百醜千拙草

何とかやっています

終わりの予感 統一地方選後半戦

2023-04-26 | Weblog
統一地方選の後半戦が終わりました。一緒に行われた二人の安倍一族欠員に伴う山口での衆院補選は結果としては残念なことになりましたが、中身をみれば、安倍後継候補、岸の世襲候補ともに僅差で当選したに過ぎません。いずれの候補も対立候補に比べて圧倒的に実力不足。岸にいたっては誇れるものは血筋のみ。縁故票とおそらく「壺票」という組織票で当選したにすぎません。これで次回の選挙で安倍家は消滅することになります。自民党の他派閥候補によって安倍系が駆逐されるというシナリオに加え、壺票が何らかの事情で失われれば野党候補が勝つという可能性も見えてきたように思います。

地方議会に目を向けてみると、たとえば48議席の杉並区議会では、自民党候補は議席を減らし、与野党の比はむしろ野党が優勢なぐらいです。小選挙区制の国政選挙よりは、地方議会での議員の構成が、全体として国民の民意をよりよく反映しているのだはないかと思います。とすると、自民党や公明党が強いというのは、国政の話であって、それは、思うに「壺票」や創価票などの組織票、メディアへの恫喝コントロール、Dappiに象徴されるように雇われツイッター工作員による野党へのネガティブキャンペーン、などの汚い手口に頼っているからではないかと考えられます。先進国ではありえないほどの低投票率の中では、壺票は無視できない数なのだと思います。だからアベは自ら壺票の割り当て権を握ることによって党内で一強といわれるほどの権力を維持できたのでしょう。

これが、だんだんと変わりつつあります。自らの権力維持と引き換えに、日本を政治の中枢を通じて支配しようとした韓国のカルト宗教団体の手先になり、教団の広告塔として日本国民を欺き、山上氏のような多くの被害者を作り出してきた売国奴、それがアベ政権の正体でした。今回の統一地方選挙の結果を詳しく見れば、水面化で大きく国が動きつつあることをを感じさせるものでした。壺を排除すれば自民党の議席は半減する可能性もあると感じます。

腐敗と悪政のツケは自民党に回ってきつつあります。自民党は外から見えるほど国民の支持を集めているわけでも、しっかりした基盤があるわけでもなく、内部から朽ち果てつつあるように感じます。しかし、そんな自民党にすり寄る「ゆ党」や寄らば大樹で集まってくる連中は後を絶ちません。

今回の衆院補選でアベの選挙区から出た統一教会問題の専門家でもある有田芳生さん。選挙演説での「下関は統一教会にとっての聖地」という発言を曲解し、下関を侮辱した、とツイートした芸人ツイートが炎上。意図的な選挙妨害も疑われましたが、これに輪をかけて悪質なのが、とある元おニャン子のツイート。的外れの批判を有田さんに浴びせた上、「軽蔑する、考えなし、軽率、お花畑」と揶揄したのが問題となって、選挙妨害、名誉毀損で訴訟になりかねないとの話。この人、有田さんを「ヨシフさん」と呼んでいました。有田さんをヨシフさんと呼ぶのは、もともとその筋の人だという指摘もありましたから、この元おニャン子おばさんも実は壺系なのかも知れません。

この的外れで無礼極なツイートを選挙前に行った理由について、ネットでは、意図的な炎上商法との見方が優勢です。元おニャン子といえば、前回の参院選で強行採決の数あわせ要因としてかつぎだされて東京比例区で当選した人を思い出します。選挙前の政策表明などがあまりにデタラメだったので大バッシングを受けた人です。しかし、そんな恥や外聞を気にしなければ参議院議員となれば六年間の任期の間、強行採決の時の賛成票を入れるだけで、年間数千万円の議員報酬を受け取れます。日本の議員報酬は他の先進国に比べてもよすぎるのです。

この元おニャン子おばさんもその二匹目のドジョウを狙っているのだろう、と人々は勘ぐっており、そうこうするうちに自民党が早速候補リストに入れたという話まで聞こえてきました。自民党執行部にアピールする目的で、わざと炎上狙いでツイートしたのではないでしょうかね。ところが、名誉毀損で訴えられる可能性が出てきてから突然、トーンダウンしたあたりがなんとも。

民党に群がって甘い汁を吸おうとする者は当分続くでしょうが、自民党の党勢は下り坂と思います。ともあれ、自民党が終わる日も遠くないと思わせられた統一地方選でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生の目的

2023-04-21 | Weblog
研究室を閉めて、今の職場に移って、約一月半、ストレスフリーの日々を送っております。いろいろ新しいことを覚えたり学んだりする機会も増えて、思いのほか大変ですが楽しい日々です。

アカデミアでの研究という活動は基本的に個人的で孤独な活動で、いろいろ考えて仮説をたててテストするということを繰り返し何らかの新規の知見を得るという作業です。個人的であるゆえに個人の裁量が大きく、それはそれで楽しいのですけど、その自由さには多くの代償が必要でもあります。

一方、今の職場は共通の目的のもとに複数の役割分担した人々が共同で日々の作業にあたるわけで、基本的にチームプレーです。自分の好きなようにはできません。あくまでニーズにあったサービスを提供し対価を受け取るという普通のビジネス活動です。しかし、チームで動くので基本的に自分の役割だけに集中していれば全体として仕事は回っていくし、実務的なことはあとのスタッフが助けてくれるので精神的にラクです。

研究者時代は、研究室運営のためのグラント獲得の競争、カネの計算、人員管理、論文出版プレッシャー、などなど、研究以外の諸々雑多の事柄がとても重荷でした。しかも、それらの失敗の責任は最終的に自分に返ってくるのに自分では何ともしがたい事柄に大きく左右されるのです。

研究活動をするのに必要な研究室運営のための雑用に研究時間の大部分を費やさざるを得なかった生活から解放された今、振り返れば長かった研究生活を離れて寂しく思うよりは、清々しい気持ちの方が優っています。

大学院時代は、恥ずかしいぐらいに野心的でした。日本社会で生きていくのには何らかの組織に属してその一部分として制約の多い中で働きながら、一方で自己実現を目指していかねばなりません。野心的であればあるほど、それは困難に思えました。そして、自分が置かれた社会の枠から自由になるのに研究というのは魅力的な手段に思えました。また、研究活動というものが「わかっていないことを革新的アプローチで解明していく」ことだと思えば、未知の世界を探検する冒険者が抱くと同じワクワク感に満ちているように思えました。実際、チマチマと手を動かして何らかのデータを出してあれこれ考えるということは大変楽しかったです。

しかしながら、現実は厳しく、期待は常に大きすぎ、いつの間にか野心は「保身」程度に小さくなり、夢は見るものではなく忘れるものとなりました。結局、人は現実を直視し、理想と現実の折り合いをつけながら生きていくほかはありません。そう言い聞かせながらのこの五年ほどでした。

いまは野心というのはないわけではありませんけど、とても個人的なものとなったのでそれが実現してもしなくても心が大きく動かされることはなさそうです。今後は現実の方により注意を向けて対処していくことになりそうです。

それで、これから私を待ち受ける現実ですが、間違いなく起こるであろうことははっきりしていて、それは、肉体的、精神的、社会的な衰えです。まもなく、体のあちこちにガタが出始めて、肉体的に苦しいことが増えます。膝や腰が痛み、夜間のトイレが増え、少し歩くと息切れがし、眩暈に立ちくらみ、物忘れが激しくなり、一人で出歩けなくなります。家族も子供はすっかり独立して交流が減り、仕事はいずれできなくなって毎日話をする人もいなくなり、ウチで一人暮らしとなり、そのうち自宅で突発的な病気で死ぬことになるのではないかな、と想像しています。その間に、病気や怪我の二つや三つにあたるかも知れず、病気の本を眺めると、悪性腫瘍に感染症、神経変性疾患に腎不全、糖尿病に動脈硬化、呼吸不全に心不全、免疫疾患に血液病、食中毒に交通事故、と数え切れぬほどの好ましくない状況が述べられていて、それらの状況に自分自身が落ち込まない可能性の方が低いと思わざるを得ません。

それで、まもなくやってくるそうした日々をどう過ごすかということを考え始めました。たまたま家にあった五木寛之氏が20年ほど前に書いた「人生の目的」という本をパラパラしているところです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランダム ニュース

2023-04-14 | Weblog
ランダム ニュース ツイッターから。

ドイツ、明日で脱原発完了。 「ドイツは原子力という技術が結局、危険なものであると判断したから決めたのです。福島で起こった原発事故や津波が一つの大きな論拠になりました」

他国の原発事故から学ぶ国、自国の世界未曾有の規模の事故からも学ぼう年ない国。どちらに未来があるでしょう?

「ワクチン業務100人のはずが33人 パソナが10億円過大請求(2月発覚)」

これだけデタラメやっても政権とべったりだと逮捕もされません。

15億円 岸田内閣の官房機密費 領収書不要97% “使途秘匿金”が増加

アベ、スガ時代よりも悪質。使い道はリアルタイムでなくても公開されなければならないと思いますね。いつものように選挙の買収に使ったのだろうと勘繰られるのが嫌なら公開すればよい。ま、図星だからできないでしょうが。

2023年3月27日、GLP-1受容体作動薬のセマグルチド(遺伝子組換え)が抗肥満薬として製造販売が承認された。

これ、本当に効くのでしょうかね?

Scienceの記事。冬眠中のクマで寡動による深部静脈血栓が起きないのは、血小板凝集を促進するHSP47の発現量が冬季に減少するから。

冬眠中の野生のクマを見つけ季節性に変化する分子を検索した研究。こういった研究ができることはいろいろな意味で社会が「豊か」である証拠です。

日本人、過去最大の75万人減

一年で福井県が無くなるぐらいの人口減。人口減が悪いことではないが、もうちょっと緩やかにやらないと。民主党政権時を除いて、この三十年、政府はまともに対処してこなかった上にキシダの対策は異次元のショボさ。今後も少子化は加速し、若い人は国外に逃げる、その悪循環の中で日本は貧乏のうちに滅びの道をまっしぐらでしょう。

「後期高齢者」医療制度の保険料引き上げの法案を自民公明、国民民主が賛成し衆院で可決。出産育児一時金の一部を負担させるといい、75歳以上の4割、年金収入153万円以上が負担増に。

これだけやられても、まだ自民党と自民の二軍政党(公明、国民、維新)に投票する日本人。マゾなのでしょうな。

キリがないのでこの辺で。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忖度するGPT-4

2023-04-10 | Weblog
統一地方選の結果は、半ば予想されたものとは言え、残念なものとなりました。歴史的な低投票率、それだけ人々は政治に対する不信感が大きく、政治に期待もしていないということでしょう。
自民党や公明党が勝つのは組織票で、自民党も統一教会票がなければ議席は維持できません。すでにこれが政教分離の原則に反しているワケですが、「勝てば官軍」を地で行く連中に原則とか高潔さとかを求めても無駄です。というわけで今回もGPT-4に訊いてみました。GPT-4の返答は、まるで国会での官僚答弁のようです。

「統一地方選挙で自民党票に占める統一教会票は何割ぐらいですか」
GPT-4:  統一教会の支持者がどの程度自民党に投票しているかについては、正確なデータが公開されていないため、一般的な割合を提供することはできません。
しかしながら、過去の報道や分析から、一部の地域や選挙区では、統一教会の支持者が自民党に比較的多く投票していることが報じられています。一方で、他の地域や選挙区では、統一教会の支持者が別の政党に投票することが多い場合もあるようです。
ただし、政治的中立性を保つため、特定の政治的意図を持つ質問に対しては回答を避ける方針をとっていますので、ご了承ください。

という意味の乏しい回答。

いずれにせよ、統一教会票が大きな基盤となっている自民党は、解散命令など出すつもりも縁を切るつもりも全くなさそうです。次に、なぜ安倍氏が統一教会被害者の山上容疑者に殺害されたのか、を訊いてみました。その驚きの回答が下。

「2022年に、安倍晋三氏が奈良市での演説中に山上容疑者によって殺害されましたが、その理由は何ですか?」

GPT-4:  そのような事件は実際には発生していないため、そのような理由は存在しません。安倍晋三氏は、2020年に健康上の理由で首相を辞任し、政界から引退しましたが、2022年に殺害されたという事実はありません。
偽情報やデマが拡散されることがありますが、真偽を確かめることが大切です。安倍晋三氏は、日本の政治家として長年にわたって活躍し、日本や世界の情勢に大きな影響を与えたことが評価されています。

「それでは安倍晋三氏は誰に殺害されたのですか」
GPT-4:  安倍晋三氏は、2020年9月に自然死亡されました。具体的な死因は公表されていませんが、報道によれば腸閉塞という症状があったとされています。安倍晋三氏が統一教会の被害者の山上氏に殺害されたという主張は、根拠がなく、誤った情報です。

はて、国葬された人は誰でしたっけ?

闇ですな。自民党の歴史修正部隊が暗躍しているのかも知れません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GPT-4

2023-04-07 | Weblog
最近、プライベートではあまりストレスがないので、書きたいことがありません。一応、生存確認的意味合いもあってブログは定期的に書くようにしているのですけど、書けないなら、これは、昨年ぐらいから話題になっているChat GPTに書いて貰おうと思いつきました。Chat GPTはバージョンアップして、GPT-4となり、司法試験に上位10%で合格できるぐらい賢くなったとのことで、試しに遊んでみました。

まずは、「日本の統一地方選挙で野党は勝てるか」というお題で二百字以内でGPT-4に作文してもらいました。

GPT-4: 統一地方選挙では、野党が勝つ可能性はあるものの、地域の事情や候補者の人気などによって結果が変わるため、必ずしも勝てるとは言えません。有権者が求める政策や課題に対して、具体的な提言や解決策を提示することが重要となります。

次に、「最近の小西議員のサル発言に対する立憲民主党の処分についての評価」について。

GPT-4:  立憲民主党が小西議員のサル発言に対して、党からの離党勧告を行ったことは、問題行動に対して明確な処分が行われたと評価されます。しかし、一方で党内からは処分が適切でないとの意見も出ており、党の統一性に影響を与える可能性もあります。今後は、党内での議論が続く中で、より適切な処分が求められるでしょう。

「高市氏は責任をとって議員辞職すべきか」

GPT-4:  高市早苗氏が東京オリンピック・パラリンピック担当大臣を務めていた際に、大会組織委員会の不適切な発言を報じられ、その責任を問われています。そのため、議員辞職すべきか否かは議論が分かれますが、政治家としての責任を果たすため、適切な処分が必要とされます。具体的には、自身の不適切な行動に対する謝罪や反省を示すとともに、議員としての信頼を回復するために、適切な措置を取ることが求められます。

その問題ではなく、「総務大臣時代の放送法解釈捻じ曲げメディア圧力問題」と断って、もう一度。

GPT-4: 高市早苗氏が総務大臣時代に行った放送法解釈捻じ曲げメディア圧力問題について、責任をとって議員辞職すべきか否かは議論が分かれます。一方で、政治家としての責任を果たすため、この問題については適切な説明責任を果たす必要があります。具体的には、不適切な行為があった場合は、謝罪や反省を示し、再発防止策の提示などを行うことが求められます。議員辞職が必要かどうかは、国民や選挙区の支持者などが判断することとされます。

ま、もとになっているデータはネットでしょうから、こんなところでしょうか。もう少し具体的で設問を絞った問いかけをすれば、もっとよい解答が引き出せるはずで、解答がパッとしないのは訊き方が悪いせいです。

因みに、ちょっと知りたいことなどに関しては、ネットにある情報から、疑問に対してすばやく解答が得ることができます。例えば、こんな質問にも10秒で解答できます。

「二型糖尿病の薬物療法で第一選択とされる頻度の高いものは何ですか」

GPT-4: 
2型糖尿病の薬物療法で、第一選択とされる頻度の高いものは以下の3種類です。
  1. メトホルミン:インスリン抵抗性を改善する薬で、グルカゴンの分泌を抑制する効果もあります。
  2. スルホニルウレア薬:インスリン分泌を促進する薬で、食後の血糖値を下げる効果があります。
  3. DPP-4阻害薬:インクレチンホルモンの分解を阻害することで、インスリン分泌を促進する薬です。また、グルカゴンの分泌を抑制する効果もあります。
ただし、糖尿病患者の個人差や合併症の有無などによって最適な治療法は異なります。治療法の選択には医師との相談が必要です。

これは近年においては必ずしも正しくないでしょうね。質問の仕方が悪いのです。時間を区切って2020年以降の治療法としてやると、こうなります。

GPT-4: 
  1. メトホルミン:依然として2型糖尿病治療における第一選択薬として広く使われています。COVID-19感染症との関連から、メトホルミンの抗炎症作用に注目が集まっています。
  2. GLP-1受容体作動薬:血糖値を下げるとともに、食欲抑制や体重減少の効果もあることから注目を集めています。
  3. SGLT2阻害薬:尿糖排泄を促進することで、血糖値を下げる効果があります。また、心血管イベントのリスクを低減する効果も報告されています。
すばらしい。いろいろ遊べそうです。次のブログ記事も書いてもらいましょう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愚かさの理由

2023-04-04 | Weblog
昨日、今日は坂本龍一さん死去の話題一色でした。昔、梅田にあったローランド ショールームを遊び場にしていたころ、電線を繋いで音を作るタイプのアナログシンセサイザーが展示してあって、よくわからぬままカッコいいなあと思っていたときに、YMOはステージで実際に電線を繋ぎながら演奏していたのでした。冨田勲のスタジオ音楽としての電子音楽をYMOはライブに変えて、テクノポップというジャンルを作り出しました。

そうした影響力のある音楽家であることに加えて、近年、坂本さんは、脱原発、環境保護アクティビストとして活躍されてきました。数日前には、歴史ある樹木を切り倒す神宮外苑再開発に反対した書簡を知事と政府に送ったことでもニュースにもなりました。音楽や芸術はもっとも人間らしい営みであって、その目的とすることは最終的には人類と地上に生きるものの幸福でしょう。そうした音楽の「大義」に沿えば、一部の人間の金儲けのために、人間や地上の生き物の幸福が犠牲になることを阻止し、環境と地球を守ることは音楽家の究極の使命であると坂本さんは考えていたのかも知れません。

一方で、百年以上も生きて人々に安らぎの場を作ってきた貴重な樹木を目先の票とカネのために破壊するのが「今だけ、カネだけ、自分だけ」の小池都政と自民党政権。樹齢百年の樹木を育てるには100年かかるのです。次の選挙で票をくれる企業や団体の短期利益のために、それらの100年の天然資産を破壊するカネと力に目がくらんだ愚か者の集まりです。何千年と続いた豊かな海を放射能まみれにして福島沖の魚を食べれなくしてしまったのも一瞬の原発事故。目先の利益のために専門家の意見を抑圧して、結果として史上最大の原発事故を起こしたのがアベと東電。しかもこれは木と違って、元に戻す方法がありません。現在も放射性物質はガンガンとメルトダウンした原発から漏れだし、いまだにただの1グラムの燃料も取り出せていない状況。

この未曾有の終息不能な事故に際しても、政府は変わりません。原発事故であろうが、世界が滅亡しようが、いつものやってるフリでやりすごす、日本の未来は仮定の話だから思考停止、そんな愚か者の集団が政権政党の平和すぎる国、ニッポン。

「今だけ、カネだけ、自分だけ」の自民党政権ですが、なぜキシダがこうも民意を踏み躙り、人々の神経を逆撫でするのか。必勝しゃもじにG7まんじゅう、何を書くにも小さすぎる手帳を振りかざし、愚かとしかいいようがない振る舞いを重ねるのはなぜか。内田樹の研究室、「岸田政権は何をしようとしているのか」に解説がありました。

ある媒体からインタビューのオファーがあった。岸田政権の新年度予算成立を受けて、「なぜ政権はこれほど性急に防衛予算の拡大に進むのか」について訊かれたので、次のように答えた。     
 今回の防衛費増額の背景にあるのは岸田政権の支持基盤の弱さだと思う。
 彼にとって喫緊の課題は二つだけである。一つは国内の自民党の鉄板の支持層の期待を裏切らないこと。一つは米国に徹底的に追随すること。日本の将来についての自前のビジョンは彼にはない。
 今回の防衛予算や防衛費をGDP比2%に積み上げるのも、米国が北大西洋条約機構(NATO)に求める水準に足並みをそろえるためであって、日本の発意ではない。、、、
 岸田首相の党内の政権基盤は決して堅牢なものではない。だから、長期政権をめざすなら、米国からの「承認」がその政治権力の生命線となる。、、、
 岸田政権にはとりわけ実現したい政策があるわけではない。最優先するのは「政権の延命」だけである。、、、
 今回の防衛予算の積み上げも、まず米国からの要求があり、それに合うように予算が組まれ、さらにその予算枠に合うように、「中国や北朝鮮の脅威」なる「現実」が想定されている。
 ふつうの国なら、まず現実認識があり、それに基づいて国防戦略が立てられ、それに基づいて必要経費が計上されるのだが、今の日本はみごとにそれが逆立しているのである。
 、、、米国には軍産複合体という巨大な圧力団体があって、国防戦略に強い影響を及ぼしている。兵器産業にいま大量の在庫が残されている以上、それを処理しなければならない。だから、それを日本に売りつけるのである。、、、
 不良在庫を言い値で買ってくれるのだから、米国にしてみたら日本の自公連立政権ほど「使い勝手のよい」政権はない。、、、
 日本国民は属国身分にすっかり慣れ切っているので、自国の政権の正統性の根拠を第一に「米国から承認されていること」だと思い込んでいる。「国民のための政治を行っていること」ではないのである。、、、
 だから、岸田政権が防衛増税を進めても、インボイス制度やマイナンバーカードなどで、国民の負担を増大させても、国民はデモもストライキもしない。、、、
「政府はアメリカと、国内の鉄板支持層の方を向いて、彼らの利益を計るために政治をしている」ということを国民は知っている。でも、「政治というのは、そういうものだ」と諦めている。そうやって政府に対する国民の期待を下げれば下げるほど、棄権率は高まり、結果的に20%の鉄板支持層を持つ自民党が選挙には勝ち続けることができる。、、、
 問題は「政治はこれからもまったく変わらない」という諦念が広がると、国民の中から、このシステムを主権国家としてのあるべき姿に生き返らせることよりも、この不出来なシステムをどう利用するかをまず考える人たちが出てくることである。、、、
 彼らはシステムを「ハック(hack)」する。死にかけた獣に食らいつくハイエナのように。彼らはこの獣がまた甦って立ち上がることを全く望んでいない。できるだけ長く死にかけたままでいることが彼らの利益を最大化するからである。今の日本では、そういう人たちが政権周りに集まり、メディアで世論を導いている。
 、、、そして、ここには、「システムの内側に踏みとどまって、システムをよりよきものに補正する」という選択肢だけが欠落している。

今回の高市事件においても、政権側に立って、権力を持たない野党の方をひたすらディスるツイッターアカウントを見ます。どうみても無理筋のツイートをみると、これはDappiのように、自民党にカネで雇われてわざとやっているとしか思えません。とすると、自公政権に与して、自分の首を自分で絞めるようなことをしてでも目先のわずかなカネが欲しいぐらいに彼らは困窮しているのでしょう。そう思うとバカだなあと思う前に気の毒になってきます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする