http://www.spring8.or.jp/
こんにちは
にゃん博士は理化学研究所の巨大研究施設SPring-8
で研究をしている女性考古学者です。
先週行われた理化学研究所の一般公開でお会いしました。
超文科系の私でも理解できるイベントに参加して
刺激をうけました。ここからインスパイアでいきます。
◆最先端を知ると未来予測ができます
理化学研究所の本所・和光研究所は埼玉県和光市にあります。
東武東上線の和光市駅前から臨時のバスに乗ってGo。
研究所は大学のキャンパスのように複数の棟がたくさん並んでいました。
パンフを片手に歩いていて冒頭の<にゃん博士>に遭遇。
以下、まる一日かけて学園祭のように展示を見て回りました。
・超伝導RIビーム生成装置BigRIPSを間近で見学しよう
・113番新元素の発見
・考えるアメーバ☆動くゲル
・スーパーコンピューターを見よう
・精神疾患の原因を知りたい
・自家がんワクチンー最新のがん治療ー
・・・
タイトル通り物理・化学・工学・脳化学・コンピューターなど
最先端の研究がもり沢山でした。
おかげさまで、この日だけは超理系
最先端を知ると、それだけ未来予測ができるように感じました。
◆学者はそこに命をかける人々
数年前、大学問題の関係書を読むために
国立国会図書館に通いつめた事があります。
図書館の中に、かなり年配の学者らしき人がいて
古書を読んでいる姿が印象的でした。
近眼なのか古書に顔をかなり近づけて、一生懸命に
唸りながらノートを取っていました。私を含め周囲の人は
迫力に一瞬びっくりしていました。
学者・研究者というのは人生のすべてをその研究に
捧げる人々です。職人や芸術家と共通した執念がないと
作品(研究)が完成しないもののようですね。
◆日本の科学技術を支える人々を守ろう。
理化学研究所の研究は我々の生活に欠かせないものです。
そしてまた、研究所と学者・研究者の関係は
お寺と修行僧のような関係にも見えます。
僧侶(宗教)と学者(科学)は車の両輪のように
我々の生活を支えるものでしょう。
私はどちらも大切に思う一人です。
今、ココロを痛めていることがあります
研究予算・独立行政法人の事業仕分けが始まっています。
私には、ムダをなくすという目的がいつのまにか
「学者というムダな種族を根絶やしにするのだ」という
焚書坑儒の現代版に見えてしまうのです。
学者は職人や芸術家のように、パトロンがいなければ簡単に
滅びます。研究予算や研究所は保護していかないと滅びます。
◆悪魔のささやきにはNO
研究や実験は、普段の生活に直接影響しないように感じることなので
理化学研究予算が減ったとしても関係ないように思うでしょう。
それよりも
高校の授業料無償化のほうがありがたい、と思う家庭もあるでしょう。
でも世の中は「勉強嫌いな子」のほうが多いんじゃない?
たとえ高校に行きたくない子でも無償なのだから行く。
→勉強しない子にもお金がもらえる
命を懸けて研究したい人、勉強したい人には予算が減らされる。
→勉強したい子にはお金がもらえない
そうすると
「勉強してもムダだな」
という考え方の子が増えてくるのでは?
◆虚無主義→全体主義→衆愚→><!
理化学研究所のイベントを見ながら、ずっと頭から離れなかった
フレーズがあります。
↓
彼らが最も忌み嫌うのは、一列平等の地位に甘んじない一頭地を抜く存在、大衆に同調しない個性、全ての秀でたる才能、品格高き多力者等である。
※彼ら:事業仕分けをしようとしている人々と言い換えてみましょう。
※学者・研究者は、一般的に平等からはみ出た優秀な人たちです。
恐ろしいのは学力低下という現象自体よりも、学問することの価値を軽視して、努力することの道徳的意味を認めようとしない一種の虚無主義である。
この危機を克服するための処方箋として考えられるのは、他でもない、賢くあること、他人より秀でること、衆に抽ん出た多力者となることの価値を称揚し、その再認識を要求し、そこに若者を魅きつけることである。
↑
(小学館文庫「ゆとり教育が国を滅ぼす」小堀桂一郎編著より 2002年)
◆勉強する・学問することに価値と敬意と尊敬を!
受験でも学問研究でも、勉強すること・学問することは努力が伴います。
努力して個性や才能を伸ばしていくと、努力しない人との間には
差が出てきます。
この差まで「差別として否定してしまう」人々の主張は
みんなに努力をさせません。
生活を原始時代に戻せば幸せなのだということなのでしょう。
しかし努力していろんな工夫をして発見し
そのために生涯を捧げた多くの科学者の苦労を
叩き潰して軽蔑することは私にはできません
ガリレオは何のために「地球は回っている」と叫んだのでしょう。
ニュートンやアインシュタインが努力して発見した事柄は
すべてムダな努力と切ってすてるのでしょうか
したがって私は努力の価値を認めない考え方は
たとえば
「がんばらなくても、そのままでいいんだよ」
という優しい考え方であっても
実はそのフレーズのウラに
努力している人への隠れた嫉妬心
努力ギライな自分の正当化と欺瞞
がチラチラ見え隠れするように思います。
◆にゃん博士のつぶやき
私が理化学研究所でお会いした「にゃん博士」は設定上
播磨にあるSPringー8に勤務して古代の銅鏡を研究しています。
Super Photon Ring 8 GeV「超光輪エイトギガ電子ボルト」
で光速の99.9999998%の速さの電子ビームから出る放射光を・・
とにかく最先端の技術で古代を研究しています。
古代の人々は一生懸命「銅鏡」を作っていたにゃ。
それを作る技術は当時の最先端技術だったにゃ。
ワタシはそれをまた最先端技術で研究しているにゃ。
人類はその時々に最先端の技術を発明し文明を
作ってきたんだにゃ。
いつの時代も努力する人々がいて
その努力は必ず時代を超えても残るんだにゃ。
古代の円い銅鏡からはじまって21世紀には
ディズニーランドの3倍もある巨大リング施設
SPringー8まで
人間は円いものをどんどん大きくさせて
いくのが使命なのかもにゃ。
努力して大きな円いものをつくろう
いつか地球大の大きな円に育つまで
揺るぎない価値観とは学問・勉強のベースにある
努力と個性と才能のきらめく人生そのものですよ!
ではまた
こんにちは
にゃん博士は理化学研究所の巨大研究施設SPring-8
で研究をしている女性考古学者です。
先週行われた理化学研究所の一般公開でお会いしました。
超文科系の私でも理解できるイベントに参加して
刺激をうけました。ここからインスパイアでいきます。
◆最先端を知ると未来予測ができます
理化学研究所の本所・和光研究所は埼玉県和光市にあります。
東武東上線の和光市駅前から臨時のバスに乗ってGo。
研究所は大学のキャンパスのように複数の棟がたくさん並んでいました。
パンフを片手に歩いていて冒頭の<にゃん博士>に遭遇。
以下、まる一日かけて学園祭のように展示を見て回りました。
・超伝導RIビーム生成装置BigRIPSを間近で見学しよう
・113番新元素の発見
・考えるアメーバ☆動くゲル
・スーパーコンピューターを見よう
・精神疾患の原因を知りたい
・自家がんワクチンー最新のがん治療ー
・・・
タイトル通り物理・化学・工学・脳化学・コンピューターなど
最先端の研究がもり沢山でした。
おかげさまで、この日だけは超理系
最先端を知ると、それだけ未来予測ができるように感じました。
◆学者はそこに命をかける人々
数年前、大学問題の関係書を読むために
国立国会図書館に通いつめた事があります。
図書館の中に、かなり年配の学者らしき人がいて
古書を読んでいる姿が印象的でした。
近眼なのか古書に顔をかなり近づけて、一生懸命に
唸りながらノートを取っていました。私を含め周囲の人は
迫力に一瞬びっくりしていました。
学者・研究者というのは人生のすべてをその研究に
捧げる人々です。職人や芸術家と共通した執念がないと
作品(研究)が完成しないもののようですね。
◆日本の科学技術を支える人々を守ろう。
理化学研究所の研究は我々の生活に欠かせないものです。
そしてまた、研究所と学者・研究者の関係は
お寺と修行僧のような関係にも見えます。
僧侶(宗教)と学者(科学)は車の両輪のように
我々の生活を支えるものでしょう。
私はどちらも大切に思う一人です。
今、ココロを痛めていることがあります
研究予算・独立行政法人の事業仕分けが始まっています。
私には、ムダをなくすという目的がいつのまにか
「学者というムダな種族を根絶やしにするのだ」という
焚書坑儒の現代版に見えてしまうのです。
学者は職人や芸術家のように、パトロンがいなければ簡単に
滅びます。研究予算や研究所は保護していかないと滅びます。
◆悪魔のささやきにはNO
研究や実験は、普段の生活に直接影響しないように感じることなので
理化学研究予算が減ったとしても関係ないように思うでしょう。
それよりも
高校の授業料無償化のほうがありがたい、と思う家庭もあるでしょう。
でも世の中は「勉強嫌いな子」のほうが多いんじゃない?
たとえ高校に行きたくない子でも無償なのだから行く。
→勉強しない子にもお金がもらえる
命を懸けて研究したい人、勉強したい人には予算が減らされる。
→勉強したい子にはお金がもらえない
そうすると
「勉強してもムダだな」
という考え方の子が増えてくるのでは?
◆虚無主義→全体主義→衆愚→><!
理化学研究所のイベントを見ながら、ずっと頭から離れなかった
フレーズがあります。
↓
彼らが最も忌み嫌うのは、一列平等の地位に甘んじない一頭地を抜く存在、大衆に同調しない個性、全ての秀でたる才能、品格高き多力者等である。
※彼ら:事業仕分けをしようとしている人々と言い換えてみましょう。
※学者・研究者は、一般的に平等からはみ出た優秀な人たちです。
恐ろしいのは学力低下という現象自体よりも、学問することの価値を軽視して、努力することの道徳的意味を認めようとしない一種の虚無主義である。
この危機を克服するための処方箋として考えられるのは、他でもない、賢くあること、他人より秀でること、衆に抽ん出た多力者となることの価値を称揚し、その再認識を要求し、そこに若者を魅きつけることである。
↑
(小学館文庫「ゆとり教育が国を滅ぼす」小堀桂一郎編著より 2002年)
◆勉強する・学問することに価値と敬意と尊敬を!
受験でも学問研究でも、勉強すること・学問することは努力が伴います。
努力して個性や才能を伸ばしていくと、努力しない人との間には
差が出てきます。
この差まで「差別として否定してしまう」人々の主張は
みんなに努力をさせません。
生活を原始時代に戻せば幸せなのだということなのでしょう。
しかし努力していろんな工夫をして発見し
そのために生涯を捧げた多くの科学者の苦労を
叩き潰して軽蔑することは私にはできません
ガリレオは何のために「地球は回っている」と叫んだのでしょう。
ニュートンやアインシュタインが努力して発見した事柄は
すべてムダな努力と切ってすてるのでしょうか
したがって私は努力の価値を認めない考え方は
たとえば
「がんばらなくても、そのままでいいんだよ」
という優しい考え方であっても
実はそのフレーズのウラに
努力している人への隠れた嫉妬心
努力ギライな自分の正当化と欺瞞
がチラチラ見え隠れするように思います。
◆にゃん博士のつぶやき
私が理化学研究所でお会いした「にゃん博士」は設定上
播磨にあるSPringー8に勤務して古代の銅鏡を研究しています。
Super Photon Ring 8 GeV「超光輪エイトギガ電子ボルト」
で光速の99.9999998%の速さの電子ビームから出る放射光を・・
とにかく最先端の技術で古代を研究しています。
古代の人々は一生懸命「銅鏡」を作っていたにゃ。
それを作る技術は当時の最先端技術だったにゃ。
ワタシはそれをまた最先端技術で研究しているにゃ。
人類はその時々に最先端の技術を発明し文明を
作ってきたんだにゃ。
いつの時代も努力する人々がいて
その努力は必ず時代を超えても残るんだにゃ。
古代の円い銅鏡からはじまって21世紀には
ディズニーランドの3倍もある巨大リング施設
SPringー8まで
人間は円いものをどんどん大きくさせて
いくのが使命なのかもにゃ。
努力して大きな円いものをつくろう
いつか地球大の大きな円に育つまで
揺るぎない価値観とは学問・勉強のベースにある
努力と個性と才能のきらめく人生そのものですよ!
ではまた
彼女は特に考えず無意識に発言したのでしょうが、実は「悪魔のささやき」とも思えるのです。
「現代の悪魔は言葉を通じて忍び寄ってくる」(シュタイナー)
事業仕分けは本来の意味からはずれて悪魔の思惑通り「焚書坑儒」「勉強嫌いを増やす」「衆愚制」悪魔の国に見事に変貌していく。という悪魔の戦略が見えるような気がします。
人間のわずかな気の緩み、わずかな綻びの考え方からこうした思想が出てきます。
ヒトラーも、あくまで合法的な選挙から出てきました。真実を見抜いていくのは覚めた知性と理性なのかもしれません。
主張の修正が本当であれば、評価したいと思います☆
現在(2012年)はブログテーマを大学生の就活に絞っていますので記事のニュアンスは変わっております。今後ともよろしくお願いいたします。