「空気と安全はタダ(無料)」だと思っていた日本国民の皆さまは今回、ロシアのウクライナ侵攻でかなり衝撃を受けたと思います。
また、皆さまの予想に反して米国やNATOなどの欧米諸国がウクライナを見殺しにしている状況に強い懸念と憤りを感じているのではないでしょうか。
ただ、バイデン米国大統領は2月25日、ワシントンのホワイトハウスで、次のように述べていました。
「選択肢は二つある。ロシアと戦争して第三次世界大戦を起こすか、国際法を犯した国にその代償を払わせるかだ」
バイデン大統領は軍事介入せずに大規模な経済・金融制裁によってロシアの侵攻を食い止めたい考えを改めて強調していました。
(毎日新聞 2月27日付記事より一部引用)
ロシアのプーチン大統領は先般、ロシアに攻撃してきた相手国に対し、史上最強の核攻撃を加えると警告していました。
ちなみに、ロシアの核兵器保有数は世界第1位で6,255発です。
(2021年1月時点)
ロシアの保有している核兵器の種類にもよりますが、たった1発の核爆弾の破壊力はすさまじく、広島型原爆1.500発分に相当し、例えば、NATO加盟国のドイツが攻撃された場合、瞬時にドイツの国土が消滅してしまいます。
【2021年1月1日現在で公表されている世界の核兵器保有数】
1 ロシア(配備核弾頭:1,625+その他核弾頭:4,630=核兵器数:6,255)
2 米国(配備核弾頭:1,800+その他核弾頭:3,750=核兵器数:5,550)
3 中国(その他核弾頭:350=核兵器数:350 )
4 フランス(配備核弾頭:280+その他核弾頭:10=核兵器数:290 )
5 英国(配備核弾頭:120+その他核弾頭:105=核兵器数:225)
6 パキスタン(その他核弾頭:165=核兵器数:165)
7 インド(その他核弾頭:156=核兵器数:156)
8 イスラエル(その他核弾頭:90=核兵器数:90)
9 北朝鮮(その他核弾頭:40~50=核兵器数:40~50)
※世界の核兵器保有数合計(配備核弾頭3,825+その他核弾頭:9,255=13,080)
(出典:SIPRI YEARBOOK 2021)
以上、「国際平和拠点ひろしま」より一部引用しましたが、それにしてもロシアの核兵器保有数は突出していますね。
そのロシアのプーチン大統領が、「ウクライナ国に加勢してロシアに対抗すれば核攻撃するぞ!」と断言しているのですから、米国やNATOなどの欧米諸国は今回、ロシアに侵攻されたウクライナを軍事的には支援できないのです。
万が一、米国が参戦した場合、バイデン大統領が述べたように間違いなく「核戦争=第三次世界大戦」になってしまうから、経済制裁という形でロシアの暴挙に対抗するしかないというのです。
しかし、米軍はロシア軍との戦いに勝てないというのが真相のようです。
それを証明したのが、2014年のクリミア併合で、米国国防総省が米軍を上回るロシア軍の実力を目の当たりにしていたという事実です。
米国の軍事専門家たちがロシア軍の実力を検証した結果は、次のとおり。
「これは、ワシントン政界が思い描いていたロシア軍ではなかった。高性能の兵器を備えていた。電磁波を利用する電子戦システムや、通信妨害、防空システム、命中精度の高い長距離ロケット砲などだ。しかも、そのほとんどが、米軍が装備していたものより性能がよかった。そして、リトル・グリーン・メンと呼ばれたロシアの特殊部隊はこれらの兵器を驚くほど効果的に使いこなし、ハイスピードで精密な戦闘を展開してみせた。これはもともと長らく米軍だけが保持しているはずの戦闘能力だった」
「厄介な現状認識が国防総省や議会で広がり始めた。米国はロシアの最新鋭の軍と戦ったら負けるかもしれない。実際、ロシアが勝つのは当然とも言いうる」
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一方、中国の核兵器保有数350や北朝鮮の核兵器保有数40~50が気になるところです。
巷では、北京パラリンピック終了後に「台湾有事」が勃発するとの噂が飛び交っています。
しかも戦略上、台湾有事となれば当然、沖縄の米軍基地も中国の攻撃対象となります。ウクライナ侵攻で手詰まりの米軍にとっては、まさに「弱り目に祟り目」状態となり、「日米安保条約神話」は本当に大丈夫でしょうか……。
どうも、中国とロシアが裏で、「ウクライナ侵攻」と「台湾有事」などを画策している気配が感じられます。それに加えて、北朝鮮がここ最近、「極超音速ミサイル」などを繰り返し発射しているのが非常に不気味ですね。
もう、既に遅いかもしれませんが、私がこれまでこのブログで訴えてきたように、あくまでも、他国からの侵略戦争抑止力としての「憲法改正による自衛隊の軍隊化と徴兵制の復活、日本国の核兵器保有」を早急に実現させるべきだと思います。
特に、「日本国の核兵器保有」はあらゆる国からパッシングを受けてしまい、国際社会から日本国は孤立してしまう恐れがあります。
ですので、「日本国の核兵器保有」というよりか、米国を説得して、日本国内の米軍基地に米軍の核ミサイルを配備するよう、日本政府が米国に要請する手段が一番実現可能かな、と思います。
平和は、「軍事力の均衡」があって初めて成り立ちます。
ましてや21世紀は、国の安全保障は最終的に「軍事力の強化と核兵器保有」に左右されます。ウクライナが核兵器を放棄した結果、ロシアに侵攻されてしまった事が、その証左です。
*かつてウクライナは世界第3位の核保有国だった。「ブダペスト覚書」で核を放棄する代わりにロシア、米国、英国が安全を保障することになっていた。国境や独立が守られるはずだった。
日本はもちろんNPTの締約国で、非核三原則があります。しかし現在、ロシアや北朝鮮、中国などが今後は有事の際、日本国を核攻撃しようと本気で警告しています。なのに「非核三原則の遵守」を貫いた結果、世界で唯一の被爆国である日本は首都東京が3回目の被爆地となってしまうことが明白です。そうなったことを想定してみてください。そのような事態が危惧されても「非核三原則の遵守」にこだわるのはいかがなものでしょうか。
このような事を述べてしまうと、多くの国民から反感を抱かれてしまいますが、安倍元総理は、私と同様な見解を述べていました。
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平時では、自民党批判もいいでしょう。
「森友・家計問題」もとことん追求すればいい。
しかし「有事前夜」の今、それどころではありません。
国の存亡にかかわるほど、日本は危機的状況に追いこまれています。
バイデン大統領は日本政府が要請しているのに、親中派の岸田総理と未だに「対面会談」に応じてくれないのを、皆さまはご存じですか?
私が危惧しているのは、万が一、台湾有事が勃発して中・露と北朝鮮連合軍が攻撃してきた場合、劣勢となった米軍は日本を切りすてて自国を守るのが精いっぱいになるという最悪な事態です。
やはり、日本は自国の軍隊を持つべきだと思います。
第2次世界大戦以来の国難に対処できる政権の誕生を早急に実現させてほしい。
日本国民は、ロシアによるウクライナ侵攻を「対岸の火事」として傍観している場合ではないのです。
次は日本の可能性も否定できません。