てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

人面町四丁目

2004年09月02日 | 読書
人面町四丁目 北野勇作著 角川ホラー文庫 

万人向けじゃないと思います。
amazonのカスタマーレビューでもお勧め度が星2つ半。
でもね、私は好きなんです。北野勇作。
ほんわかした独特の文章で、独自の世界を作ってます。
その世界は、夢の中の景色のようで、変ですがどこか懐かしい世界です。
日本人SF作家の中で一番好きです。

これはホラーということなんですが、SFでも通ります。

文庫本の裏には、話のキッカケみたいなストーリーみたいなものが書いてありましたが
そんなのは、この人の場合あまり関係ないです。
読後、「すべての謎は解けた!」とすっきりしたい人には不向きです。

人面町っていうくらいだから、もちろん出てきますよ、人面魚。
とにかく第1章を立ち読みしてみて、OKなら大丈夫です。
あ、だから謎なんて解けないですよ。
すこしだけ、主人公の正体はわかりますけどね。
どっちかっていうと、それより奥さんとか、この世界の謎の方が大きかったりして。

「レプリカメ」に笑いました。

8月24日読了 
いつもamazonなので、今回は、紀伊國屋書店

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2 コメント

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模造亀と書いて、レプリカメ。 (マヨネ)
2005-04-11 19:03:18
こんばんは。

ええと、『北野勇作どうぶつ図鑑』を読んだらほかにも読みたくなって、次はこの本を読んでみようかと思ってるんですよ。



『どうぶつ図鑑』は面白かったです。北野勇作ファン必読です、きっと。レプリカメもでてきますし。



それから、すでにお読みになったかもしれませんが、徳間デュアル文庫から出てる『かめくん』もレプリカメの話なんです。

これは長編なんですが、ほのぼのとしていて面白かったです。
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マヨネさん (てくり)
2005-04-12 11:54:08
北野勇作の本って、みんな似てるんですが、色々読みたくなります。

理屈じゃなくて、ただ好きとしか言いようがありません。

この人面町でも、最初に『前の戦争』というセリフが出てきますが、もし、初めての北野作品だったら、第二次世界大戦だと思い込んじゃうんだろうな。。。



『かめくん』、日本SF大賞を取っているのに未読なんですよ。

日本のSFって、あまり店頭で売ってなくて、つい買いそびれてしまいます。

結局、角川ホラーで出た、人面町とカザグルマ以外は、SFマガジン掲載のものしか読んでないという寂しさです。





でも、まだ読んでなくて、簡単に手に入る本が残っていると考えたら、思わず顔がにやけてしまいました。

ふふふ。



そのうちに読みますよ。ふふふ。

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