三体 劉慈欣 ****
物語にはいくつかの背景がある。まずはタイトルの三体、宇宙空間にある巨大物体、例えば恒星が2つ近接してあると、互いの引力で二連星となりある距離で安定するが、それが3つあると相互の関係...
お殿様の定年後 安藤優一郎 ****
江戸時代には「300諸侯」と言われ、それぞれに第XX代という歴代の殿様がいたはず、つまり、260年の間には一世代で25年とすると300X10=3000人ほどの殿様がいたということに...
三体Ⅱ(下) 黒暗森林 劉慈欣 *****
三体世界から発された11次元の陽子「智子(シフォン)」の存在で、三体世界から出発した艦隊が地球に到達するまでの400年間の高エネルギー物理学の素粒子実験を封じられ、さらに智子は全人...
三体Ⅱ(上) 黒暗森林 劉慈欣 ***
天体物理学者の葉文潔が宇宙に向けて発信したメッセージに対応した三体世界からは1000隻の宇宙船が地球に向けて発進、450年後には太陽系に到達すると予想されている。三体世界は地球での...
三体III 死神永生(上) 劉慈欣 ***
三体世界は地球より遥かに優れた科学と技術力を持つ文明だった。羅輯は三体が送り出した地球侵略のための艦隊が地球に辿り着く前に、黒暗森林理論にもとづいて三体世界の座標を全宇宙に向けて発...
三体III 死神永生(下) 劉慈欣 ***
いよいよ三部作三体の終盤、第二部の結末を読んだ読者なら、もうこれ以上の物語は不要と考えたのではないか。第三部を読み終えると、まだ終末は先だったことに改めて気付かされる。第三部上巻の...
海軍乙事件を追う 後藤基治 ***
元毎日新聞政治部長の筆者は、太平洋戦争中に従軍記者として海軍省を担当、12月8日開戦というスクープ情報を手に入れたが、事前の新聞発表には情報筋の身元が分かってしまうというリスクがあ...
アルテミス 上・下巻 アンディー・ウィアー ****
「火星の人」のウィアーの二作目。アルテミスは月表面に作られた人工都市で、人口は2000人、地球からの観光客による収入により成り立っている。鉱物資源発掘によりアルミニウムとケイ素をガ...