今はまだまだ人生を語らず

温故知古、古きを訪ねて古きを知る

ジョン・レノン(心のアーティスト)

2017-07-02 08:10:19 | 人生を語らず
<私のブログは、まったく裏取りはしてませんので、そこのところ
ヨロシクお願いします。>




この人はとんでもない人だと思う。

とにかく素直じゃない、作品の当たり外れが大きい、やること無茶苦茶
(例:やっぱスッポンポンの姿をレコジャケにしちゃだめだ)、
ベジタリアンだがうな重とすき焼きは別といい食べる(らしい)、
そしてなによりかっこよすぎる。

辛かった時、ジョンの曲を聴いてもなんの解決にもならなかった。
HowやWatching The Wheelsを聴いて、どんどん落ち込んでしまった。
それでもジョンの歌は、そして生き様はかっこよすぎだ。

あるときはNothing Is Real(すべてが夢)といい、すぐに
Dream Is Over(夢は終わった)と歌う。どっちを信じればいいの?
不良なのか、優しさいっぱいの紳士なのか、好戦的な人なのか、
平和主義者なのか、さっぱりこの人の精神構造はわからない。

そんな理解不能なジョンを、ヨーコはこう評していた。
「ジョンはロックンローラー。」

そっか、ジョンはロックンローラーなんだ。高校生の私はそれで
ジョンを少しだけ理解できたような気がした。

じゃあ、なぜジョンはロックンローラーになったのか?というか、
ならざるを得なかったのか?それに気がついたのは長男が生まれ、
毎日毎日かしずいていた頃にImagineのアルバムのジャケを見ながら
Crippled Insideを聴いた時だ。

「ああ、片親がいないどころか、両親がいなかったことはジョン
という少年にとっては、致命的な打撃なんだろうな」。

人間にとって絶対必要な親からの愛というネジが、ジョンの心からは
完全に外れちゃっている。あのジャケットの写真、どうみても
Crippled Insideな人にしか見えない。この曲は多分ポールに歌った
当てつけ曲なんだと思うけど、同時に鏡に映ったジョン自らを歌った
とも思える。ジョンはロックンローラーになる運命だったんだろう。

私はやっぱりアルバムImagineがジョンのソロでは一番好きだ。
中でも、Oh My Loveが特にすばらしい。ジョンの本当の優しさが
これ以上溢れている曲はない(って言い切っちゃいます。)

Oh my love for the first time in my life
My eyes are wide open
Oh my lover for the first time in my life
My eyes can see

I see the wind, oh I see the trees
Everything is clear in my heart
I see the clouds, oh I see the sky
Everything is clear in our world

「人を愛せば、風すらも見えるのか。」

そう思ったのは高校生の時だからもう30年以上前。

凡人の私には未だに風は見えませんが、だからこそ私はジョンの後を
いまだに追いかけています。風がみえるようになるまでは、修行なの
です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。