ルポ 貧困大国アメリカII 堤未果 ****
2010年に本書を読んだ。実録インタビューを中心に、教育ローン問題、社会保障の崩壊、医療保険問題、刑務所問題を取り上げた一冊。内容はそちらを参照してほしい。2009年からのオバマ政...
ヤマト王権 シリーズ日本古代史② 吉村武彦 ***
ヤマト王権は4世紀前半に成立したと想定され、律令制国家が形成される7世紀後半まで存続した王制の政治的権力機構である。この時代の文字資料は極めて少ないため、本書では中国の歴史史料、後...
ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2 東浩紀 ***
「動物化するポストモダン」の続編だという本書。一読して実践編という位置づけであり、「東浩紀はなぜそう思ったのか」という本編の謎解き的位置づけだと分かった。ライトノベルの台頭は、従来...
客観性の落とし穴 村上靖彦 ***
「エビデンスを示す」、これは古くからある課題認識で、主張をするためには事実を押さえてから、述べたい主張を支える定理や実証済みの論理も示せると説得力がある、というもの。本書では、個別...
(株)貧困大国アメリカ 堤未果 ****
本書は再読、2015年に読了したので、内容はそちらをご参照いただきたい。本書主張のポイントは、政府による市場至上主義を前提とした効率化の名のもとによる行政民営化の弊害を示すこと。そ...
あなたの知らない埼玉県の歴史 山本博文 ***
埼玉県は、江戸時代までは現在の東京都、神奈川県北部とともに武蔵の国を構成。古い遺跡が多いことで有名で、稲荷山古墳から出土した鉄剣は「ワカタケル大王」の銘があるもので、五世紀後半の雄...
「わかる」とはどういうことか 認識の脳科学 山鳥重 ***
「わかる」の第一歩は知覚することであり、知覚するためには視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚により認識する必要がある。「第六感」とはこれ以外のひらめきのことだが科学的には証明されていな...
平将門と天慶の乱 乃至政彦 ***
天慶の乱が起きたのは939年、平安時代のこと。将門の生年は不明、若い頃の史料は見当たらないが、参照できるものは軍記「将門記」で、将門の動向を克明に伝えるのはこの一冊と言って良い。原...