岩切天平の甍

親愛なる友へ

Sunrise

2008年02月13日 | Weblog

午前五時、興奮して目覚ましより大分早く目が覚める。きっちり防寒してカメラと三脚を積んで車を出す。ポイントの近くの路肩、見ると七時まで駐車可能、日の出は七時六分・・・駐車場を探す程の余裕も無いし・・・ま、いいか。

まだ真っ暗な公園に、ホームレスの男が大声で独り言を繰り返しているその横五メートルにカメラを立てる。 高価すぎるおもちゃをむき出しに、一人で来たのは少し軽卒だったと反省。

東の空が黒から濃い青、紫から赤へと夜を脱ぎ捨てて行く。
「さみーなー。まさか、そんな都合良く出てくれるわけが無いよなー。」
議事堂のドームの左脇の空が輝き始めたかと思うやいなやビームがこぼれ出す。
「き、きたー!おーい、おい、ホントかよー!」

ドームのシルエットの後ろを金色の太陽がゆっくりと斜めに横切って行く。
「ぱーんかぱーんぱーんぱーん!」
もうどうしていいか分からず、でっかい声でアメリカ国家を歌い出す。道行く人が振り返る。ほとんど気違いだ。

「だめだだめだ、こんなの番組の筋とは何の関係も無いじゃないか・・・こんなんで喜んでちゃいけない。」

でもやっぱり、こんな感じでずっと走り切りたいなぁ。

駐車違反も切られていなかった。