てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『タイム・シップ』 スティーヴン・バクスター

2005年06月03日 | 読書
タイム・シップ スティーヴン・バクスター 中原尚也・訳 
原題 The Time Ship 1995年初出


SFの古典、ウエルズの「タイム・マシン」の続編。遺族からの公認も受けています。

主人公の時間航行家は、「タイム・マシン」での冒険の後、家に帰りつくことができたが、モーロック族から少女を救うため、再度、超未来をみざす。しかし、時間航行中に見える外の世界の様子は前回とは違っていた。しかも、ふと気づくと、タイム・マシンの外からこちらを見つめる生物がいる。そいつは、あろうことか、こちらに向かって突進してくる。
恐怖に駆られ、時間航行家はタイム・マシンを止める。
ふと気づくと、回りは漆黒の闇の世界だった。


「タイム・マシン」は大体のあらすじが分かっていれば大丈夫です。
(私が、そう。子どもの頃、読んだかすかな記憶でなんとかなりました。)

今回の時間旅行は、前回(ウエルズの)とはずいぶん違います。
この違いは、SF読者層の変化と、現代社会のものの見方から来てるんでしょうね。要するに、大人向けで今っぽいタイム・マシンです。
超未来が舞台ですから、とてつもないスケールの話です。かと思うと、スチームパンクっぽい描写もあり、ワクワクしながら楽しく読み進めることができます。

仲間になるモーロック族がキュート。

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