よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

知足

2005年09月24日 | Weblog
優柔不断な性格が災いして、何を食べるのか大いに悩み、結局つまらないものを食べて自分で自分にがっかりすることがよくある。

選択肢の少ない地元なら、いろいろ迷ってもどこかで踏ん切りがつくのだが、出張に出かけた初めての場所などでは際限がなくなる。歩きつかれ時間にも追われだしてやっとたどり着いた店で、ひどいものを食べさせられたりしたことが何度もある。

一番ショックだったのは、20年以上前山手線のある駅のガード下の居酒屋で、鰹のタタキを頼んだら、生節のような代物に味の素がかかって出てきた。半泣きになりながら口に入れたら、味の素がジャリという音を立てた。

迷うのはまだ若い力があったのか、最近は迷うこと自体に疲れてしまうので、早々にあきらめてしまう。すると不思議に、もうこれでいいや、と投げやりに決めたものが、ちょうど体調にぴったりするのか、これが丁度、ぼっちり、満足満足ということがある。

自分で決められない自分に苦しんでいたのが、どうでもよくなると、気が楽になるらしく結果として素直になって、カレーそばだとかあったかい春雨だけで満ちたりてしまう。それがいいのか、わるいのか、考えるのもめんどくさい。

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