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プロジェクトへのユーザ参画って経営者からみると・・・

2006年02月14日 | プロジェクト管理関係

プロジェクトにユーザが参画するということが成功のポイントであるということがよく言われます。(ここでいっているユーザというのはユーザ側のシステム部門のことではなく、ユーザ側の業務部門のことをいっています)

成果物のレビューや承認は、やはりユーザが行うべきでしょうが、成果物自身を一緒に作成していくということになると、これは本来開発者側の責任で行うべき内容です。

しかし、ユーザとしても開発側が必要な検討を行いレビューや承認を行うレベルまで整理してくれていなければ、そもそもレビューも承認もできません。

そうなってくると、ユーザ自身が直接仕様を定義したほうが早いし、品質も良いということが出てきます。

しかし、経営者から見ると、「システム構築のプロに高い金を払ってやってもらっているのに、なぜ現場の人間まで参画させなければいけないのか?」と思うはずです。

プロジェクトを成功させるという観点からは、一番良くわかっている人に作業をしてもらうということが最も効率的であることは間違いありませんが・・・。
そうなってくると、ユーザはこれまでの業務を行いながら実施するということはできなくなってきます。

ユーザが参画するということは、それまでそのユーザが行ってきた定常業務を別の人間が行わなければならないということで、別のユーザに負担がかかるということになります。

参画するユーザの代わりの別に従業員を雇うということになると、当然その分の人件費がかかるわけですから、そのコストを誰が負担するのかということになってきます。

ユーザが参画する場合と、参画しない場合でのコスト・納期・品質についてこれだけの差がありますということを定量的(端的にいうとお金)に説明してもわないと、経営者としては参画させるべきかどうかの判断ができないということになりはしないでしょうか?

ユーザ参画が成功の条件であるということが常識となっているのであれば、あまり問題にはならないかもしれませんが・・・ 

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