河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「殺戮惑星地球」~狂気の戦場ぺリリュー島……「人類性悪説」

2014-08-16 23:29:23 | 日記
(ペルスウ座流星群)~この写真には、「闇サイト殺人事件」に関するある意味があります。8月24日に公表します。
今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

皆さまは、「プライベート・ライアン」という映画をご存じでしょうか。
1998年にアメリカで公開されたトム・ハンクス主演の戦争映画です。
(監督はスピルバーグ)

第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台に、1人の兵士のライアン二等兵を救出に向かう兵士たちのストーリーでした。

この映画は戦争の残酷さとそのリアルな映像が見事に演出され、非常に衝撃的な内容で、この映画が話題になった当時、アメリカのある裁判所では、少年の犯罪者に対し、命の尊さと少年の改善・更生を目的として「プライベート・ライアン」をみせるという判決が下った、という逸話まで伝えられたほどです。

過去、私は数多くの戦争映画をみてきましたが、全てがそれなりに娯楽の範疇に納まる内容の作品ばかりでした。

しかし、「プライベート・ライアン」の冒頭から始まる戦闘シーンでかなりの衝撃を受けてしまい、この映画の観賞後、今までの作品にはない異色な演出にしばらくの間放心状態となりまして、右翼的な思想を持っていた私の心に再度「反戦」という文字が芽生えてしまったのです。

「プライベート・ライアン」ほど、リアリティあふれる戦場での殺戮シーンや戦争の残酷さを訴えた作品は、他に記憶がありません。

その「プライベート・ライアン」の実録版、「狂気の戦場ぺリリュー、忘れられた島の記録」が先日、NHK報道スペシャル番組で放映されたのです。

「酷い……。いかなる理由にせよ、戦争は絶対避けるべき!」が、同番組をみ終えたときの率直な感想です。
戦時中、人間はここまで「悪魔」になれるのかと、「人類性悪説」の思想にすっかり傾倒し、ひどくショックを受けてしまいました。

1944年にパラオ諸島ぺリリュー島で行われた日米両軍の戦闘を撮影したフィルムの存在が今年、米国で明らかになりました。

米軍は当初、同戦闘は3日間で終了するだろうと豪語し、兵士の戦いぶりを撮影しようとカメラマンまで送り込んだのです。

要するに、島で徹底抗戦する日本兵の殺戮シーンを撮影し、国威発揚する目的だった訳ですから、不謹慎かつ米国軍の残虐性が窺えます。

しかし、アメリカ軍の当初の楽観的な予想に反し、日本軍は想定外の徹底抗戦に出て、戦いは一か月以上も続いてしまいました。

米軍カメラマンが撮影した10数時間に及ぶフィルムに記録されていたのは、正気が失われた両軍の果てしない接近戦での「殺し合い」でした。

例えば、ある場面では、米軍により破壊された日本の軍艦から逃げ出したひとりの日本兵が海に浮かんでいると、米軍兵は容赦なく非情にも機銃掃射して銃殺し、その日本兵の血だらけになった遺体を引き揚げて持ち物を検査した後、海中に日本兵の遺体を投げ捨てたシーンが映し出されていました。

他にも、思わず目を背けたくなるような映像が放映されました。
戦争は人間を「狂気に駆り立てます」

しかし、番組では意外なシーンに、「ほろり」とさせられました。
ある米兵がうつむいて悲しんでいました。
(彼が人間としての心があるのだったら、当初から徴兵拒否すればよかったのに)

ナレーターによると、その米兵が短剣で襲いかかってきた日本兵を射殺すると、日本兵の遺体から「殺した日本兵の両親と妹たちが写っている写真」がこぼれ落ちてきたそうです。

その写真をみた米兵は、「俺はとんでもないことをしてしまった」と嘆いてその場に座り込み、ショックで放心状態になってしまったというのです。

また、果てしない接近戦が長期化したため、両軍の精神状態が狂気と化し、耐えきれなくなった米兵が「俺は日本兵に殺される」と騒ぎ出したため、このままでは日本兵に隠れている米兵たちの居場所が分かってしまうという理由で、この米兵は味方の米兵がスコップで撲殺してしまったそうです。

皆さま、絶対戦争は反対すべきです。
しかし、現軍事大国中国が台頭し力による他国への侵攻を繰り返している現在のアジア情勢を考えたとき、正義を力で潰そうとしている悪の国に対しては、正義という大義名分により力で駆逐するしか選択肢がないのが実状です。

だから、「反戦家」の私でも今だけは、我が国の平和を守る観点から「憲法改正」を支持しています。

それと並行して、「国家による殺人という野蛮な死刑制度」についても将来的には私は廃止すべきだと思います。

ただし、「光市母子殺人事件」「闇サイト殺人事件」などの死刑囚たちが、完全に死刑執行されてから、そこで死刑制度廃止していただきたい。

これは、私が犯罪被害者遺族たちから、「死刑早期執行及び刑法厳罰化」という仕置きの依頼を受けたためであり、受けた以上は必ず仕留めます。

「こいつらだけは絶対に許せねえ!!!」

募る遺族の恨みを誰が晴らしてやるというのでしょうか。
また、鬼畜たちが娑婆に社会復帰したとき、必ず新たな被害者が生まれてしまいます。奴らはそんな者たちです。
新たな被害者を出さないという社会正義防衛上の観点からも、現在に限り「刑法厳罰化及び死刑制度存置」を支持しています。

いよいよ「闇サイト殺人事件」被害者の磯谷利恵さんの命日(8月24日)がやってきます。

次回はその記事の特別篇です。
どうか、皆さまの訪問をお待ちしています。