てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

大暴風

2005年08月05日 | 読書
『軌道通信』のジョン・バーンズが書いた『大暴風』です。
やっと読み終わりました。

自前の軍隊を持ち、他の諸国よりも強大になった国連が、シベリア連邦への制裁のため北極海にある基地に空爆をした。
しかし、その場所には、太古から保存されていたメタンガスがあり、空爆により、いっせいにメタンガスが放出されてしまった。
これによる温室効果により、海水温度が上昇し、常識を覆す巨大な暴風が発生した。。。


という、まあ、台風パニック物っぽい感じの話です。
地味っぽいよね。
でも、あの『軌道通信』の人だから、それだけでは済まないはず。

時代設定は、2028年。
人々は、TVならぬXVに夢中。
XVは登場人物の心理状態まで放送するもので、全世界にXVネットが張り巡らされてます。
XVでは、まさしく登場人物になりきることが可能です。

この本では、気象学者男女2人、アメリカ大統領、その側近、XV女優、時代遅れのTVキャスター志望の女性、男性気象学者の弟である工学部学生、そのガールフレンド、裏XVテープの犠牲となり惨殺された娘の復讐を誓う父親、この災害すら商機とみる実業家など、雑多な人物の視点で書かれています。
ちょっと詰め込みすぎじゃないかな?というぐらい。

そして、一番の目玉は、女性気象学者の元夫の宇宙飛行士。
地味~に登場してきますが、この人が途中からとんでもないことになります。


日本も出てきますが、日本人としては不服。
フランスと組んで、月基地を作ったという設定までは良かったんだけどねー。
ロボットで、失敗してるしー。
このロボット失敗話っていうのは、面白かったです。笑いました。
ま、暴風には関係ない部分である時代背景説明話ですけど。


ところで、この暴風、とてつもないんですよ。

太平洋の島々は、全滅です。
日本?
日本も出てきましたね。被害にあってます。
大西洋にまで進出しちゃうし。
でも、世界貿易センターは無事でした。。。

詳しくは、本を読んでね。
って、この本、売ってるかな?
あ、Amazonで1冊70円で売ってますね。送料別だけどね。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。