夏山シーズン真っ只中ではありますが、先週末は所用のため山絶ちでした
7月下旬に行った草津白根山レポも手つかず状態ですが、中央アルプスの三ノ沢岳の記録を先にアップしたいと思います。
梅雨明けから続く猛暑に体は参り気味の日々、近場の山は暑いだろうし、かといって遠くに行くには時間が足りません。
久々に山仲間もも~りさんにメールしたところ「三ノ沢岳なんかどう?」との返事が…
三ノ沢岳は、以前空木岳を縦走した際、端正な山容に一目惚れし、機会があれば是非登ってみたいと狙っていた山です。
もちろん即決!!
問題は、激混みの千畳敷ロープウェイをいかに効率よく乗り継ぐかで、そのためには、
やはり前夜に駒ケ根まで入り、朝一のバスに乗るのが安全策のようです。
夜の中央高速をひた走り駒ヶ根に着いたのは午後9時半ごろ、軽くビールで小宴会して眠りにつきました。
翌8月2日の始発バスは5時12分、薄暗い4時過ぎから列に並び、ひたすらバスを待ちます!
と、ここで勘違いが発覚!!
この日8月2日は月曜日のため平日運行となり、始発は6時12分とのこと。ガ~~ン。。。。
平日とはいえ、5時ごろには登山者が続々を詰めかけ、すでに長~い列ができていました。
この分ならきっと早めの臨時便が出るに違いないと期待したのですが、結局、期待は見事に裏切られバス停で2時間も待つハメに…
【山行日】 2010年8月2日(月) 前夜車中泊
【コース】
菅の台06:06====ロープウエイ(しらび平)06:45/06:50=====千畳敷07:00/
07:15 → 極楽平07:45 → 三ノ沢分岐-7:56/08:00 → 三ノ沢岳09:25/10:00 → 三の沢分岐11:25/35 → 宝剣岳12:05/25 → 宝剣山荘12:05 → 千畳敷13:25/14:20====菅の台15:00
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
04:50 菅の台バスセンター
平日にもかかわらず、バスを待つ列は延々と繋がっていました。
バスの臨時便はほぼ定刻の6時過ぎに出発です。
まぁね…仕方がないといえば仕方がなのですが…平日とはいえ、大勢の人が列をなす状況はこの時期は毎度のことでしょうから、混雑を避けるためにも1時間、いえせめて30分早めにスタートしていただけたら帰りの混雑も多少は緩和されるのではと感じました。←勝手な言い分です。ハイ
ロープウェイで、一気に2600mまで運んでいただく訳ですから、文句言ったらバチが当たりますね!
ロープウェイには6:50の便に乗ることができました。
ロープウェイの眼下に見える優美な滝の流れに「わぁ~~きれい!!」と思わず声をあげると、相棒のも~りさんは違った視点で滝を眺めていました。
若いころ、下に見える沢を登り、千畳敷きに着いた時はクタクタだったことを思い出していました。
あんな沢をどうやって登るんだろう…?
7時前にギュウギュウのロープウェイから解放され、目の前に広がる雄大なカールの前に立つことができました。
朝の千畳敷カールまだ人影は少ないけれど、これからやってくる観光客で大混雑するんだろうな…
今日の目的は、三ノ沢岳なのでまずはより近い左手の極楽平から、登ることにしました。
すぐに、エゾシオガマ、チングルマ、、クロユリなどが目に飛び苦労せずして高山に足を踏みいれたことを実感しました。ラクチン^^
でも、高度障害が出やすい私はこの楽ちん山行がクセモノなのです。。。。
◆キバナノコマノツメ ◆ヒメイワショウブ
ロープウェイ乗り場を見下ろす
ほとんどの人は千畳敷を乗越浄土方面(右手)に登っていくので、こちら側は人影もまばらです。
鳴り響くアナウスの声には興ざめですが、文明の利器利用で苦労なしにここまで来られた訳ですから我慢しなきゃ…ですね^^;
◆ミヤマキンバイ ◆コイワカガミ
◆アオノツガザクラ
◆ヨツバシオガマ ◆ハクサンボウフウ
あっという間に極楽平に着きました。
極楽平
稜線に出ると植生が変わり、お目当てのコマウスユキソウやハハコヨモギなどが見え始めます。
◆コマウスユキソウ(別名:ヒメウスユキソウ)
中央アルプスの高山帯に咲く小さいウスユキソウ。
今回は主稜線歩きが短かかったので大株には出会えませんでしたが、可愛いウスユキソウに心癒されました。
◆ハハコヨモギ
北岳では産まれたてだったハハコヨモギは、こちらではだいぶ背が伸びていました。
相変わらず、ガスに覆われています。
三ノ沢への分岐
、
すぐそばの宝剣岳これから向かう三ノ沢岳もガスで見えません。
ここの分岐から
「勘弁して!」と叫びたくなるほどグングン下ります。何しろ帰りにここを登り返すことになるのですから…
◆ミヤマダイモンジソウ ◆エゾシオガマ
◆ウサギギク ◆ミヤマホツツジ
行く手にうっすらと三ノ沢岳が見えてきました。ヤッタ~~!!
稜線は涼風が吹いていたけれど標高を下げるに従い、ハイマツ帯からミネザクラやスノキなどの低木の中を歩くことになり、蒸し暑さが一層増します。
その後も何度かアップダウンを繰り返し、いよいよ最後の登り、登りきれば三ノ沢岳山頂が見えるかな??
ピークを越えるとハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ハクサンチドリなど咲き乱れるお花畑が登場しました。
◆ハクサンイチゲ
噂によると、山頂直下では一面にコバイケイソウが見られると聞いていたのですが、今年はどうやら不作だったようで咲いていたのはほんの少しだけでした。
株はたくさん見られたので来年は期待できるかも…
コバイケソウの当たり年を引き当てるのはなかなか難しいですね!
◆コバイケイソウ
◆ヒメクワガタ ◆ハクサンチドリ
◆シナノキンバイ ◆ミヤマコウゾリナ
◆コガネイチゴ ◆イワツメクサ
◆ミヤマアキノキリンソウ ◆ヨツバシオガマ
09:25 三ノ沢岳
いつの間にかガスも晴れ、山頂からは木曽駒ケ岳、宝剣岳、檜尾岳、遠く空木岳もうっすら見えています。
宝剣岳方面
空木岳が雲の間から顔を出し始めました。手前の山は熊沢岳かな??
その2に続きます。
素敵なお花がいっぱいですね~!
ここのウスユキソウは厚みがあるタイプなんですね。
可愛いなぁ・・・見てみたいです。
バス・・・平日でもそんなに混んでるんですね。
週末だとどうなるのかしら?
それが怖くてまだ木曽駒さえ登ってない私です。
でも、こんなお花見ちゃうと行きたくなりますね~!
イワツメクサの可憐な姿・・・これも是非見てみたいです❤
そうそう、fu-coさんのレポ見たら大源太山にどうしても行きたくなっちゃって・・・先週末行こうと
思ってたんですけど、朝起きられなくて(涙)
この先はちょっと時間が足りないので秋になってからになりそうです。
少し涼しい日が続いて楽でしたね。
隣の森のせみの声が賑やか・・・(笑)
レポの続き楽しみにしています♪
千畳敷は、平日でもそんなに混雑するのですか・・
なかなか近づけませんね
そして、バス2時間待ちだなんて、あんまりですね~。
それでもすばやい行動で、お花も展望も楽しめましたね。
続きも楽しみ♪
しばらく更新がないなぁ、と思っていたら
宮本さんの掲示板に
ならもうアップしたかな、とこちらに。
三ノ沢岳は昔はとても静かな山で、じっくりと撮影することができた穴場だったのですが、
昨年、あまりにも登る人が多いので驚きました。20年くらい前は踏み後程度の登山道だったのですよ。
年々じっくりと撮影できる場所が減るのは残念ですが
これも時代の流れなのでしょうね。
後半に期待です。
コマウスユキソウはここ中央アルプスにのみ咲く小さくかわいいウスユキソウです。
稜線の花崗岩礫地に点々と咲いています。
一昨年は、ぼってりと丸っこいものを多く見かけましたが、今回は歩く距離が短かかったので華奢なものしか見かけませんでしたよ!
そうそう。ロープの奥にはヨダレが出そうな綺麗なものがありました^^
>バス・・・平日でもそんなに混んでるんですね。
バスはいくらでも増発できるようですが、問題はロープウェイです。
RWはフル稼働しても収容人数に制限があるのでどうしても早く並ぶ必要があるようです。
>fu-coさんのレポ見たら大源太山にどうしても行きたくなっちゃって・
うふふ、あの三角錐を見たら登りたくなりますよね^^
秋もなかなかでしたよ!!
>バス2時間待ちだなんて、あんまりですね~。
いや~~これは私たちの勘違いです(汗)
5時12分が始発だと思い込んでいたのですから…調査不足でした^^;;
でも、人数が集まればRWの始発に合わせてタクシーで上がるのも手かもしれませんね!
お花綺麗でしたよ!
私も三ノ沢岳の存在を知ったのは二年前のことです。
私が知っているくらいですから世の中の認知度は高いと推察されます^^;
この日も、中高年の登山者がひっきりなしに登ってきてましたので…
>20年くらい前は踏み後程度の登山道だったのですよ。
そうでしたか?
そのころでしたら、きっと今より植生が豊かだったのでしょうね!
コバイケソウは少しがっかりでしたが、山頂直下のお花畑はそれなりに感激でした。
コケコゴメグサとハクセンハズナは見つけることができませんでした
また次回の宿題です。
さて、宿題のコケコゴメグサとハクセンナズナですが、いわゆるドカベンシリーズの「日本の高山植物」(山と渓谷社)の巻末に「高山植物花旅ガイド」というコーナーがあるのですが、こちらが参考になります。
木曽駒ヶ岳の紹介記事があり、地図にコケコゴメグサとハクセンナズナについても記載されているのですが、そのとおりの場所で見ることができるかと思います(ちなみに、みかんさんが執筆されています)。次回の山行のお役に立てればうれしく思います。
「日本の高山植物」の巻末を確認致しました。
やはり、これらの植物に会うためにはピンポイントで狙いを付けて行く必要がありそうですね!
濃ケ池方面はまだ足を延ばしたことがないので、次回はゆっくり周回してみたいと思います。
貴重な情報、ありがとうございました。