こんにちは。
今朝のニュースで
イギリスの「ヴィクトリー号」が修復されるというニュースが入ってきました。
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英国政府は今年夏、ナポレオン軍を破った「トラファルガーの海戦」(1805年)の旗艦として名高い「ビクトリー号」の大規模修復を始める。
トラファルガーの海戦では、ホレーショ・ネルソン提督が100門以上の砲を備えるビクトリー号で27隻の艦隊を指揮し、ナポレオンが組織したフランスとスペインの連合艦隊を撃破した。しかし提督は船上で敵の銃弾を受け死亡した。
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読売新聞2011.2.21朝刊から
注)
読売新聞の表記は「ビクトリー」ですが
個人的な趣味で以下「ヴィクトリー」として紹介。
ワンピース風にいきます。
★★
オレには逃げる命令なんか見えねェェ!!!
だから戦うしかねえんだッ!!
★★
就活生に贈る
本物のワンピースの戦いかたです。
◆オレには「見えネェェ!!!」
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ネルソンがある軍艦の艦長をしていたころ、一海戦で英国艦隊の司令長官が戦闘の最中に「戦闘中止、全艦退却」の命令を出した。ネルソンはその指令に反対だった。
旗艦が退却の信号旗をかかげていると言われてしぶしぶ進路を変えたネルソン艦長は、望遠鏡をとりあげて見回しながら、「俺にはそんなものは見えぬ」といった。
ネルソンは見えない方の目に望遠鏡をあてていたのである。
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トレバー・レゲット「紳士道と武士道」サイマル出版会1973年から
ネルソンは片方の目を戦場で失った提督です。
“隻眼”(片目)の提督。
※
私は隻眼よりも“碧眼(青い瞳)”のほうが彼にふさわしいと思うので
ブログタイトルではあえて“碧眼”の提督と名づけました。
見えない方の目で望遠鏡を見ても
見えないのは当たり前です。
これはネルソンが
わざとやったのです。
ネルソンは
1)「責任者の艦長が望遠鏡で確認した結果、信号旗は見えなかったのだ」
2)「したがって信号無視の命令違反ではない」
3)「退却命令を受けとっていない以上、わが艦は戦うしかなかったのだ」
という大義名分が成立するようにして
それから勇敢に戦って勝ちました。
◆見えネェェ自信がある!!
ネルソンの逸話は
「ルール破りのルール」です。
どういうことか?
戦うべきときには徹底して戦うのだ。
でもその時に
後ろめたい気持ちではいけない。
命令違反という後ろめたさが
少しでもあったら駄目だ。
退却命令にそむいて戦うための
「後ろめたくない理由」
をちゃんと作ればいいんだ。
「自分の行動は正しい」という
根拠をしっかり把握していれば
けっこうパワーが出るものです。
オレには命令が見えネェェ!!
という自信があるっ!!
海の上で戦ったネルソンという男が
200年以上も前に言ったのだから
本当のことだよ。
◆応募条件のクリア
希望する会社があるとして
会社研究や情報が不足のまま
応募するとしよう。
どうやって戦おうか?
「きちんと事前に会社研究しないといけない」
という建前はあるものの
やっぱりどうしても
応募段階で
準備不足でも戦わなきゃならん時もあるよね。
★★そういうときは戦うのがベター★★
現在のネルソン:ワンピースの思考
【何事も、見えなかったという自信をつけよう。】
企業研究の不足ならば
逆に不足を売り物にしてみるのも戦い方だよ。
(ただしそれをずっと言い訳にはしないよう)
例)
私は一生懸命に御社を研究したのですが
学生という生活しか体験してこなかったので
社会人体験をしないと
本当には理解できないものだということが
はっきりとわかりました。
(「自分は何もわからない」ということが「わかった」という自信)
会社研究の不足という心理不安より
会社研究をした結果
「理解ができなかった」という確信を掴もう。
こういう思考方法が
ネルソン:ワンピースの勝利(ヴィクトリー)の構えだっ!!
“England expects every man to do his DUTY.”
海に出よう!自由の海へ!!!
ではまた。
ということで、イギリス人に「坂本龍馬とはどんな存在か」を説明しようとしたら「それは、あなた方がネルソンを誇りに感じるのと同じなのだ」といえばわかってもらえそうです。
「相手がイメージしやすいものに喩える」という話法は就活でも使えます。これもヒントです。