NO.6からの続きです。
7月24日
ホテルのベランダから見えるはずのモンブランはやっぱり雲に隠れています
明日に期待しよう!
【雲に覆われた部分にモンブランが聳えているはず、たぶん…】
白く濁ったアルヴ川が町の中心部を流れている。
独特の濁りは氷河が削られたためらしい?
この川、誤って落ちてしまったら、きっとただでは済まないほどの激流です。
その激流を利用して、アルヴ川ではラフティングが行われていた!
町を流れる川でラフティングって想像も出来なかったけど
ヨーロッパの人たちって、遊び方を考えるのがお上手です!!
【アルヴ川】
今日は、ラック・ブラン行きます。
ラック・ブランヘの一般的なコースは、まず、シャモニからバスで レ・プラ(les Praz)まで行き、
そこからロープウェイでフレジェール(le Flegere)、
さらにリフトで2385mのランデックス(l'lndex)まで上がる。
ハイキングは終点のランデックスから始まる。
コースタイムは、2時間30分、4.9kmなので楽勝だと考えていたのですが…
意外や意外、結構疲れました~
【レ・プラのロープウェイ乗り場】
【チケット売り場】
フレジェールでリフトに乗り換える
【フレジェールのリフト乗り場】
朝が早いせいか、吹きさらしのリフトは、重ね着していても震えるほどの寒さだった。
【終点:ランデックス】
<09:20>
ここからラック・ブランへのハイキングが始まる。
といっても、2385mのランデックスから2352mのラック・ブランまでは、
数字の上ではほとんど高低差がないので、のんびり行きましょう!
【ルートの確認をする】
左手の岩山には、ロッククライマーの姿が見える。
バスとロープウェイで一緒だった日本人国際ガイドのTさんと、
同じく日本人ゲストの女性はこの岩でロッククライミングを楽しむとのこと。
二人の姿は岩山の方向へと消えていった。
クライマーなMさんは、すっかり岩山に魅了された様子、羨ましそうに眺めていた。
【ロッククライミングに最適な岩】
さて、気持ちを切り替えて私たちはラックブラン方向へと、まず下ります。
【雪渓を横切る】
【コバルトブルーの雪解け水】
そして、いきなりお目当ての花を見つけ、一気にボルテージ上昇
プリムラ・ヒルスタ Primula hirsuta (サクラソウ科 サクラソウ属)
種名:ヒルスタサクラソウ
こうなると、見落としのないよう右に左にキョロキョロとお花探しに夢中!次第にゆっくり歩きとなる。
急ぐ旅ではないので、心残りのないよう思う存分に楽しみましょう!!
ゴーロ地帯や、登り下りもあり、変化に富んだトレイルは面白い!
そして、またまたプリムラを発見!!
プリムラ・ヒルスタ Primula hirsuta (サクラソウ科 サクラソウ属)
湿った岩場の割れ目などにひっそりと咲くので注意していないと見つけにくいけれど、
ドキッとするほど鮮やな濃い色が目に飛び込んでくることがある。
⇓ しつこく、プリムラの写真
左:プリムラ・ヒルスタ Primula hirsuta (サクラソウ科 サクラソウ属)
右:ワッキニウム・ヴィティスーイダエア Vaccinium vitis-idaea(ツツジ科 スノキ属)
【和名:コケモモ】
左:ゲンティアナ・クルシイ Gentiana clusii (リンドウ科 リンドウ属)
右:プセウドキルス・アルビダ Pseudorchis albida (ラン科 プセウドキルス属)
左:ゲウム・レプタンス Geum reptans (バラ科 ダイコンソウ属)
右:ビオラ・ビフロラ Viola biflora(スミレ科 スミレ属)【和名:キバナノコマノツメ】
そして、もうひとつヒット 黄色いオキナグサを二輪も見つけた!
プルサティラ・アピイフォリア Pulsatilla apiifolia(キンポウゲ科 オキナグサ科)
左:プルサティラ・アピイフォリア Pulsatilla apiifolia(キンポウゲ科 オキナグサ科)
右:バクシニウム・ミルティルス Vaccinium myrtillus(ツツジ科 ツツジ属)
お花に加え、動物もお出ましになった!
動きがちょこまかとせわしなく動くマーモット君
【マーモット】
やや、あそこにいるのは、アイベックスではないか…?
若干、角が短いけど、アイベックスに違いない!!
私たちの気持ちが通じたのか、アイベックスの方からズンズン近づいてポーズをとってくれる。
【アイベックス:雌】
あちこちで道草しながら、ようやくラックブランに到着。
【湖の縁には雪が残っている】
【湖畔に建つ山小屋 右はトイレ】
モンブラン山群を映すラック・ブラン、
肝心のモンブランが雲の中なので残念ながら湖面を飾ることはないけれど、
神秘的な美しさに感動!!
湖面の一部はまだ凍っている。
暑くもなく寒くもない天気、ゆったりと湖畔でランチ。
さて、一周して、フレジェールへと下ることにしましょう!
リナントゥス・グラキアキス Rhinanthus glacialis (ゴマノハグサ科 オクエゾガラガラ属)
何度も見かけるフィテウマ「悪魔の爪」も葉の雰囲気が少し違うのでこれまでとは別の種類のようだ。
フィテウマ・ヘドライアンティフォリウム Phyteuma hedraianhifolium(キキョウ科 フキテウマ属)
◆よく似た他の種に比べ、日当たりのよい岩場を好み、葉は細く小さな鋭い突起がまばらにある。
左:フィテウマ・ヘドライアンティフォリウム Phyteuma hedraianhifolium(キキョウ科 フキテウマ属)
右:ポテンティラ・アウレ Potentilla aurea(バラ科 キジムシロ属)
左:ヒエラキウム・アルピコラ Hieracium alpicola (キク科 ヤナギタンポポ属)
右:リグスティム・ムテリナ Ligusticum mutellina(セリ科 マルバトウキ属)
左:サクシフラガ・ステラリス Saxifraga stellaris (ユキノシタ科 ユキノシタ属)
右:ビオラ・カルカラタ Viola calcarata (スミレ科 スミレ属)
ホモギネ・アルピナ Homogyne alpina (キク科 ホモギネ属)
◆左は葉が同じに見えるからホモギネの蕾だと思うけれど、別種かな、、自信なし…
トリフォリウム・アルピヌム Trifolium alpinum (マメ科 シャジクソウ属)
左:パラディセア・リリアストルム Paradisea liliastrum(ユリ科 パラディセア属)
右:カムパヌラ・バルバタ Campanula barbata(キキョウ科 ホタルブクロ属)
左:アユガ・ピラミダリス Ajuga pyramidalis (シソ科 キランソウ属)
右:フィテウマ・ベトニキフォリウム Phyteuma betonicifolium(キキョウ科 フィテウマ属)
左:ポリガラ・アマレラ Polygala amarella (ヒメハギ科 ヒメハギ属)
右:ウェラトルム・ロベリアヌム Veratrum lobelianum(ユリ科 シュロソウ属)
【バイケイソウの仲間】
左:シレネ・ヴルガリス Silene vulgaris (ナデシコ科 マンテマ属)
右:メラムピルム・プラテンセ Melampyrum pratense(ゴマノハグサ科 ママコナ属)
【タカネママコナの仲間】
カムパヌラ・ショイヒツェリ Campanula scheuchzeri(キキョウ科 ホタルブクロ属)
ロドデンドロン・フェルギネウム Rhododendron ferrugineum(ツツジ科 ツツジ属)
【アルペンローゼ】
斜面を染め上げるアルペンローゼは、今が見頃、蕾も多くあるので色も濃くて美しい!
ロドデンドロン・フェルギネウム Rhododendron ferrugineum(ツツジ科 ツツジ属)
左:ダクティロリザ・フクシィ Dactylorhiza fuchsii (ラン科 ダクティロリダ属)
【フレジェール】
乗り放題のマルチパスを使って、下りもロープウェイに乗る^^、
昨日もそうだったように、私たちがロープウェイに乗った途端、モンブランが姿を現す
【シャモニの街とモンブラン】
レ・プラからバスでシャモニに戻る
【夕方、ホテルのベランダからモンブランがよく見えた】
NO.8 明日はエギィーユ・デュ・ミディの中間駅からモンタンベールまで歩きます。
NO.1日程表 NO.2サース・フェー NO.3オーバーロートホルン NO.4ヘルンリ小屋へ
日本なら初春から秋の花までの花を網羅している感じですね。
それと、これだけの花の名前をきちんと明記出来るfu-coさんにも溜息が洩れる感心さを持ちました。
花と景色のプレゼントを有難うございました。
名前はさっぱり分からないので、とりあえず写真を撮って、後で調べることにしたのですが、これが思った以上に大変です。
まだ途中なのですが、最後までやり遂げられるか微妙です^^:
急に秋めいてきたので、秋の草花、紅葉も気になりますね~