ゆとろぎへの道 仲村峯夫 一隅を照らす素晴らしきかな人生 照らさずとも好し また素晴らしきかなこの人生(とき)

日々、つれづれなるままに、心のおもむくままに、趣味的ハルサーの想いを…
自分探しの旅は 違う景色の見える道

社会の腐敗を育む忖度は芸人の世界も一緒なのか

2024-01-20 06:20:29 | 日記
  権力も人気も高じれば忖度が生まれ、忖度は腐敗を生む
 今世間はメディアを中心に「松本人志騒動」でもちきりである。
現段階では事の真相は当事者以外は誰も知らない。
それでも世間の声は擁護と非難の声がヒステリックなほど錯綜し異様なほどの社会現象を呈している。
そんな中で、改めて気づかされたことがある。
メディアで報道される「お笑い界の」に蔓延する忖度の土壌である。
忖度は一般社会ではビジネス界や政財界に蔓延る悪癖と思っていたが、今回の騒動でそれは「お笑い界」でも常識としてまかり通っているようである。
世の常識にとらわれず、社会の矛盾や歪みを大胆に揶揄したり歯に衣着せぬ風刺で世相をぶった切る面白さを売り物にしているのが世の「お笑い界」だと思っていた。
 一方では、番組の中とはいえ、自分よりもかなり年上の異業界の先輩や知識人・有名人の頭をのべつ幕無くブッ叩きまくり、笑いのネタにするなどおよそ日本社会の常識からはかけ離れた特殊な世界でもある。
笑いのためなら、何でもする、視聴率さえ稼げればなんでもOKのテレビ界の常識は売り上げ至上主義社会のトップランナーなのだろうか。
この様な「今だけ、カネ(視聴率)だけ、自分さえよければそれでいい」の単なる新自由主義の利己主義オンリーの、効率や結果万能の蔓延する世界そのものでしかないように思われる。
これが今のテレビ界の常識であり、業界の感性のレヴェルそのものなのだろうか。
私は、今までこの様な現代社会のひずみにも似たこのような流れを露骨に反映したような「お笑い界」の在り方が好きになれず、テレビのお笑い番組は殆ど見てこなかった。
 今回の一連の騒動は「忖度」とは縁もゆかりもなさそうな「お笑い界」の忖度事情に接し改めて驚きと違和感しか感じない。
権力は忖度を育み、忖度は腐敗を生む。
特に権力や権益の長期化や集中化は腐敗に直結しやすい。
これは古今東西の世の常、人の常 例外は無い。
「どんな英雄も最後には鼻につく人間になる」 米国の哲学者エマーソンの言葉がすべてを物語るのだろうか。


 
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