タイタンの妖女 カート・ヴォネガット・ジュニア 浅倉久志・訳
原題 The Sirens of Titan 1959年発行
この本も好きで、SFベスト3のうちの1つかな。
もう一つ、あまり有名じゃない本で好きなのは『闇の聖母』(フリッツ・ライバー)です。
うーむ、ベスト3が5冊以上になってしまう…。
この『タイタンの妖女』は爆笑問題太田さんのおかげで、いまや大手書店なら必ず置いてある本となりました。
時間等曲率漏斗群に飛び込み、すべての時、場所に存在できるようになったラムファード。未来を知る彼は、大富豪のコンスタントに予言を与える。コンスタントは、予言に逆らおうと努力するがなすすべもなく、ラムファードの予言どおりに悲惨な運命に翻弄される。
とっても空しいお話です。
でも、人生ってそんなもんじゃない?という気持ちがあるので、空しくても妙に胸に落ちるお話でした。私には、ね。
それに、最後の最後で、救いもありますし。
大人のためのおとぎ話といってもいいかもしれません。
ま、前途洋洋たる若者にはお勧めしません。
SFというより、SFの形態をとった純文学って感じです。
ヴォネガットは、この本が初めてでした。
これが大変気に入ったので、最高作と言われている『猫のゆりかご』を続けて読みました。
でも、私的には、『タイタンの妖女』の方が好きです。
原題 The Sirens of Titan 1959年発行
この本も好きで、SFベスト3のうちの1つかな。
もう一つ、あまり有名じゃない本で好きなのは『闇の聖母』(フリッツ・ライバー)です。
うーむ、ベスト3が5冊以上になってしまう…。
この『タイタンの妖女』は爆笑問題太田さんのおかげで、いまや大手書店なら必ず置いてある本となりました。
時間等曲率漏斗群に飛び込み、すべての時、場所に存在できるようになったラムファード。未来を知る彼は、大富豪のコンスタントに予言を与える。コンスタントは、予言に逆らおうと努力するがなすすべもなく、ラムファードの予言どおりに悲惨な運命に翻弄される。
とっても空しいお話です。
でも、人生ってそんなもんじゃない?という気持ちがあるので、空しくても妙に胸に落ちるお話でした。私には、ね。
それに、最後の最後で、救いもありますし。
大人のためのおとぎ話といってもいいかもしれません。
ま、前途洋洋たる若者にはお勧めしません。
SFというより、SFの形態をとった純文学って感じです。
ヴォネガットは、この本が初めてでした。
これが大変気に入ったので、最高作と言われている『猫のゆりかご』を続けて読みました。
でも、私的には、『タイタンの妖女』の方が好きです。
「それでも幸せ」と言いたかったのか
「幸せなんて幻想」と言いたかったのか
なんつーか、割り切れない気持ちにさせられました。
もう一度読み直せるかどうか微妙…
生きているということ自体に意味がある。」
というふうに、受け取りました。
それに、普通の人生って、そんなものだと思うし。
この本のたとえが強烈なだけで。
何でも太田さんはスマップ全員に『タイタンの妖女』を贈ったそうです。
完全な間違いでした。早速、修正します。
『タイタンの妖女』、万人に向くとは思えないのですが、スマップメンバーは、面白く読めたんでしょうか。