*****必読****推奨***良書**ウーン*XX
平安王朝 保立道久 ****
平安時代と言えば藤原氏が摂関政治で専横を極めていて、桓武以降で、平城、嵯峨から後三条、院となり権力をふるいだした白河あたりまでの天皇は政治的に前に出てくることは少ない時代、という認...
色彩の心理学 金子隆芳 ***
ゲーテは著作「色彩論」で物理論とは真逆の持論を述べたというが、現在ではほとんど言及されることはない。しかしそこで述べられている色彩についての感覚論や主観的色彩の心理的印象論、錯覚な...
都市と日本人 ー「カミサマ」を旅するー 上田篤 ***
日本の都市を欧州や中国の都市と比較しながら、古代における吉備から平安京、中世では鎌倉と安土、近世の江戸、そして近代では再び京都と近畿へと移る中で概説し、併せて北海道における大雪山や...
京都・イケズの正体 石川拓治 ***
タイトルから見ると「なぜ京都人はイケズをするのか」などの解説本だと勘違いするが、京都礼賛本である。「奇跡のリンゴ」の筆者がなぜ京都が好きなのかを自己分析、日本人の多くが京都に憧れに...
経済で謎を解く 関ヶ原の戦い 武田知弘 ****
本書でいう戦国大名の「経済」とは土地所有のあり方を指している。奈良時代の律令制度で全国の土地所有は国有が建前となるが、奈良時代に荘園化して、地方豪族と中央の寺社や摂関家、そしてその...
「人それぞれ」がさみしい 石田光規 ***
10-20歳代と50-60歳代では、意見や考え方が大きく違うことはよくあること。同世代であっても、会社組織で働く人と個人経営者とでは意見表明の方法が違うだろうことも想像できる。会社...
謎解き 洛中洛外図 黒田日出男 ***
京都の景観を描いた絵画の中で、特に戦国時代に出現した屏風絵は京都の内外の様子を描き生活する貴賤の人々の姿を描き出し、当時の様子が伺える貴重な歴史史料である。現存する洛中洛外図は70...
シリーズ《本と日本史》① 『日本書紀』の呪縛 吉田一彦 ***
日本書紀が編纂されたのは1300年前のはるか昔だが、日本史は今でもその呪縛のもとにある、というのが本書。養老年間に編纂されたという日本書紀は、古代天皇制が開始された時期に、天皇家と...
知られざる王朝物語の発見 物語山脈を眺望する 神野藤昭夫 ****
日本の文学には平安時代に大きな「山脈」とも思える大きな作品群がある。もちろんそれらは、源氏物語や枕草子、伊勢物語や蜻蛉日記などだが、その作品を書いた人物たちはなにを学ぶことでそのよ...
幕末の大誤解 熊谷充晃 ***
江戸時代末、幕末の歴史にはドラマチックな展開が多くて、小説や映画化も多くされているため、そちらのお話の方が記憶に残っていて、その内容が実際の歴史的史実とは若干離れてしまっている場合...