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幕末の卒業式~緒方洪庵「適塾」~就活の世話は一切しなかった!

2013-03-17 21:27:23 | 日記
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★卒業式シーズン★


来年大学を卒業する就活生(現3年生)には、慶應義塾を創設した福澤諭吉が学んだ、緒方洪庵の「適塾」の卒業スタイルを紹介しようと思う。


幕末の「適塾」には『キャリアセンターによる塾生サポート』は、一切存在しなかった。という話だ。


(イメージショット:慶應義塾旧図書館)



★★★定期更新は★★★
原則週2回(水・日)+増刊で予定です。
3月もがんばっていきましょ。
★★★☆☆☆☆★★☆☆


◆適塾の「卒業スタイル」


~・~・~・~・~

緒方洪庵は、常々学生にいっていた。


「適塾は、その名のように、学んでいる君たちが、己に潜んでいる能力を開発する場だ。互いに切磋琢磨しあって、磨き合う場だ。だからこの塾は就職の世話はしない。そういう場ではない。

学問を修める目的が、始終我身の行き先ばかり考えていたのでは修行などできない。だからといってただぼんやりと本ばかり見ているのは最もよろしくない。

しかし、自分の身の行末ばかり考えて、どうすれば立身できるだろうか、どうすれば金が入るだろうか(などと)そんなことばかり考えてあくせく勉強するということでは、決して真の勉強はできない。」



今では到底考えられないような学問に対する高い気概である。福沢諭吉もその中にいた。
日本の近代化に尽くした若き英才たちが、狭い部屋にひしめいていた光景がありありと浮かんでくる。

(童門冬二「私塾の研究」PHP文庫 1993年第一版から)

~・~・~・~・~


日本史で名前が出てくる幕末の有名な私塾です。
とくに教育史や医学史の分野では「適塾」の実学教育への評価が高い。




「就職の世話をしない塾」というのは、当時でも学生には厳しい話だった。

司馬遼太郎の小説「花神」から、緒方洪庵のこんなセリフ。


~・~・~・~・~

(「塾を辞めて田舎で医者になる」と申し出た塾生の村田蔵六に対して)



医学はわが身の出世のためにあるのではなく、人を救うためにあるのだ。

ちかごろ適塾の評判があがるにつれ、新入門生の気風が功利的になりつつある。
そのときにあたって百姓を診察して世を終える、という尊公のことばはすがすがしい。

(新潮文庫版「花神」(上)から)

~・~・~・~・~


幕末でも平成でも、学生はどうしても就職を意識して、学ぶ目的が「功利的」になりやすい。
そこから一歩抜け出した高い目的を持てば、どれだけ世の中の役にたつか。



◆高い目的意識


たとえ卒業式で「学ぶ場所」から離れても、「学ぶ気概」は生涯持ち続けよう。


~・~・~・~・~

当時の、心ある蘭学者達は、常に国のためを思って、日本人としての立場をわすれてはおりません。
最近までの多くの日本のいわゆる教養人の『ふぬけ』のすがたとは大いにことなるのであります。


洪庵自身のことは論ぜぬとしても、一度は洪庵の門に学び、或いは他のみちを経て人となり、明治になって世界のまんなかへ放り出された日本を、そしてその文化をしっかりと盛り立てて、今日の我々に渡してくれた人達の高き精神を、今一度顧みる必要がありはしないでしょうか。


(緒方富雄「緒方洪庵伝」岩波文庫から)
~・~・~・~・~




~卒業式の祝辞イメージで~

2013.3.17 tarebon


ではまたね。

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