よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

笹の葉、木の葉、泥の船。

2007年06月16日 | Weblog
幸いにして中小企業にしか属したことがないので、自分の乗っている船がいつ沈むかわからない泥の船、という感覚がしみついている。

どうにかしたいが、どうにもならず50歳も越してしまった。

文藝春秋で塩野七生さんが問いかけているが、日本のエリートたちがバブル前あたりから「泥の船」不安症候群のようなことに陥り、モラルの低下が企業不祥事や収賄、そして社会保険問題など今日の様相の根になっているのでは、と。

そして、ノーブリス・オブリージを、と阿弥陀さんのように手のひらを開いておいでる。

蓮の花のさく池の底は泥や水草の根で濁っている。

その池を浮きつ沈みつ、
渡る笹の葉、木の葉、泥の船。

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