たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

スイスアルプス花紀行 NO.8 (エギィユ・デュ・ミディ、モンタンヴェール) 2013.07.25

2013-08-30 | 海外

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 7月25日   

今日は、シャモニ屈指の観光スポット3842mの「エギィユ・デュ・ミディ」で展望を楽しんだ後、
中間駅の「プラン・ドゥ・レギーユ」まで戻り、そこからモンタンヴェールまでハイキングの予定。



シャモニ到着後、まず訪ねた観光案内所のベルナデットさんのアドバイスに従い、
比較的空いているという午前7時~8時ごろの時間帯を狙ってロープウェイ乗り場に向かうことにした。

乗り場へ向かう途中にあるバルマ広場には、モンブランの初登頂を果たしたバルマと、
登頂ルートを切り開いた人に賞金を出した博物学者ソシュールの像がある。

バルマの指差す方向に見えるはずのモンブランは、残念ながら今朝は雲に隠れている。


【バルマとソシュールの像】


詳しい経緯は分からないが、バルマと一緒に初登頂を果たしたパカールの像は少し離れた場所に建てられている。

【パカール】

バカールさんはちょっと寂しげな表情でした^^;



ホテルから歩くこと15分でエギィユ・デュ・ミディ行きの大型ゴンドラ乗り場に到着。


【エギーユ・デュ・ミディ行きゴンドラ駅】


ベルナデットさんが教えてくれたように、ロープウェイは比較的空いていて順調にエギィユ・デュ・ミディに到着。



エレベーターに乗継ぎ、さらに高い3842mの最高地点へ。
ここから見えるモンブランを楽しみにしていたけれど、あいにく山頂付近は雲におおわれている。

カフェで暖かいココアを飲みながらガスが晴れるのを待ってみたけれど、切れそうで切れない微妙な空模様にヤキモキ…







おや、ちょっとだけモンブラン山頂が見えてきた! 
もう一息!!

と、期待したけれど、完璧に雲が切れるには時間がかかりそうなので、
今日のところは諦めて、明日、再度出直すことにすることにした!

何度でも利用できるマルチパスを持っているので、こういう時はとても便利。



そうと決まれば、さっそく、中間駅まで下りることにした。
中間駅の「プラン・ドゥ・レギーユ」で下車し、
ここからモンタンヴェールまでのハイキングルート「グランバルコン・ノード」は
鋭いシャモニ針峰群、メール・ド・グラス氷河など間近に眺めながら歩く絶景コース。




【ハイキング出発点、プラン・ドゥ・レギーユ】


道標もしっかり整備されているので安心して歩くことができる。




足下には高山植物もチラホラお出ましになり、楽しみも倍増する。
    
左:サクシフラガ・ブリオイデス Saxifraga bryoides (ユキノシタ属 ユキノシタ属)
                    右:ホモギネ・アルピナ Homogyne alpina(キク科 ホモギネ属)



振り返ると、雲が徐々に取れて急速に青空が広がる。




【エギーユ・デュ・ミディ行きの大型のゴンドラ】





日差しが強くなる。









     
左:ロドデンドロン・フェルギネウム Rhododendron ferrugineum (ツツジ科 ツツジ属)【アルペンローゼ】
        右:ラヌンクルス・プラタニフォリウス Ranunculus platanifolius(キンポウゲ科 キンポウゲ属)
 




    
右:カムパヌラ・ショイヒツェリ Campanula scheuchzeri (キキョウ科 ホタルブクロ属)             
           左:カムパヌラ・ショイヒツェリ(白花)Campanula scheuchzeri (キキョウ科 ホタルブクロ属)


                

    
左: ヴェロニカ・アルピナ Veronca alpina(ゴマノハグサ科 クワガタソウ属)
          右: レオントドン・ヘルヴェティクス Leontodon helveticus(キク科 レオトドン属)


  


【エギィユ・デュ・ミディ(左)のとモンブラン(右)】



        
左: エイフラシア・アルピナ Euphrasia alpina (ゴマノハグサ科 コゴメグサ属)
    右: フィテウマ・ヘドライアンティリウム Phyteuma hedraianthifolium(キキョウ科 フィテウマ属)





ゲンティアナ・ブラキフィラ Gentiana brachyphylla (リンドウ科 リンドウ属)


天を突くドリュの鋭さが際立つ!




シャモニならではの鋭く尖った針峰群に圧倒されながら歩く。














【展望抜群の Le Signalで大休止】

 




【ドリュ針峰】




目の前に広がるメール・ドゥ・グラス氷河とその奥の岩峰グンランド・ジョラスなどをじっくり堪能!




【メール・ド・グラス氷河とグランドジョラス】









         
右: ピングイクラ・レプトケラスPinguicula leptoceras (タヌキモ科 ムシトリスミレ属)
                          左: ロサ・ペンドゥリナ Rosa pendulina (バラ科 バラ属)

 

         
右:カヌパヌラ・ロンポイダリス Campanula rhomboidalis(キキョウ科 ホタルブクロ属)
         左:アデノスティレス・アリアリアエ Adenostyles alliariae(キク科 アデノスティレス属)


           

         
キケルビタ・アルピナ Cicerbita alpina (キク科 キケルビタ属)
    





ロドデンドロン・フェルギネウム Rhododendron ferrgineum(ツツジ科ツツジ属)
和名:アルペンローゼ






【メール・ドゥ・グラス氷河とアルペンローゼ】




アデノスティレス・アリアリアエ Adenostyles alliariae(キク科 アデノスティレス属)




キケルビタ・アルピナ Cicerbita alpina (キク科 キケルビタ属)
手前に見える赤みがかった花はアデノスティレス・アリアリアエ、白色のセリ科の植物名は不明^^;



モンタンヴェールが近づいてくると、賑やかな笑い声が聞こえてきた。

たっぷり4時間かけてモンタンヴェールに着いた時は何だか暑さに参ってグッタリ…
モンタンヴェールの氷河を見学する気力も失せてしまった!!

後で考えるとなんと勿体ないことか…σ(-_-;)









【モンタンヴェールのレストラン】

シャモニ、モンタンヴェール間は登山鉄道で約20分ほどの距離、人気エリアだけにいつも混み合っているとのこと。
この日も長蛇の列ができていた。



真っ赤の可愛い電車が20分~30分間隔で走っている。




列車に揺られ、ウトウトしているとあっという間にシャモニに到着。


【モンタンヴェール・メールドグラス(Train Montenvers Mer de Glace)登山鉄道駅】


① 日程表  ②サース・フェー  ③オーバーロートホルン   ④ヘルンリ小屋へ   

 ⑤ゴルナーグラート   ⑥ツェルマット→シャモニ ラックブラン 



⑨はこちらから

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