
中東 共存への道 パレスチナとイスラエル 広河隆一 ****
ガザを巡るイスラエルとハマスの戦闘報道を見て、今までの経緯を知りたくて、家にある本を再読してみた。本書は1993年のイスラエルとPLOとの和平合意の1年後に書かれた一冊で、合意は同...
坂本龍馬と北海道 原口泉 ***
NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「琉球の風」「篤姫」の時代考証を担当したことで知られる筆者は、南九州や琉球の近世、近代史の専門家。明治維新が成る直前に殺害された坂本龍馬は、海外との交...
独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 大木毅 ***
1941年6月ナチスドイツとその同盟国の軍隊は、独ソ不可侵条約を破りソビエト連邦に侵攻した。1945年まで続いたこの戦争を独ソ戦と呼ぶ。その戦線はフィンランドからコーカサスまで数千...
幕末の大誤解 熊谷充晃 ***
江戸時代末、幕末の歴史にはドラマチックな展開が多くて、小説や映画化も多くされているため、そちらのお話の方が記憶に残っていて、その内容が実際の歴史的史実とは若干離れてしまっている場合...
知られざる王朝物語の発見 物語山脈を眺望する 神野藤昭夫 ****
日本の文学には平安時代に大きな「山脈」とも思える大きな作品群がある。もちろんそれらは、源氏物語や枕草子、伊勢物語や蜻蛉日記などだが、その作品を書いた人物たちはなにを学ぶことでそのよ...
シリーズ《本と日本史》① 『日本書紀』の呪縛 吉田一彦 ***
日本書紀が編纂されたのは1300年前のはるか昔だが、日本史は今でもその呪縛のもとにある、というのが本書。養老年間に編纂されたという日本書紀は、古代天皇制が開始された時期に、天皇家と...
謎解き 洛中洛外図 黒田日出男 ***
京都の景観を描いた絵画の中で、特に戦国時代に出現した屏風絵は京都の内外の様子を描き生活する貴賤の人々の姿を描き出し、当時の様子が伺える貴重な歴史史料である。現存する洛中洛外図は70...
「人それぞれ」がさみしい 石田光規 ***
10-20歳代と50-60歳代では、意見や考え方が大きく違うことはよくあること。同世代であっても、会社組織で働く人と個人経営者とでは意見表明の方法が違うだろうことも想像できる。会社...