てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

第六大陸

2004年09月06日 | 読書
第六大陸1,2 小川一水 ハヤカワ文庫

いつもどんなお話か説明するのが苦手で、アマゾンからコピペしたりしてお茶を濁していたんですが、これは、説明が簡単。

SF版プロジェクトXです。

BGMに「地上の星」が流れちゃいます。
えっと、地上の星じゃないなぁ。
このプロジェクトは、月に基地を作るというものです。
もちろん日本の民間企業が。
発注者も請負者も民間企業です。

工期10年、予算1500億円、です。

幾多の苦難、難問を乗り越え、基地を建設。
そりゃあ大変ですよね。
月にはなーんにもないし。
空気もない。
日本なんて、衛星ロケット打ち上げにも失敗している始末。
あ、SFだったから、その辺の設定はどうだったかな?
えっと、中国で月基地維持に成功してました。常時3人。
ものすごく安易な基地でしたけどね。

全2巻でボリュームはそこそこありますが、読みやすく、パクパクと読めます。
「SFが読みたい!2004年版」国内編第2位です。
1位は、マルドゥック・スクランブル


ただなんだかなー。
どうして13歳の女の子と25歳のサラリーマン男が出てくるのかなあ。
やっぱり工期が10年と長いからでしょうか。

ちょっとつっこみたくなった箇所は、やっぱりそこ。
13歳の女の子に初めて会うシーンで、飛行機のような乗り物に座っているんですが、他の大人と比べて小さいので、子どもだと思われるってとこ。
12,3歳の女の子と思われるという記述があります。
でも、一般的に12,3歳の女の子って、これ以降は、身長があまり伸びないですよ。
元々背が高い子は、中学に入ってからもドンドン伸びるみたいですが、普通はよく伸びて2cmぐらいじゃないかなあ。
伸びたみたいですけどね、本の中の子は。

25歳サラリーマンって、ほとんど新入社員じゃんと思ったら、大卒でした。
建築会社の技術系社員だったので、てっきり院卒だと思い込んでしまいました。


でも小川一水は、評判いいので、次回作も読む予定。

9/1読了