よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

坂の上の下り坂

2009年11月23日 | Weblog
土曜日、五台山の竹林寺まで歩きました。登るときは護国神社の脇から
の参道を。おおかたは石を積んだ坂道ですが、場所によっては幅が一間
半ほどもあります。高貴な人が籠でこの道を上ったのかもしれません。

うっそうと木々に囲まれた枯葉の道を、一人さくさく歩くのですが、
いったい今までどれだけたくさんの人がここを歩いたろう、これから誰
か同じ道をあるくだろうか。しんとしていて、何か気配がするような。

その夜、NHK-BSハイビジョンで数学の「リーマン予想」について
の番組を見ました。こちらは「素数の階段」の怪談のような話。のぼっ
てのぼって、ありゃま量子物理学。(今夜の放送は「ポアンカレ予想」
ですって。)どこまで行くんや、この道は。
http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/

日曜日、誘われて「尺八おさらい会」に行きました。舞台に上がる演奏
者の方が観客より多い。さらわれる、から「おさらい会」かしら、と不
安に。

演奏者より少ない観客のためのていねいな「曲目解説」によれば、尺八
という楽器は江戸時代には禅宗の一派普化宗の虚無僧が吹くもので、尺
八の古曲は禅的な心象を現したものであったようです。与作は木を伐
り、虚無は竹を吹く。
http://ja.wikipedia.org/wiki/尺八

知り合いの演奏が始ると、大丈夫かしら、音が出ないんじゃないかとそ
わそわ心配になり、終わるとやれやれと安堵します。オギャーと泣い
て、息を吐ききる、一息の間のいのち。聴く方にも精神修養を迫る「お
さらい会」。来年もするんですって。茫たる不安、とはこれか。

それとも、不安彼予想。
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