てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『屍鬼』 小野不由美

2005年06月03日 | 読書
屍鬼 小野不由美 


地形上、行き止まりにある村。人口の移動も少なく、周囲から孤立しがちな村。
そんな村に、突然、奇妙な死が連続する。
新種の伝染病の可能性を疑い、極秘のうちに調査を進める医師と友人の僧侶。
やがて、その恐るべき正体が明らかになっていく。



文庫では、全5巻になっています。
1巻は、ほとんど村人紹介と背景説明です。事件はおきますが、まだまだ序盤と言う感じ。
2巻から、怒涛の展開になっていきます。もう止められません。
4巻終了で、ちょっと息つぎができます。
この作品は、そのつもりで時間を確保した上で読みはじめることをお勧めします。

文庫の裏表紙に書いてある説明の文章も、煽りが面白いです。
こんなオーバーな表現は、本書中には出てきませんけどね。


とにかく、キャラが立っています。
最初のうちは、登場人物の多さに混乱しますけどね。
これだけの人数を書き分けるているのは、本当に力作だと思います。

あと、小野不由美らしく、この本でも文体は端正です。
それと、この本は、「ホラー」という分野に分類されるものですが、怖くないです。
だから、怖いのが苦手な人にもいいです。

山場は、なっちゃんが受験勉強してるところ、
お医者さんが一人で徹夜するところ、
お医者さんが近所の奥さんとお祭り見物に行くところかな。
(うぅ。。。ネタバレ防止のため、へんな書き方になっちゃうよぅ。。。)

一番、悲しいのは、なっちゃんのシーンだね。彼の周りがねぇ。。。
ここらは、涙なくして読めませんね。

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