今はまだまだ人生を語らず

温故知古、古きを訪ねて古きを知る

ジョージと私(その2) 極めて個人的な話

2020-11-28 23:42:46 | 人生を語らず
本当に必死に社内転職活動をしました。なりふり構わず。でも、今の
副社長が当時の人事課長で、思いっきりバッテンつけられました。

ポールがまさかのDriving USAでツアー復活宣言。もう終わったはずの
ビートルズストーリーがまた再開しました。アメリカにライブを観に
行くことにしました。そして、帰任するまでヒゲを剃るのをやめました。

結果、行きたくなかった子会社への転籍は免れました。どうやったか
って?転籍に何を言われても同意しなかったのです。
そして、夏に全く希望していなかった今の会社の末端の営業に配置
されることになりました。役職も剥奪され。

辞令をもらったあと、品川駅のパチンコ屋の前で色々な人に親会社に
帰任すると電話を入れている時に、思いっきり泣きました。
「もう頑張れない」って。頑張るのをやめた瞬間でした。

着任前日、ヒゲを剃りました。そして1着しかないスーツを来て
行きました。本当に嫌でした。

それ以来、もうあまり会社での自分に対して興味がなくなって
しまったという気がしています。それが原因で、心も病みま
したし、会社で高い地位を目指そうとか、そういうモチベーション
が無くなってしまったんだって、昨日改めて気づいた次第。

2002年は、アメリカで7回、日本で5回ポールを観ました。
大阪でポールを観た後、Concert For Georgeに行こうかどうか
迷っていました。

でも、ちょうどその頃リリースされたジョージの遺作Any Roadを
聴いて心が落ち着いたのを今でも忘れられません。
And if you don't know where you're going,
any road will take you there.

そうなんだよね。ジョンのHow?は、ジョンだからなんだよね。
自分はジョンと違ってちゃんと愛された少年時代だったん
だって。
How can I go forward when I don't know which way I'm facing? 

そういえば、転職で悩んでいた時も、帰任でがっかりしていた時も、
上司だった取締役がこんな言葉をかけてくれました。

「君はおぼっちゃまだろ。私は貧乏で大学生時代は雪を食べていた
んだよ。君みたいなおぼっちゃまは転職先のライバル会社じゃ
行きていけないと思うよ。」

「帰任先で頑張らなくたっていいよ。嫌なのはわかる。でも
ひとつくらい興味があることって見つかるはず。それだけは
極めてご覧なさい。」

なので、ジョージの言うThereがどこかわからなくてもトボトボと
歩くことにしたのでした。

以上なんですが、やっぱり19年前が自分の人生のターニング
ポイントで、モチベーションの低さと言動、振る舞いの結果が
今の自分なんだね。会社が自分を活かさなかったと言うのも
違う気がするし、自分を会社で活かそうと言う気持ちもやっぱり
かけていた気がします。

さて、どう言うように身を振るか年末年始にかけて考えよう。
もう手遅れかもしれないけど。

それでも、今までずっと胸に秘めていたことが出せてよかった。
(誰にも言ったことがなかった)。
ありがとう、ジョージ。

George Harrison - Any Road






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