TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

川の水にタイル模様

2022年05月30日 | 天竜散歩物語

5月29日午後に二俣川の上流橋の上から見るとタイル状の紋様が川面に見えた

多分、川底の石の大きさと太陽の光の屈折でタイル模様が現れていたと思われるが確証できない

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綿栽培と食料難の時代

2022年05月29日 | 三河織りの地産地商

今日は三河地綿の綿打ち(種取り)作業をしています。

私の幼少の頃には母の在所の畑に綿が植えられて

1948年頃にはまだ綿が植えられていた。

一面に綿が植えられていたのではなく、周囲の畑の境に植えられていた。

 

まだその頃は米綿(アップランド種)ではなく和棉(日本の綿)であった

その記憶が残っているのはその綿の枝で私の叔母が目に怪我をしたことから

綿の木が私の記憶として残っているのだ。

畑の周りに一直線に植えられていて綿の木がその後50年以上経った現在

私の生活に重要な記憶であることに運命的記憶となっている。

 

そして現在、祖母の在所の同郷の森の月グループが綿の栽培と

作品発表に尽力していることも運命的に感じるものである、

 

日本の綿栽培は太平洋戦争敗戦後の物不足解消に綿を植えて糸を作り、

機を織って反物や布団の綿や綿入れ半纏などに使っていた。

戦後の食料不足は深刻で町では国の配給品では足らず さつまいもの蔓や野草を食べていた程だ

輸入したくても日本には輸送船も無く、国民は食糧難で敗戦国の悲哀を味わっていた。

 

そして現在はウクライナとロシアの戦争勃発で世界の穀倉地帯が戦火の中となった今、

世界は自国の食料確保に奔走する、作物ばかりでなく国際的に肥料も不足だと

報じられて不安が募る、

我が家は一年分の米の予約確保はしているもののどうなるやら不安である。

冷夏で米不足の時代もあったがパンや小麦粉はあった、今度はそれも無い、

食料自給率が低い問題も長い間言われて来たが

冷却装置の田畑は住宅地となって孟夏の原因となった。

 

それでも仕方がない、

しょうがない、

誰かがなんとかするだろう、

♪そのうちなんとかなるだろう〜♪

 

綿畑から食料問題で私の今日の作業は終わってしまったのだ。

 

 

 


初級コースで綾織り綿マフラーを織る

2022年05月29日 | Shiozakiさんの手織り

土曜日は新城市から通うSiozakiさんの教室、

新型コロナ、オミクロン蔓延を警戒して受け入れ生徒数を減らし、

観光客の手織体験も中止して来たので今日も一人の教室だ。

 

ワンツーマンだから授業内容も濃い、

だが今日の私は手持無ささ、綿マフラーもそろそろ織り終わりで

次の作品の構想が必要となった。

平織を終わり、綾織の組織も慣れて織り面の綾も綺麗に揃って、

両縁の耳も綺麗に織れている

「次は何を作りたいですか?」

「次はアルパカのショールを織りたいです」

ものつくり大好きな彼女は自分の作品を身につけている、

今日も私は見つけて写真に撮らせてもらった。

作るのが大好きな人だから自分の布が手に入れば

もっともっとオリジナル性が上がり世界で一つのオンリーワンになる

帯地を使って作ったバッグだ

西陣織の帯生地で綺麗に出来ています。

 

バッグを見ながら私の修業時代の西陣を思い

もうすでにお亡くなりになった先輩達を思い出していた。

 

 


麻の暖簾を織る

2022年05月27日 | 三河織りの地産地商

もうすぐ梅雨入りの気配がする竹島海岸にある竹島クラフトセンターです

竹島クラフトセンターの手織教室に一人の女性が麻の暖簾を織っているのは

西尾市から通うsuzukiさんだ

毎週火曜日の静かな午前中の教室で一人手織を楽しんでいる

無理をする事は無いマイペースで次の作品の構想を練りながら織っている

Suzukiさんのカラミ織りはグランド部分に隙間のない事が特徴の織り方である

誰ともなく自然の会話の中からアイデアが生まれ、

それを実践して作者自らの技として身につけていく

そんな教室が竹島クラフトセンターである。

 

授業として基礎を学びそこから自分を発揮するには

自ら織りながら失敗を繰り返す

「もうイヤだ」

と、思いながら口には出さずに我慢を通す

「我慢はするな体に悪い」

と、先生は言うが

どうしたら織れるのでしょう

あ!そうか

ひらめききらめき〜♪

 

 

 

 


カラミ織りの勉強が続く

2022年05月26日 | 三河織りの地産地商
カラミ織りってなんだろう
カラミ織りとは経糸が左右に交差した中を横糸が通る
「あら、レースの様に隙間が空くよ」
「そうレース織りとも言います」
 
 
普通の織物は織段や織りムラは無いことを尊び 均一に整った織物を尊ぶ
一糸乱れず整然と整うことを良しとする、
それは、織物が大量生産品であり流通する商品だったからである、
 
だがレース織りやカラミ織りは織物に穴を空ける織物である
 
 
布に穴を開けた織物なんて!
とお思いでしょうが
昔から絡み織りや捩り織りや絽や紗と多くのおりものがあるが
総じて細い糸で織られて隙間とは見えない緻密な織物である。
 
現在竹島の教室で織られているカラミ織りは綿糸や麻等の繊維で織られて
糸も太く隙間も大きく表現されているが
 
”穴が開いても隙間が出来ても良いじゃないか”
 
それを欠点や傷と見るかはたまた魅力と見るか、
それぞれの状態条件によって良くも悪くも見えるものだ。
 
 
教室では今日も飽きずに布に隙間を開け穴を開けている生徒さんがいる
時代の壁に穴を開ける!、小さな蟻の穴から時代が変わる!
覗き込んで見ればとんでもない未来が見えたらどうする?
 
私事だが、我が家の息子がゴールデンウィークの後にオミクロンに罹った、
そしたら、未だ2021のコロナ流行の始まりの頃と変わらない
医療の問題が見えてしまった。
みなさんオミクロンに感染してはいけませんよ!
味覚と臭覚の異常は脳が犯されてるかもと心配しているのだ。
 
 

男織り、紋織り刺し子の出来上がり!

2022年05月26日 | 三河織りの地産地商
「刺し子織りを織りたい」
その一言で始まったIwakooさんの刺し子織りだ。
”柄を織り込む紋織刺し子織りを織ってみよう”


柄をデザインしてそれを織り出す組織を作り、
一段ずつ組織を織り出すという地道な作業が続く

現れてくる織り柄に感動しながら一心に織り続ける


一本の狂いもなく織り続ける
組織の一本の狂いが全てを駄目にする
そんな過酷な作業がつづく、
手芸と工芸の違いがここにあると思っている


柔道着と同じ織物組織で柄を織り出す作業は
緊張と根気が続く過酷な工程の中にいた。


そして今日は
「出来ました!」
「厚みも十分です バッグを作ります」
織り上がった布が織機から切り離され布として誕生した。
「良いね!」
「おめでとうございます」






母の切り絵を織り込む

2022年05月26日 | Toshieさんの作品
今日の竹島は雨
午後になって竹島が霞む程の雨の中
竹島クラフトセンターでは生徒さんが手織織機にむかっていました




お母様の切り絵を織り込もうとしているのは岡崎市から通うToshieさんだ
「切り絵を主役にしたタペストリーを織りたいです」
と、一言からはじまったこの作品
ただ、布に切り絵を貼り付けるだけでは私が居る役目をなさない
「切り絵を織り込む織物を作ろう!」


「そんな事が出来るのですか?」
それから織物の企画と設計が始まり、
切り絵を織り込む組織作りと制作方法を検討しながら授業が進んで来た。



「織物に慣れて来たのか今日はミスが多いわ」

と、本人が言う通り未知の世界に踏み込むわくわくとした緊張感が
途切れることもある。

そんな気分の雨に煙る竹島の風景であった。


繊維業界から新人入門、糸と織物修業が始まった

2022年05月23日 | 三河織りの地産地商
今日から織物研修を始めた入門生は二人の女性、
市内の企業のオーナーの指定で手織授業が始まった。

綿畑から糸へ 糸から織物へ 織物から製品へ
企業の新製品企画開発は私の本業だけに本領発揮と意気込む私、

ジャガード織物企画と紋紙の基本まで教えてみたいと思っている


コースターを織って織物を織るという基礎は先日に学んだので
今日はコットンのサマーマフラーを織る企画が始まった。

今日は糸の準備から整経、筬通しまでの授業になった。
早速、糸の綛(カセ)から玉に巻くことから始まった。

綛(カセ)が上手く解けるにはどうするか、トラブルは何故起こるか
と注意点を指示されながら作業である


整経作業が始まった
一本一本数えながら整経台に巻き付ける
「間違えたらどうしよう」
「間違えたら直せば良い」

デザイン画をもとにサイズや糸本数を決めてあるのでそれに従って作業を進める


二人は同時進行で同じ作業をしていくので
整経を同時に終わると次の筬通しの作業を多少の時間差をつけて手順を学ぶ


筬通しの作業では整経時の綾の大切さを学び、
デザインに関わる経糸の意味も学んだ。



筬の密度と織物の密度の関係、織物のサイズと糸量の関係、
などなど課題を学びながら授業は進んだ。


企業内の社員の織物授業だけに生産システムとの比較は重要で
織物業では大切な糸量計算なども考慮に入れながら
織物構造とデザイン、デザインと心理、生産性と価格など、
を中心に新企画開発を目指す。

多重織りガーゼケット生産などで有名な三敬(株)には
紡錘車と織物織機が設置されて織物研修が出来るように、
この二人が管理することを目指しての授業である。






一夜明けて静かな竹島となった

2022年05月23日 | 竹島弁天てづくり市
昨日の賑わいは何処へ行ったかと思わす様な今朝の竹島は静か

沢山の物作り作家が集い技を披露し合った
その技を作品を
見たい
買いたい
手に触れたい
そんな人々が集う門前町が竹島弁天てつくり市だった


純粋の物作りの心を町の人々に披露したくて開催を仕掛け
それを見た人が感動をし 物を作り 物を求める
海彦と山彦がここに集うところ 
それが竹島弁天てつくり市、

それは数人の女性たちの集いであった。











竹島弁天てつくり市の1日

2022年05月22日 | 三河織りの地産地商
竹島弁天てつくり市2022は昨日から始まった



俊成苑の中で出店者のスペース割作業です



広大な芝生広場にどんなてつくり市をデザインするか
運営委員会は何ヶ月もかかって計画して来ました。


広い俊成苑に1日限りの街作りである
出店者が気持ちよく販売出来るようにそして
最重要なことは来場者が楽しく過ごせるまちづくり
それは0から始まります。


看板娘が看板作り、デザインしたり宣伝したり
何でもこなす能力を発揮しています。


そして、看板も立ち上がり、明日の開催を待っています。
明日は好天だそう!


さあ 始まりました。
運営委員会のメンバーは朝6時半から俊成苑に集合、
ホテル竹島さんの協力を得て出店者の搬入作業始まりました。


9時には搬入も終わり”竹島弁天てつくり市”の町が出来上がりました



開催時間前から沢山の人が来場して大賑わいです




わんちゃん連れのお客様も多く見られます


コロナ禍の中で開催機会も減っていましたが
今日は楽しい買い物を楽しむお客様


良いものを探して街歩き


ここでしか無い物を探して
出店作家さんの手作り名品が並んでいます


竹島の絶景を楽しみながら出店者も来場者もいい気持ち
「こんな景色の中で楽しめるなんて最高ですよ」


以前は許されなかったキッチンカーの入場も許されていました


待ち合わせ場所はここがいいね
お弁当食べる人は鳶に気をつけて下さいね


あまりに天気が良過ぎて日焼けが心配でしたが
それよりも増して出店者とのお話が楽しそう



4時の閉店の時間が来てしまいました

7時には撤収作業も無事に終わり
元の俊成苑に戻りました
みなさんお疲れ様でしたまたの機会をおたのしみに〜

運営委員会のみなさん大変お疲れ様でした
素晴らしい開催が出来ました
今回の反省を含めて来季の計画が始まります
がんばりましょう!




今日は潮干狩り狂想曲の1日でした

2022年05月15日 | 蒲郡 竹島観光 
朝の出勤で竹島の交差点は渋滞で動かない
仕方がないのでスタッフは途中で降りてセンターへ向かい
私は駐車場を探して蒲郡駅前まで迂回して
生命の海科学館南の駐車場へ入ると意外に空いていた。
グランドゴルフ場の南側の空きスペースに駐車した。

今日も俊成苑まで歩くと今でなければ見れないこの風景が展開していた。


白い穂が風に靡いてゆれている
ここは何処だろうと思わせる風景に出会った


箱根仙石原ではない、蒲郡竹島の風景も
切り取ればこの通り 素敵だ!


造船所のところから海に出ると
おー!、沢山の人が潮干狩りをしている竹島潮干狩り会場だ
これも、今だけ蒲郡の風物詩


俊成苑に入るとテント村が出現
これも 今だけ蒲郡の風物詩だな
過去の最盛期だった頃に私が数えたら350以上あったが
今年はどのぐらいであろうか



今日はトンビもちょっと手が出ない様子で舞っていた
綺麗な芝生で家族連れで潮干狩りや風景を楽しむが


「風で舞い上がったテントが転がって来ました」
持ち主を探すがわからないので張り紙をして置く

その後持ち主が現れて一件落着です。



今日は来客も少なく静かな教室で音楽を楽しみました。





初級10回コースももうすぐ終わります

2022年05月14日 | Shiozakiさんの手織り
初めての手織なので基礎中の基礎から始める初級コースを
竹島クラフトセンターの入門コースとしての模様を記事として投稿しています。



今回は10コース総仕上げの綿マフラーの製作です
糸選びから始めて手織の始めの一歩の整経から筬通し、綜絖通し
の作業を終えて織り始めて綿マフラーも織り終わりが見えてきました。


自分の身を守り身を飾る織物を自分の手から作り出す
人類永遠の美の追求の対象であるファッションの基本である織物、
それはなぜ織れるのか
そして自ら作った布を身に纏う事が出来たら
そんな夢の追求の手助けの教室である



織機の脇には自ら編み出した籠が置かれて
物作り大好きな彼女を表していた



総絡み織りを織っています

2022年05月14日 | Oguraさんの作品
部分的にカラミ織りを織るレース織りの各種技法を終えて、
総カラミ織りの勉強にはいったOguraさん

絡み織り装置を手作りすると言う難題をクリアーして
ショールを織り始めました。


「先生、これなら大丈夫です」
観音開きのカラミ織りで開口調節が難題だったが
今日から制作が始まりました。
竹島クラフトセンターではベテランの生徒さんは織っているが、
その都度糸の番手など条件が変わるのでその都度たいへんですが
織り着いて良かったです。

「これで一生物が一点出来ました」


切り絵を織り込むtapestry

2022年05月14日 | Toshieさんの作品
先週に続いて今日も織機に向かって作品を織り込むToshieさん
お母さんの作品の切り絵を織り込んだタペストリーを作ろう と
言うことで企画が始まり、整経をして先週から織り始めた



組織に間違えは無いか、経糸のテンションは良いか、
切り絵を織り込めるか、巻き取る時にミスは起きないか、
師弟で技術の検証をしながら今日から本格的に始動した。


「織り込んでみました、見て下さい」
「これで大丈夫」
「ちょっと糸が乱れたところがあります」

織り進むほどに経糸テンションに緩みが出たり
次々に問題が起きて来たが、それを解決しながら織り進めている


組織と綜絖を操りながら慎重な織り作業が続いているが
誰もやった事がない織物を作り出すのは楽しいものだ。



男織り、三河木綿刺し子織り柄を織り出す

2022年05月14日 | 三河織りの地産地商


竹島クラフトセンターの手織教室で先週から織りの作業に入っている
Iwakooさんの男織りで三河木綿の紋織刺し子の柄が織り出されています


この刺し子織りは柔道着と同じ組織なので経糸の番手差(太い細い)があって
テンションが均一では無いので織りにくい織物である


8枚の綜絖を使って織り出すのでレバー操作が大変であるが
一本一本確認をしながら織り進めています。