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こんにちは。
6月は内定が出そろう季節。
前回の増刊更新とセットの内容でお送りします。
~・~前回のまとめ~・~
内定が決まったのに
内定通知を出さない会社は要注意。
内定を貰った証拠を記録しておくことが
リスクマネジメントになります。
~・~・~
たとえ相手が大企業で、内定通知をきちんと出す会社であっても
かならず内容を確認する「慎重さ」を備えておこう。
これが仕事を完結させるプロの秘訣だよ。ということでいきます。
★★★定期更新★★★
6月も週2回(水・日)予定です。
★★★☆☆☆★★★
◆J.P.モルガンと交渉した杉山茂丸
明治30年(1897)に渡米し、大事業家のJ.P.モルガンに1億3000万ドルの対日投資をもちかけた杉山茂丸(1864-1935)の話。
※※※
杉山は、日本が強くなるためには、アメリカから外資を導入して産業を興し、外国からのどのような干渉もはねつけるような経済力を持つことが必要だと首相兼蔵相の松方正義に説いた。
松方から暗黙の承認をとりつけると渡米して、J.P.モルガンからわずか30分の面談を取り付けた。
モルガンの質問に対する杉山の日本の財政、金融に関する豊富な知識と、鋭い人間観察眼、アメリカの工業や社会への感想や批判は、一つひとつモルガンをうなずかせた。
※※※
田中孝顕「モルガンを口説いた男」騎虎書房から
杉山茂丸の名前はかろうじてウィキペディアに載っていますが
歴史の裏側に隠れたほぼ無名の人物です。
当時モルガンは61歳で、世界各国の元首でさえ簡単に面会することが難しい大富豪でした。
J.P.Morgan(画像はウィキペディアより転載)
◆モルガンに覚書を迫る杉山
※※※
「いくらぐらいいるのかね・・・」
先を急ぐモルガンが切り出すと、杉山は言った。
「最低一億・・・」
「上限はいくらだ?一億くらいなら明日にでも都合がつくが・・・」
「それではお言葉に甘えて一億三千万ドル※」
※当時の日本の一般会計予算(軍事費を含む)に匹敵する
※※※
(前掲書から)
この後、工業開発を目的とする銀行(後の日本興業銀行)の設立などの諸条件を合意すると
モルガンは「私は承認する」と言った。
普通なら、これで交渉が無事成立するのですが
杉山はあえてモルガンに「この話を覚書にしていただきたい」と迫ります。
ここからが、この話のポイント。
モルガンはたちまち激怒してテーブルを叩きつけた。
「この私がイエスと言ったのだ!」
(私を信用せずに覚書を求めるとは、私を侮辱する気か)
・・・
モルガンは杉山の返答を聞いたのち、にやりと笑って
「イエス、オーライ」
その返答とは?
◆テーブルを叩く音より、タイプを打つ音のほうが確実に伝わる
※※※
私は、あなたを信じるとか信じないとか言う資格も、ご提案にイエス、ノーを言う権限もありません。
私はあなたの日本国民に対するあふれるばかりのご好意の声を、今すぐにでも日本政府に聞かせたいのです。
しかし、あなたがここでテーブルを打たれる音よりも、あの美人の手がタイプライターを打つ音の方が、日本国民に確実にあなたのご好意を到達させると信じますが・・・。
※※※
(前掲書から)
★就活面接のヒント★
J.P.モルガンを志望企業(実在する外資系とは別だよ)
杉山茂丸を就活生
面談の覚書を内定通知書と読み替えてみたら?
いろんなヒントを読み取れるかと思います。
~tarebonより~
就職先がどんな規模であっても、その姿に惑わされないことだよ。
大企業だからといって、無批判に過大評価せず
中小企業だからといって、勝手に過小評価せず
必要な書類はいつでも内容を確認し、内定通知を確実にしておこう。
そういう姿勢は、仕事でもかならず身を結ぶものだからね。
★★
6月の更新予定も原則として毎週水・日です。
★★
ではまた☆
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6月は内定が出そろう季節。
前回の増刊更新とセットの内容でお送りします。
~・~前回のまとめ~・~
内定が決まったのに
内定通知を出さない会社は要注意。
内定を貰った証拠を記録しておくことが
リスクマネジメントになります。
~・~・~
たとえ相手が大企業で、内定通知をきちんと出す会社であっても
かならず内容を確認する「慎重さ」を備えておこう。
これが仕事を完結させるプロの秘訣だよ。ということでいきます。
★★★定期更新★★★
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★★★☆☆☆★★★
◆J.P.モルガンと交渉した杉山茂丸
明治30年(1897)に渡米し、大事業家のJ.P.モルガンに1億3000万ドルの対日投資をもちかけた杉山茂丸(1864-1935)の話。
※※※
杉山は、日本が強くなるためには、アメリカから外資を導入して産業を興し、外国からのどのような干渉もはねつけるような経済力を持つことが必要だと首相兼蔵相の松方正義に説いた。
松方から暗黙の承認をとりつけると渡米して、J.P.モルガンからわずか30分の面談を取り付けた。
モルガンの質問に対する杉山の日本の財政、金融に関する豊富な知識と、鋭い人間観察眼、アメリカの工業や社会への感想や批判は、一つひとつモルガンをうなずかせた。
※※※
田中孝顕「モルガンを口説いた男」騎虎書房から
杉山茂丸の名前はかろうじてウィキペディアに載っていますが
歴史の裏側に隠れたほぼ無名の人物です。
当時モルガンは61歳で、世界各国の元首でさえ簡単に面会することが難しい大富豪でした。
J.P.Morgan(画像はウィキペディアより転載)
◆モルガンに覚書を迫る杉山
※※※
「いくらぐらいいるのかね・・・」
先を急ぐモルガンが切り出すと、杉山は言った。
「最低一億・・・」
「上限はいくらだ?一億くらいなら明日にでも都合がつくが・・・」
「それではお言葉に甘えて一億三千万ドル※」
※当時の日本の一般会計予算(軍事費を含む)に匹敵する
※※※
(前掲書から)
この後、工業開発を目的とする銀行(後の日本興業銀行)の設立などの諸条件を合意すると
モルガンは「私は承認する」と言った。
普通なら、これで交渉が無事成立するのですが
杉山はあえてモルガンに「この話を覚書にしていただきたい」と迫ります。
ここからが、この話のポイント。
モルガンはたちまち激怒してテーブルを叩きつけた。
「この私がイエスと言ったのだ!」
(私を信用せずに覚書を求めるとは、私を侮辱する気か)
・・・
モルガンは杉山の返答を聞いたのち、にやりと笑って
「イエス、オーライ」
その返答とは?
◆テーブルを叩く音より、タイプを打つ音のほうが確実に伝わる
※※※
私は、あなたを信じるとか信じないとか言う資格も、ご提案にイエス、ノーを言う権限もありません。
私はあなたの日本国民に対するあふれるばかりのご好意の声を、今すぐにでも日本政府に聞かせたいのです。
しかし、あなたがここでテーブルを打たれる音よりも、あの美人の手がタイプライターを打つ音の方が、日本国民に確実にあなたのご好意を到達させると信じますが・・・。
※※※
(前掲書から)
★就活面接のヒント★
J.P.モルガンを志望企業(実在する外資系とは別だよ)
杉山茂丸を就活生
面談の覚書を内定通知書と読み替えてみたら?
いろんなヒントを読み取れるかと思います。
~tarebonより~
就職先がどんな規模であっても、その姿に惑わされないことだよ。
大企業だからといって、無批判に過大評価せず
中小企業だからといって、勝手に過小評価せず
必要な書類はいつでも内容を確認し、内定通知を確実にしておこう。
そういう姿勢は、仕事でもかならず身を結ぶものだからね。
★★
6月の更新予定も原則として毎週水・日です。
★★
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杉山茂丸のセリフは、前もって準備して考えていたのか、とっさに出てきたものかは不明ですが、日本人ばなれしたビジネスセンスを感じます。
J.P.モルガン相手に、対等に交渉して勝った日本人はtarebonの調べた範囲では彼一人だ。隠れた偉人だよね。
ブログ「職場の人間関係にストレスを感じない仕事」を
運営しております長原と申します。
誠に恐縮ですが、今回は相互リンクのお願いにあがりました。
突然のお願いですが、ぜひご検討頂ければ嬉しいです。
ただいまリンク集にリンクさせて頂きましたので、
相互リンクが可能でしたら、是非お願いいたします。
ちなみに下記は当サイトの情報となります。
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サイト名 職場の人間関係にストレスを感じない仕事
サイト紹介文 職場の人間関係にストレスを感じない仕事や、出来るだけ人と接しないで働ける職種を紹介しています。
サイトURL http://syakubaninngen.blog.fc2.com/
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それではご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。
失礼な文章になっておりましたら申し訳ございません。
突然のお願い大変失礼いたしました。
職場の人間関係にストレスを感じない仕事 管理人 長原
相互リンク御礼です☆こちらもブックマークさせていただきました☆
ストレスを感じない職場を選ぶことも大切な職業選択ですよね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
※※※
米銀大手JPモルガン・チュース の巨額損失が波紋を広げている。
デリバティブと呼ばれる複雑な金融商品の取引での失敗。大手銀行の構造問題との見方も浮上してきた。
※※※
日本経済新聞2012年6月13日記事
JPモルガンの名前が出てくると、どうしても杉山の交渉シーンを連想してしまう。
明治の日本人の杉山のほうが、アメリカのモルガンより一枚上手だったのだ、と強く思いたいこのごろです。