峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

源遠流長

2007年05月03日 | お出かけ
 池田市の水月公園の入り口に「源遠流長」と刻まれた石の門がある。中国では“石坊”と呼ばれる。友好都市の蘇州市から1991年に届いた提携10周年記念の贈り物だ。「両国の友情の歴史は悠久でかつ絶えることなく発展し前途は希望にあふれている」という意味が込められていると説明文にある。漢字だから何となく理解できる。グラウンドの向こうに人工の滝が見え、手前・周りには樹木。中国式の鳥居のような門は、周囲の風景にすっかりなじんでいるようだ。

 石坊は高さ5㍍、幅2.5㍍、重さ10㌧。花崗岩で造られていて、明代の古いまちの区画を示した石坊と名園の滄浪亭にある石坊をモチーフにしているという。縦の柱には鳥などの絵も彫り込まれている。

 池田は中国・春秋時代の呉の国から織物技術(呉服)を伝えられた。呉の都が今の蘇州の地。1981年に提携を結んだが、ずっと前からつながりがあって、友好の歴史は長い。姉妹都市も友好都市も意味は同じだが、「姉妹」というと、どちらが「姉」でどちらが「妹」、上下関係が出てくるので、中国の場合はどこの都市と縁結びをする時も「友好都市」という言葉を使っている。

 水月公園は阪急石橋駅から北西へ歩いても10分足らずの距離。かつては4つの池が階段状に並んでいたが、一番上は埋め立てられ住宅地に、一番下がグラウンドになり、現在は池が2つ。それでも、池田の2大公園といわれる五月山公園が“山の公園”なら、水月公園は今も“水の公園”である。
 メーンの池には噴水があって、コブハクチョウやカルガモが泳ぐ。その上の小さい池には釣り場が設けられていて、この連休中、釣り糸を垂れてのんびり過ごす大人たちでにぎわっている。


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