東北の山旅三日目は、八甲田山に登りました。
2008年9月に歩いたコースをそのまま辿るつもりでしたが、あまりの強風にたじろぎ、井戸岳や赤倉岳は省略、
大岳避難小屋から毛無岱に下る最短コースでお茶を濁しました。
後で聞いた話によると、この日は強風のためロープウェイも止まっていたとか…
やはり、無理しないでよかったです!
この日、出会った花をご紹介します。
昨夜宿泊した酸ヶ湯温泉から出発です。
雨上がりの樹林帯は湿度100%ですが、空気はヒンヤリ。
登山道はぬかるんでいる箇所もありますが、雨が上がったので 足取りも軽やかです♪
ミヤマスミレ
ムラサキヤシオ
ムラサキヤシオ
酸ヶ湯から2.2km、この周辺で昨年、硫化水素ガスにより山菜採りのお二人の方が亡くなられています。
確かに、硫黄臭が漂っていますが、今日は風があるので危険度は低いのでは…
ちなみに、白濁の湯を連想する硫黄臭は好きな匂いです
この辺りからイワカガミが登山道で目立ち始めます。
イワカガミ
小さな雪渓を渡り…
仙人岱が近くなると、お目当てのヒナザクラもお出ましになり感激です。
ヒナザクラ
ヒナザクラ
ヒナザクラ
イワナシ
ベニバナイチゴ
早池峰山に続き、八甲田でもウスバスミレをけっこう見かけました。東北の山には多いのですね~
昨日の雨に打たれ、かなり傷めつけられていましたが、やはりウスバスミレを見つけると素通りできず、何度もカメラを向けてしまいます。
ウスバスミレ
ウスバスミレ
右に曲がり仙人岱ヒュッテに立ち寄ってみることにしました。
内部はきちんと片付けられ、暖をとるためのストーブまで用意されて至れり尽くせりです。
灯油は下から担ぎ上げているのかしら…東北の避難小屋はどこもとても充実しているように感じます。
仙人岱はヒナザクラが真っ盛り、湿原一帯が白く染まるほどですが、いかんせん風に震え、一瞬たりとも止まることがないので写真撮影には厳しい状況!当然、時間をかけて撮った写真もブレブレでゴミ箱へ直行でした。
小屋から五分ほどで極上の水がこんこんと湧き出しています。
仙人岱からは濡れた笹が生い茂る道なので、きっとびしょ濡れになるだろうと覚悟していたのですが、この季節は残雪が多く、笹は雪の下に隠れていて逆に登りやすかったです。、
しかし、その後のジグザクトレイルは強風に押し倒れそうで、写真どころではありません。
【八甲田大岳山頂】
やっとのことで到着した大岳山頂は立っているのがやっとの強風地帯でした。
そそくさと退散して、大岳避難小屋方面へと下ります。
雪渓下りが大の苦手の夫は相変わらずのへっぴり腰^^;
私も得意な方じゃないけれど、振り返ると遙か後方で一歩一歩確かめながら下っています。
いえね~夫の名誉のために言っておきますが、中学、高校、大学とバスケットボールで鍛えられたかつてはスポーツマンだった訳ですから、今でも運動神経はかなり良い方だと思いますよん(歳のわりには…)
しかしね~…なぜか、雪道には弱いのです。
以前、6月下旬の北岳の八本歯から4本爪アイゼンで下るという無茶をしたことが、トラウマとなっているのかしら…あの時はかなり危険な思いをしたから。。。。
そんなことを考えながら、夫の姿を見ていると、
今度は自分自身が立っていた雪渓の渕がグシャと崩れ、雪解け水が流れる沢にひざ下までドボン!!
もがいてももがいてもなかなか脱出できず、靴も靴下もグショグショに…
油断禁物、ひとのことを気にかけている場合じゃないっちゃ!!←なぜか、九州弁です。^^;
大岳避難小屋がガスの切れ間から見えてきました。
三年前はここで休憩している間に見る見る天気が回復し、井戸岳、赤倉岳が顔を見せたのですが、
毎回そうはうまくいく筈がありません^^;
ここまでの行程では、山菜採りの男性一人と会ったきり、ゴーゴーと吹き荒れる風に何となく心細い気分…
小屋で休憩して作戦会議です。
結局、井戸岳、赤倉岳は諦めて上毛無岱方面へ下ることにしました。
ショウジョウバカマ
途中、ミズバショウ咲くミニ湿原もあったりして、こっちを歩いて良かったかも…
ミズバショウ
上毛無岱に出ると、そこはもう想像以上の花、花、花…
一面のチングルマの群落に思わず歓声が上がります。
チングルマ
若いワタスゲちゃん
風に揺れるワタスゲさん
チングルマの中には点々とイワカガミのピンクも映えます。
イワカガミ
下毛無岱を見下ろす↓
イワイチョウ
イワイチョウ
イワイチョウの中で咲くヒナザクラ
紅をさした可愛いミツガシワが池塘に咲いていました。
白色は見たことあるけど、ピンクのミツガシワは初めて…あまりの可愛さにウットリ
ミツガシワ
清楚なイソツツジもなかなか会えない花です。
イソツツジ
ガクウラジロヨウラク
ナナカマド
オオバキスミレ
コミヤマカタバミ
酸ヶ湯温泉が近くなると登山道は再びぬかるみになります
美しいブナ林で深呼吸すると、あと一息で登山口の酸ヶ湯温泉に到着します。
酸ヶ湯温泉
13:00 登山口の酸ヶ湯温泉に 無事戻ってきました。
靴洗い場でドロドロの登山靴を洗って、美味しい湧き水に喉を潤した後は、お楽しみの温泉、温泉♪
ここ酸ヶ湯で汗を流すのもいいですが、この周辺には良質の温泉があちこちあります。
前回は猿倉温泉だったので、今回は谷地温泉に浸かるのを楽しみにしていました!!
新青森発、15:42
谷地までの往復時間を考がえると時間にあまり余裕がないと計算した夫、
でも、せっかくなら三大秘湯の谷地へ…
あれこれ、考え、入浴時間を30分と決め、谷地温泉に向けてレッツゴー!!
谷地温泉は、同じ乳白色でも、酸性の強い酸ヶ湯とはまた違う、柔らかく肌触りの優しいお湯でした。
時間制限で入った谷地温泉、もっとゆっくり楽しみたかったです!!
谷地温泉から新青森までは車で1時間15分ほど、新幹線の時刻にゆっくり間に合いました。
ともあれ、3日間の東北の山旅は無事終了、いつも慌ただしい計画をたててしまう私ですが、
これからは、少しゆとりをもって行動しなきゃ、ですね^^;
▽-ω-▽
しかし、結構危ない橋渡ってませんか?
大人の東北の旅 拝見しました♪
早池峰のウスユキソウ❤やっぱり見てみたくなりました
可愛いですねェ
岩木山の可愛いミチノコザクラさんも素敵 素敵!
そして八甲田山って名前からだとお花の山って気がしませんが
変化があって楽しそうだし いい山なんですねェ
お花も沢山でしたね いつか行かなきゃ!
私は思い切って秋田駒に行って来ました(^^♪
初ヒナザクラやタカネスミレやオオバキスミレ・・・
楽しい花の旅になりましたよ!
あ~fu-coさんの行かれるところ みんな魅力的に思えて
困っちゃいますよ~!
沢山の素敵な写真ありがとうございます
白のミツガシワでも蕾の時はピンク色ですよね!ここ八甲田で出会ったものは開花した花弁もほんのり色づいていていました。
こんな美人さんに出会えて八甲田山の株が急上昇でしたよ^^
ホントに可愛かったです!
大岳避難小屋では風が強くてどうなることかと心配しましたが、毛無岱に降りたら、心地良い涼風に変わっていましたので、時間差で大岳山頂も回復したかもしれません。
山の天気は気まぐれですね~
初ヒナザクラやタカネスミレ、出会えて良かったですね~
大好きな高山植物に囲まれて幸せいっぱいの矢車草さんの笑顔が浮かんできました。
この季節の東北の山はどこへ行ってもお花がいっぱい…何度でも出かけたくなりますね。
大人な私は来年のことを思案中です