百醜千拙草

何とかやっています

幻の「テイネイなセツメイ」

2023-09-05 | Weblog
最近、耳にすると失笑してしまう言葉があります。

「丁寧な説明をしていく」

この言葉を言うのは、「丁寧な説明」を全くする気のない連中です。沖縄の辺野古米軍基地、軟弱地盤で埋め立て不可能なのに強行。反対する県と地元住民には「丁寧な説明をしていく」らしいです。汚染水の海洋放出、原発事故被害者との会談、これまでの経緯をみれば、「丁寧な説明」など絶対に行われないことは明らかです。

この口先三寸の詐欺師どもは、「丁寧な説明をしていく」と言ったら、それは「丁寧な説明」がなされたことと同意であるとでも考えているようで、実際に「丁寧な説明」が実行されることがありません。万が一、「説明」が実行されたところで、それが「丁寧」であったためしがない。説明に納得がいかない人が質問すると、答えない、はぐらかす、貝になる、責任転嫁をした上で、時間がきたからと打ち切る。つまり、やってるフリ。

そういえば、数年前にも同じような言葉があったことを思い出しました。

「責任を感じている」、「責任は私にある」が、口癖の国会のウソつき男がおりましたな。

この無責任男は「責任」は感じれば終わりで、取るものではないと思っていました。責任を感じているフリをし、責任をとるフリをして、結局は、何もしない。

やってるフリで世の中が回るわけもなく、気がつけば日本はボロボロ、この調子だと、あと保って十年がいいところでしょう。これだけ国民も子供も大切にしない国で、権力を維持するには自民党はますます強権的になっていくしかない。その辺だけは悪知恵が働くのでしょう、憲法を変え、マイナンバーで国民の情報管理、十年後は北朝鮮かロシアのようになって、世界から孤立していくでしょう。そして、国民の不満を外敵にそらそうとするのはいつもの手口、すでに例によって反中、反韓を煽りだしてます。それにやすやすと乗せられる頭は軽いが声はデカい面倒な人々。そうした連中を扇動し、自民党をアシストする野党のフリをした自民党二軍集団の維新と国民、それから、踏まれても踏まれてもひたすら権力についていくだけの下駄の雪、公明党。

結果、遠からず、日本は夜郎自大の田舎者とみなされて、相手をしてくれる国も減り、食料自給率が実質10%で、資源に乏しいこの国はますます没落していき、食い詰めることになるでしょう。数字を客観的に見ればそう結論せざるを得ません。そして、貧すれば鈍するは世の常で、負のスパイラルから抜け出すのは容易ではありません。

さて、国民があまりよく理解できてないのが消費税とまもなく始まるインボイス制度でしょう。それは、政府の「丁寧な説明」が欠けているだけでなく、わざと誤解を生むように印象操作をしてきたからです。

二、三のポイントだけ書いておきたいと思います。

 消費税は消費者が払う税ではなく、事業者が売上に対して払う事業者税であって、商品価格の一部にすぎない。ゆえに消費税は事業者が消費者に代わって預かっている税ではない。消費税をあたかも消費者が払っているように思わせるために、商品価格に税額が別に示されるようになっているが、「消費税」とはかつて「売上税」という名前のために廃案になってしまった税制と同質のものである。
 インボイス制は加盟を選択した小規模免税業者に対して、増税と過大な税務処理負担を押し付けるものであり、増税分の一部は消費者に転嫁されることになる。インボイス制度はすなわち、増税のことである。加えて、インボイス制を選択した小規模事業者には深刻な事務負担を強い、加盟しない小規模事業者にとっては「元請け」から取引を外される可能性があることから、小規模事業者潰しにつながる。
 インボイス制は将来の更なる増税のための整備の一環であり、そのために導入により小規模事業者は多大な負担を強いられることになる。インボイス制度、すなわち増税によって、不景気は加速し、アーティスト、アニメーターなどの小規模事業者の廃業を早め、日本の近代、伝統文化を衰退に導くと考えられる。
 緊縮財政、増税、これらのことは、財務官僚の自己満足のために行われているらしい。財務省は「乏しい金」を他の省庁に恵んでやるという立場によってその絶対的権力を維持しており、景気がよく、金が潤沢であることは都合が悪い。この省は不景気で金が乏しい状況を作り出すために、増税や国民負担の増加を常に画策しているらしく、故に増税を決めた官僚は出世する。増税と緊縮のための口実が「プライマリーバランスの黒字化」という教義であって、彼らはこの教義をナイーブな国民に刷り込み、信者としてオルグし、納税に法悦を感じるように誘導する。「国の借金、一人あたり幾ら」とか「子供世代にツケを残すな」という財務省の生み出したレトリックとプロパガンダは強力に責任感の強い日本人を刺激する。財政赤字がどんどん積み上がっているアメリカでは、政府の赤字財政は国民が負うべきものでなく、よって、その赤字を「国民一人あたり」で割るというような意味不明のことは誰もしない。


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1 コメント

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Unknown (こにゃこにゃ)
2023-09-05 19:12:53
まあ議論する気もない暴力市民(そもそも沖縄出身なのか?いやそもそも日本国籍なのか?)には相応しいあしらい方じゃあ、ないですかね笑

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