ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「世界の終わりから」

2024年07月27日 | 日本映画
昨年公開の日本映画の紹介です

監督・脚本・原作は、紀里谷和明。
SF・ドラマ映画です。
主演・出演は、伊東蒼、毎熊克哉、朝比奈彩、増田光桜、岩井俊二、
市川由衣、又吉直樹、冨永愛、高橋克典、北村一輝、夏木マリ。


(あらすじ)
日本の戦時代。
少女・ユキが村に戻ると両親は殺されていて、ユキは泣き叫びます。
現代。
数年前両親を事故で亡くしている高校生のハナは、祖母を看取り涙を流します。
高校でハナに足が悪いタケルは気遣ってくれますが、
一部の女子生徒からはカツアゲまがいのいじめを受けていました。
ある日、警察・警備局の男性江崎達2人がハナを訪ね、見た夢を話してほしいと強要します。
何とか追い出したハナですが、浴槽に沈み込むようになった後、
気が付くと侍が戦う中にいて慌てて逃げます。
ユキという少女に救われ、老齢の女性に手紙を託されユキと共に祠を目指すことになるのです。
現実に戻ったハナは江崎に「夢を見た」と話し、
通された場所には夢の中の老婆がいたのです。
「2週間後に世界が終わり、あなたが未来を変えられるとしたらどうする?」
信じられない話ですが、その後江崎は納得のいく状況を示したのです。
自身がないままのハナですが、決意をする出来事が起こるのです・・・

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ややこしく、わからない部分がままあるままですが、
タイムループ系なのでラストは感動しました。

この映画は、ポルト国際映画祭/最優秀作品賞を受賞しているようです。
※ ポルトガル第2の都市ポルトで毎年2月末から3月初旬に開催される国際映画祭

ハナを演じた伊東蒼は子役から活躍の女優さんで、
たくさん出演があるにもかかわらず印象がありませんでした(ごめんね)。
映画の主演は、「島々清しゃ」(2017)に次ぐ2回目。
高崎映画祭/最優秀新人女優賞「湯を沸かすほどの熱い愛」(2017)
日本映画批評家大賞/新人女優賞(小森和子賞)「さがす」(2023)
など、幾つかの受賞もありました。
ジャケットの一面を飾るには少し地味な顔立ちですので、実はスルーしてました。
でも、演技は素晴らしく選ばれた理由が分かります。




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タイムループ系は、「バタフライ・エフェクト」を筆頭に、
ほんと、お気に入りなんですよ

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「卒業」

2024年07月26日 | 1990年以前のアメリカなどの映画(西部劇以外)
1968年公開の映画の紹介です

監督は、マイク・ニコルズ。
サイモン&ガーファンクルの“サウンド・オブ・サイレンス”が印象的な、青春・恋愛映画です。
主演・出演は、ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト、キャサリン・ロス。


(あらすじ)
大学で陸上部のスター・新聞部の部長など活躍したベンジャミンは、卒業し故郷のロサンゼルスへ帰りました。
自宅ではベンの卒業記念パーティが開かれ、両親の友人たちが集います。
しかし乗り気でないベンは接待もほどほどに自分の部屋に戻るのです。
すると父の友人の妻・ミセス・ロビンソンが部屋に入り、自宅まで送って欲しいとベンに言います。
仕方なくベンは送りますが、ミセス・ロビンソンはあの手この手でベンを引き留め、誘惑しようとするのです。
しかし夫が戻り、ベンは何事もなく帰宅します。
ところが、大学院にもいかずダラダラ過ごすベンは、ある日ミセス・ロビンソンをホテルに誘ってしまうのです。
間もなくロビンソン宅の大学生の娘・エレーンが大学から帰省し、
ベンの父は誘うようにとベンに半ば強引に言います。
ミセス・ロビンソンからエレーンには会わないよう言われていたベンは、
仕方なく誘うもエレーンを酷い扱いをしてしまうのです。
ところが泣いてしまったエレーンにベンは驚き、慰めます。
そして、その後車の中で、昔から好きだったことをベンは打ち明けるのです。
しかしデートの約束を知ったミセス・ロビンソンは怒り狂い、
エレーン娘に全部話すとベンを脅すのです・・・

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エレーン役はこのころ20代のキャサリン・ロス。
「明日に向って撃て!」(1970)以降はテレビ関係が多くなったようです。
「明日に向って撃て!」では英国アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。

ベンジャミン役は当初ロバート・レッドフォードが依頼されていたようで、断りの理由が、
「僕が女を知らない男に見えますか」
だったんですねー

引き受けたダスティン・ホフマンは、脚本のベンが『背が高く金髪』だった為、
「絶対僕じゃない」
と、言ったとか言わなかったとか。

観た後で、クレジットなしのリチャード・ドレイファスの出演を知りました。



名場面です

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映画に夢中になったのは80年代ですので、
この頃の映画は結構ずいぶん後に観ているものが多いです

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「オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕」

2024年07月26日 | ドラマ映画
2020年配信の映画の紹介です

監督は、ジョー・ロバート・コール。
ドラマ映画です。
主演・出演は、アシュトン・サンダース、ジェフリー・ライト、レジーナ・テイラー。



(あらすじ)
カリフォルニア州。オークランド。
夜、ある家の前に到着した青年・ジャコールは銃を2丁隠し持ち、
庭から建物に入ります。
部屋に入ったマルコムと女性は、ジャコールに銃を突き付けられ驚きます。
ジャコールが自分を知っているかと問うと、マルコムは答えます。
「もちろん、ダチだろ?」
ジャコールは「違う」と答え銃を放ちました。
裁判で被害者の他界した女性の母親が証言台に立ち叫びます。
「反省もせず、なぜ理由を言わないのか」
ジャコールは無言のまま終身刑となり収監されました。
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少年時代、父の暴力に耐え続けたジャコールは、成人して付き合うシャンティから妊娠したと聞き喜びます。
ジャコールはまとまった収入が必要になり、靴屋で働き始めますが、
ある日スタナというギャングのボスから下で働くよう声をかけられます。
その地域では、スタナとマルコムという一味が幅を利かせていたのです・・・


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実話かと思いましたら、違いました。
サブタイトルの“僕”は、ジャコールの雰囲気を見るにつけ違和感が押し寄せます。
身近には感じられない世界観ですが、
語りで入るジャコールの言葉が印象的でした。

ジャコール役は、アシュトン・サンダース。
「ムーンライト」(2016)では、MTVムービー・アワード/ベストキス賞などという賞を受賞していました。
「イコライザー2」(2018)、「ネイティブ・サン ~アメリカの息子~」(2019・劇場未公開)、
「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」(2021・劇場未公開)などの出演・主演があります。




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「ユー・アー・ノット・マイ・マザー」

2024年07月25日 | ホラー映画
昨年公開の映画の紹介です

監督は、ケイト・ドーラン。
アイルランドの民間伝承がモチーフにされているらしい、ホラー映画です。
主演・出演は、ヘーゼル・ドゥープ、ポール・リード、キャロリン・ブラッケン、
イングリッド・クレイギー。


(あらすじ)
ある夜、ベビーカーを押す女性親子2人がいます。
勇気が出ない娘に変わって、母親はベビーカーを森の中まで押し、
赤ちゃんを地面に置くと周りに火を放ちました。
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数年後。
朝寝坊した高校生のシャーは、祖母からは車を出せないと言われ、
うつ病の母・アンジェラが送ってくれることになりました。
送る途中「もうこれ以上無理」とアンジェラは呟きます。
学校からの帰宅途中、シャーは車のドアが開いたままアンジェラの姿が見えないことに気づきます。
連絡して自宅に来た警官は、シャーと祖母、アンジェラの兄のアーロンにいろいろ訪ねます。
その後アーロンの案でシャーはアンジェラの写真を持って聞きこみに出かけます。
すると学校のいじめっ子たちにからまれ、写真を燃やされてしまいました。
その日の夜、気配がしてシャーが階下に降りると、アンジェラの姿が見えたのです。
アンジェラは翌朝、人が変わったように陽気に食事の支度をしていました。
その時は喜んだシャーですが、アンジェラの普通ではない行動を見てしまうのです・・・

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じっくりと進む系のホラーでした。

元になっているアイルランド伝承は、“妖精”にまつわるものです。
調べましたら、アイルランドは『妖精の国』と呼ばれるくらい、
たくさんの妖精がケルト人によって語り継がれているようです。

例えば、
バンシー:人の死を叫び声で予告する
レプラコーン:虹のふもとに壺に金貨をためこんでいて、出会った人は、その金貨で大金持ちになれるとか
リァノーンシー:詩人や歌い手に霊感を与える
プーカ:人間に害をもたらす、恩恵をもたらすなどあやふやらしい




実はこのジャケットが主流のようです
でも、ストーリー的にどうかと・・

皆さまお立ち寄りと応援ありがとうございます
公にされているジャケットは、随分と印象が違います
ずっと、スルーしてましたし

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「ピアニスト」

2024年07月24日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2002年公開の映画の紹介です

監督は、ミヒャエル・ハネケ。
カンヌ国際映画祭で3個の受賞、フランスのドラマ映画です。
主演・出演は、イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル、アニー・ジラルド。


(あらすじ)
夜遅くに帰宅したエリカは、母から叱責されます。
エリカが逆らうも、母はエリカのバッグから通帳を取り出して使い道を問い詰める始末です。
しかしその後しんみりすると、「短気な親子だ」と慰めあうのでした。
エリカはウィーン市立音楽学院のピアノ教師で、
ある日演奏会の為母と共に会場となる家を訪問します。
エリカは連弾など披露し、その後の軽食では主催者の甥、ワルターが気軽にエリカに声をかけます。
学院の指導後アダルトビデオ店に寄るエリカは、個室でビデオを堪能するという性癖を持っていました。
その後入学したワルターはシューベルトを弾き、エリカに弾き方を指摘されると、
正直に「あなたの気を惹くため」と言いました。
そっけないエリカですが、ワルターの後を付けたりするのでした。
ある日体が触れ合う機会があったエリカは、執拗に強要するのでした・・・

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さて、何を強要するかは、文章に出来ませんです。
珍しい恋愛もののハネケ監督ですが、いや~~な部分はやはりありました。
ユペールがよく演じたものだと感心ですよ。

カンヌ国際映画祭の受賞は、
「審査委員グランプリ」「男優賞/ブノワ・マジメル」「女優賞/イザベル・ユペール」。
フランスのセザール賞では、「助演女優賞/アニー・ジラルド」を受賞、
「女優賞/イザベル・ユペール」のノミネートがあります。

この映画は、エルフリーデ・イェリネクの小説『Die Klavierspielerin(ピアニスト)』が原作のようです。




皆さま、お立ち寄りと応援ありがとうございます
どれもお薦めしたくないハネケ監督作品ですが、
クセになりそうな気もしますです

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