ゆとろぎへの道 仲村峯夫 一隅を照らす素晴らしきかな人生 照らさずとも好し また素晴らしきかなこの人生(とき)

日々、つれづれなるままに、心のおもむくままに、趣味的ハルサーの想いを…
自分探しの旅は 違う景色の見える道

天国への旅立ち

2012-07-23 12:21:34 | 日記
 天国への旅立ち
 7月20日に母が他界した。91歳3か月の人生だった。2003年(H15)に父が他界した後、一時

はかなり憔悴しきったが何とか耐えて父のいない人生を生き抜いてきた。

父と母はとても仲が良かった。父を慕いきって60有余年父と共に苦楽を共にしてきた母にとっ

て父のいない人生は残生と言うか余生そのものだったに違いない。

 母は大正、昭和、平成と三つの時代を生き抜いてきたが自分の人生の殆んどを我々子供たち

と父のために尽くしてきたと言っても過言でない。そして母は子供たちと夫のために尽くすこ

とに自分の幸せを見出してきた正に大正の女だった。つい先だってまで母の療養先を訪ね日増

しに老いを重ねていく母の顔を見るたびに切なさだけがこみ上げてくる。只只痩せ細った母の

手を握り締め痩せ細った腕やうなじを撫で摩ってやることしかできない。そんな自分に何とな

く後ろめたさとやるせなさを感じるしかできなかった。

そんな母が天寿を全うし終に天国に旅立ってしまった。静かに息を引き取った安らかな母の顔

を見ていると覚悟は出来ていたとは言えこみあげるものがあり涙を抑えることはできなかった。

「母さん、よく頑張ったよ、もういいから後は親父のところへ行って親父とゆっくり過ごして

くれ」と声をかけた。悲しさ半分後の半分は、「大好きな父の待つ天国へやっと母を開放して

あげられる」という思い半分そんな思いを抱かせるほど夫を慕い我々子供たちを愛してくれた

母だった。自分の人生を成し遂げ、天寿を全うし愛する夫のもとへ旅立てる母の人生はおそら

く最高に幸せな人生だったに違いない。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本社会の象徴 「ツアーバ... | トップ | ない頭? で考えるな »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事