人類の起源 篠田健一 ****
2006年に実用化され始めたDNA分析の手法、次世代シーケンサーはPCR検査の手法を用いたもので、サンプルに含まれるすべてのDNAを読み込んで解析することが可能となるとのこと。それ...
漂海民 羽原又吉 ***
漂海民とは、本書によれば1.土地・建物を陸上に直接所有していない。2.小船を住居にして一家族が暮らしている 3.海産物を中心とする各種の採取に従いそれを販売、もしくはノン産物と物々...
こころの人類学 煎本孝 ***
世界に存在する民族や小さなグループが持っている神話や言い伝えには人類が原初の昔から大切にしている物語が入っている。本書によればそれは「ヒトのこころ」の現われでもあり、様々な神話や神...
地形と水脈で読み解く! 新しい日本史 竹村公太郎 ***
古代ヤマト政権は、古代には藤原京あたりに存在したと思われる奈良湖が流入してくる土砂と埋め立てで田畑を開墾した。湖のありかは古代の豪族たちの勢力圏地図を見るとそこに大きな空白地域があ...
戦国ラン 手柄は足にあり 黒澤はゆま ***
「手柄は足にあり」とは上杉謙信の言葉だそうだが、歴史小説家だという著者は戦国時代の食事に着目した著書「戦国 まずい飯!」では武将たちは味噌と生米を水に浸して食べて戦ったという。本書...
Z世代のアメリカ 三牧聖子 ***
1997年から2012年にかけて生まれた世代がZ世代。アメリカのこれからを支えていく世代でもある。アメリカ国内の人口構成はまさに多様性が進行した状態であり、人種、宗教観、価値観、ラ...
訂正する力 東浩紀 ****
謝らない政治家、間違いを認めない官僚、こうした報道を見ていて本書を手に取った。発言を訂正できない理由は、一貫性の維持というアイデンティティに執着するから。一度口から出た発言をもとに...
日本史のミカタ 井上章一、本郷和人 ****
日本史の「東西対決」のようで面白くよめる。歴史学者ではない井上章一の打つ変化サーブを、中世史が専門の歴史学者本郷和人が打ち返そうとするが、思わぬ変化をして、レシーブ球は隣のコートに...
日本仏教の思想 受容と変容の千五百年史 立川武蔵 ***
日本では仏教伝来以前からそれぞれの豪族の祖先の霊や農業神が結びついて氏神などとして崇拝されてきた。そこにもたらされたのが仏教であり、元来アニミズムであった土着の氏神様とは要素の異な...