河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「ブリタニー・メイナードさんの尊厳死」~安楽死の是非

2014-11-06 22:23:19 | 日記
(ペルセウス流星群)
今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

「さようなら。
親愛なる全ての友人たちと愛する家族のみんな。

今日、私は尊厳死を選びます。
この恐ろしい末期の脳腫瘍は、私からたくさんのものを奪っていきました。
このままでは、さらに多くのものが奪われてしまったことでしょう。

この世界は美しい場所です。旅は、私にとって最も偉大な教師でした。
最も偉大な支援者は、近しい友人や仲間たちです。
こうしてメッセージを書く間にも、私のベッドのそばで応援してくれています。

さようなら、世界」~ブリタニー・メイナード

本当にやってしまいました……。

今月1日、アメリカ西部オレゴン州のブリタニー・メイナードさんは自分の寝室で、医師から処方された薬物を服用して、家族などに見守られながら息を引き取りました。
(享年29歳……合掌)

彼女は今年1月に悪性の脳腫瘍が見つかり、4月には医師から余命半年と宣告されました。

その後、痛みなどの症状がひどくなるにつれて、人間らしい最期を迎えたいとして、自ら命を絶つことを選択したのです。

「もし11月2日に死んでいたら、家族には私の選択に誇りを持ってほしい」

「腫瘍の痛みに苦しみ死を迎えるのではなく、自分で方法を選べるならとても心が安らぐ」

「好きな音楽を聞いて、夫と母に見守られながら、私の寝室で眠りにつきたい」

『自殺』を決断した彼女は、これまでに声明を撮影し、インターネット上の動画で発表してきました。

私は彼女の選択(自殺)を否定する気は毛頭ないし、潔い意思を尊重しています。

私も以前、癌を患い『死神にお尻をけっ飛ばされた』経験があります。
腹も数回『サバカレ』ましたよ……(刺身じゃないっ、チューの!)

東日本大震災で被災死した私の甥っ子の母親も、昨年の10月、再発したすい臓癌で壮絶な死を遂げてしまいました。

ですから、癌に罹患した人の恐怖と苦痛は熟知しています。
だから、何となく彼女の心理が理解できるのです。

だが、彼女の周囲の人々は明らかに間違っていると思う。
たとえ、ブリタニー・メイナードさんの生きるのぞみが0・1パーセント以下だったとしても、主治医は最後まであきらめずに最善の方法を模索しながら治療に徹し、彼女を生存させることに尽力すべきでした。

それが100パーセント不可能であったとしても、主治医や周囲の人々はなぜ、心のやすらぎとして彼女に『自殺』という誤った選択肢を決断させてしまい、皆それに同調し、そして実行までさせてしまったのでしょうか。

例えば、病魔による彼女の耐え難い苦痛や恐怖感などは『緩和ケア』で対処するなど、肉体的・精神的負担をできる限り和らいでやり、皆が協力して彼女に命の大切さと生きる喜びを最期まで教えてやるべきだったと思います。

人は人を殺すためにこの世に創造されたのではなく、互いに助けあいながら生きていくように創造されたのではないでしょうか。

人間は自らの希望でこの世に誕生したのではないため、定められた運命に逆らい勝手に死ぬ権利もないはず。
如何なる理由があるにせよ、『時』が来るまで天命をまっとうすべきだと思う。

東日本大震災や先般の木曾御嶽山火山噴火などで被災死した人の遺族の皆さんは、行方不明になった被災者が発見されることを必死に祈っていました。

できれば、被災者に生きていてほしい、と遺族の皆さんは、無理を承知で救助隊員に僅かなのぞみを託していたのです。

それが人間本来の心情であり、まして家族や友人であれば、お互いに何があっても末永く生きていてほしいと思うはず。

ブリタニー・メイナードさんの主治医や夫など彼らの行為は、『自殺ほう助』『殺人罪及び教唆』などの違法行為だと非難する以前に、人道上の観点からも許されざる行為だと言えます。

『尊厳死』とはキレイごとであり、『単なる自殺及びほう助』の範疇でしょう。
人間の命を粗末に扱うような現代の風潮は、明らかに間違っています。

だからこそ、平和に暮らしている何の落ち度もない人の尊い命を突然、己の欲望を満たすといった身勝手な理由で平然と奪ってしまうような凶悪殺人犯たちが、私は絶対許せないのです。

他人の尊い命を奪ってしまった者は、同様にその者の命で罪を償うのが当然でしょう。

更生不可能な鬼畜を世に放てば、必ず新たに殺人事件を犯してしまうのです。
『中勝美容疑者』が、そのいい例です。

次回は、このヤロ―と、こいつを世に放してしまった無能・無責任極まりない裁判官について糾弾しますので是非、皆さまの訪問をお待ちしています。