岩切天平の甍

親愛なる友へ

Menil Collection

2007年03月30日 | Weblog

  仕事の時間が空いたので、再びロスコ・チャペルへ。前回は閉まっていた隣接する私設美術館、メニール・コレクションも訪れる事が出来た。石油富豪夫婦が建てたこの美術館は、建築家Renzo Piano による美しい建物に、千六百点を超えるアフリカやギリシャ、その他世界中からのプリミティブアートと、シュールレアリズムを中心とした近代、現代美術を収蔵している。
現代美術の大きなテーマとも言える、博愛主義と折衷主義がモットーとのことで、コレクションの構成もそれに基づいている。
今日は常設展に加えて、“Everyday People"と題した写真展とRobert Rauschenbergの段ボールアートの展示が見られた。

  博愛主義と折衷主義、たいへん結構とおもうけど、パンフレットにあるご夫妻の錚々たる経歴を読んでいると、素直になれないのは、やっぱり貧乏人のひがみか... うーん、軍人家族出身の銀行家と世界規模の石油会社の娘のフランスでの結婚から始まって、マグリットやアンディウォーホールのパトロンかー...
 
   働いてる警備員は全員黒人だ。一人のおっちゃんに「アストロズの開幕戦って、いつだっけ?」(僕はアストロズのTシャツを着ていた)と聞かれた。「月曜日だよ、行くの?」と言うと「いや、野球はあんまり好きじゃないんだ、ずっとタマを待ってるだけで、あんまりする事が無いからな、バスケットボールのほうが活動的でいいな。」
味わい深いですな、博愛主義。