たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

三ノ沢岳【中央アルプス】 2010年8月2日(月) その2

2010-08-11 | 中央アルプスとその周辺の山


その1からの続きです。






だ~れもいない山頂の岩場でまったりと贅沢な時間を過ごしました。
30分が経過したころ単独の男性が登ってきて、その後に途中で追い抜いた単独の男性が空身でやってきました。
特等席の岩場をお二人に譲って、私たちは下山することにしました。


三ノ沢岳からの戻りは当然のことながらアップダウンの繰り返し、
しかも戻りの方が標高が高ので結構疲れます。
中央アルプスの中では比較的マイナーな山と思っていた三ノ沢岳ですが、次々にやってくる登山者とのすれ違いに道を空けたり空けられたり…
三ノ沢岳の意外な人気に驚きました!

日帰りできる手軽さが受けているのかも…


このころから高山に来ると必ず悩まされる頭痛が始まりました。

分岐に着いたらバファリンを飲まなきゃ!!



◆チングルマの果穂

チングルマはすでに綿毛になっているものがありました。


分岐に戻ってきました。


ここでバファリンを飲み、ひと安心!!


これから向かう宝剣岳が荒々しい姿を現しました。



稜線上にはチシマギキョウがいっぱい咲いています!


◆チシマギキョウ
 



◆タカネツメクサ    ◆ミヤマダイコンソウ
 



鎖場を数か所越えて宝剣岳に到着です。


宝剣岳



宝剣の最高地点に立つ頑張るオバサンすご~~い!!
 
あらら、ザックを背負ったままのも~りさん、せめて空身で登ってほしかった…


宝剣山荘とバックは中岳、木曽駒ケ岳方面




乗越浄土


ここから右に折れ千畳敷カールを下ります。


これまで、北アルプスの稜線でしか出会ったことがないクモマスミレ、
カールの中でキバナノコマノツメと同居していることに驚きでした。


◆クモマスミレ




◆クモマスミレ

先日の白馬岳で数年ぶりに見ることができたクモマスミレ、
再び出会えて大感激でした。

そして、千畳敷カールといえばやはりこれです!!



◆ミヤマキンポウゲ




ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲが咲き乱れるカール





◆シナノキンバイ






◆ウラジロナナカマド




◆ウメバチソウ   ◆ムカゴトラノオ
  
初秋の花ウメバチソウが咲いていました。


◆チングルマ

稜線ではすでにチングルマの名の由来である稚児車となっていましたが、こちらは今が盛りです。



◆オトギリソウ         ◆ミヤマヨモギ  タカネヨモギ
 
オトギリソウの仲間はシロウトの私には識別できません。
もしかしたらシナノオトギリなのかもしれません…


◆クロトウヒレンの蕾    ◆タカネグンナイフウロ
 

◆ミヤマゼンコ          ◆クロユリ
 


◆ミヤマウイキョウ       ◆オオヒョウタンボク
  

◆ミヤマアカバナ     ◆ツガザクラ
 

◆ミヤマリンドウ


カールに咲き乱れる色鮮やかなお花たちに迎えられ、満ち足りた気分で下りてきました。

帰りのロープウェイは、やはり混雑の時間帯になっていたので、整理券が発行されていました。
それでもまだ午後一時を回ったばかりなので混雑はまだ序の口で整理券は180番台で13:51が割り当てられました。
待ち時間は40分なので近くを散策しながら時間を潰します。

でも実際に乗ることができたのは14:15頃でした。、少しずつ時間が押されてズレズレになるのですね!
行きで2時間、帰りで1時間のロスタイム、やはり最盛期のロープウェイは厳しいものがありますね!
平日でこれですから土日祝は、考えただけで頭がクラクラします。

ロープウェイに乗るのは大変だけれど、それでも行きたい中央アルプス。
人が多いってことはそれだけ魅力があるってことですものね!


不明の植物や名前の違いなどを「みかんの花日記」のみかんさんよりご指摘いただきました。
みかんさん、ありがとうございました。

「みかんの花日記」は、著名な植物写真家のみかんさんが、あえて携帯で撮影された写真を使い、
プロならではの視点から構成された充実したサイトです。
この8月で三周年を迎えられました。





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16 コメント

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??の植物は (みかん)
2010-08-11 18:28:36
fu-coさん 今晩は。

??の植物はクロトウヒレンのつぼみです。

オトギリソウの仲間は写真だけでは同定できませんが、葉の丸みの具合から、シナノオトギリで良さそうです。

その隣りはミヤマヨモギではなくタカネヨモギです。ミヤマオトコヨモギという名前の植物ならありますけれど、きっと勘違いされたのですね。

クモマスミレはメインコースから外れたある場所には沢山群生しています。
みかんはその場所まで果実の撮影にわざわざ行ったことがあります。

ともあれ楽しい花紀行、楽しませてもらいました。ありがとうございます。
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みかんさん (fu-co)
2010-08-11 20:31:17
みかんさん、??植物はクロトウヒレンでしたね~
な、なんと、つい先日の白馬岳でも名前がわからず散々調べてようやくクロトウヒレンの蕾に辿りついたというのに、すっかり記憶がぶっ飛んでいました!(白馬編「その1」にしっかり名前を記していました。情けないですね^^;
新しい情報は右から左の私です…トホホ

ミヤマヨモギも御察しのとおり勘違いです。
ご指摘いただき助かりました

オトギリソウも難しいですね~
老眼では、拡大鏡なしで葉の黒点の確認は困難だと思っていましたが、葉の丸みも同定のポイントになるのですね!
ひとつ知識が増えて嬉しいです

クモマスミレを見たのはは一ケ所でしたが他にもあるのですね!

メインコースは人波に押されて思うように撮影できませんので「ある場所」に行ってみたいです。
返信する
Unknown (のんすけ)
2010-08-11 22:04:48
ご無沙汰しております。

三ノ沢岳、私も空木に行く稜線で登ってみたいと思い昨年の秋に登りました。
私が登った時、すれ違った人は10人くらいで
静かでいい山と思ったのですが
お花の季節は結構人気あるんですね。

それにしても、宝剣の頂に登ったのですか?
カッコイイです。
私は登れませんでした(><)

木曽駒のロープウェイは混みますね。
紅葉の季節、下りに3時間待って19時過ぎに乗ったことがあります。
返信する
のんすけさん (fu-co)
2010-08-12 00:03:02
のんすけさん、こんばんは!
お久しぶりです^^

>それにしても、宝剣の頂に登ったのですか?
いえいえ、登ったのは相方のも~りさんです。
私は怖くて登れませんって、

のんすけさんも三ノ沢岳に登られたのですね!
この日、登山者が多いといっても予想していたより多い程度です。

>紅葉の季節、下りに3時間待って19時過ぎに乗ったことがあります。
ひぇ~~3時間ですか?
楽して紅葉を愛でることはできませね~
やっぱり、自分の足で下ることが近道かな…
そうは言ってもね~~^^;
返信する
Unknown (やまそだち)
2010-08-12 12:12:43
何時もながら沢山のきれいな花達を楽しませて頂きました。
ロープウエイはやはり混雑するようですね。

帰りは整理券をもらってからまた観察が良いようですね。
情報有り難うございました。
返信する
やまそだちさん (fu-co)
2010-08-12 18:19:22
やまそだちさん、こんにちは!

>帰りは整理券をもらってからまた観察が良いようですね。
なるほど…その手がありましたね
乗り場周辺の散策を残していれば、待ち時間も苦にならずにすみそうですね^^;
返信する
Unknown (こまじろう)
2010-08-17 16:51:57
こんにちは。

三ノ沢岳、実は私も昨年の紅葉の時期に行ってきました。
やはりこのエリアは、如何にロープウェイをうまく乗り
こなすかが重要なカギですね。下から歩いて登るのも
一度はやってみたいと思ったりしますが、毎回ロープ
ウェイを使ってしまう弱い自分…

それにしても、まだクモマスミレも咲いていたのですね!
昨年の三ノ沢岳の時、9月下旬にも関わらずコマウスユキソウが
咲いていてびっくりしました(咲いたままミイラ化したの
かもしれませんが、ぱっと見普通に咲いている感じでした)。

私はfu-coさんに遅れること約1カ月、白馬に行ってきました。
稜線上では、悪天で2日目は停滞の上、あまりの風の強さに
さらにテントから小屋に逃げ込み、3日目は強風の稜線を
鑓温泉に向かいました。咲いていたらいいなと思っていた
オノエリンドウはつぼみ一つだけ見つけることができ、
シロウマリンドウは見つからなかったと思っていたら、
雪渓の後の草原で見つけた正体不明のつぼみがそれである
可能性が高いことが分りました。残念!fu-coさんの時期
からは花の種類もかなり変わっていましたが、いつ行っても
花が沢山あるのが白馬のいいところですね。

今回、fu-coさんの記録で事前に見ていたおかげでイワショウブや
ヒメイワショウブも初めてそれと認識することができました。
書かれていましたが、鑓温泉の下にはミヤマキンポウゲを
中心とするお花畑が広がっていました。特に今年は残雪が
多く営業開始が遅れるほどだったこともあり、谷筋の雪渓の
残量も半端ではありませんでした。ぜひ一度鑓温泉にも
行ってみてください。
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こまじろうさん (fu-co)
2010-08-18 21:40:42
こまじろうさん、こんばんは!

お盆の北アルプスは、猛暑続きの下界から想像できないほど荒れていたのですね!
そんな中でオノエリンドウ、シロウマリンドウを見つけることができるなんて流石です。
いいな!!
私はまだ出会ったことがありません。

>残量も半端ではありませんでした。ぜひ一度鑓温泉にも行ってみてください。

「鑓温泉」じ、じつは…今週末から行く予定で~す^^;
今年は残雪が多いとのことなので、お花畑もまだまだ期待できそうですね!

私もオノエリンドウ、シロウマリンドウそして、ミヤマアケボノソウやハッポウタカネセンブリなどに会えることを楽しみにしています。

でも、ひとつ不安材料も…
あの岩稜地帯を無事に越えることができるかが大問題なのです
ま、お天気を味方につけて頑張りまっす^^;
返信する
Unknown (こまじろう)
2010-08-18 23:56:05
こんばんは。

計画早いですね~

今週末は、先週末と比べて天気もずいぶん良さそうですね!
日ごろの行いですかね~(泣)

ミヤマアケボノソウは、私の時でも大雪渓上部から白馬岳付近に
想像以上にたくさん咲いていました。オノエリンドウ、シロウマ
リンドウも今週末にはきっと咲いていることでしょう。ハッポウ
タカネセンブリは、実は下山後に八方尾根を歩いて見てみたいと
思っていたのですが、アクシデントがあり(マダニに
やられました…)、次回以降に持ち越しです。見られると
いいですね。

歩いていて少し滑りやすいと思ったのは、大出原から下、
鑓温泉のちょっと上の湿った岩場ですかね。足場をしっかり
確認して滑らないように歩くようにしてください。鑓温泉の
少し下には、シロウマチドリも咲いていました。

私もまた白馬に行きたくなってきましたが…今シーズンはちょっと難しいかな?

また報告楽しみにしてます。

返信する
こまじろうさん (fu-co)
2010-08-20 21:05:11
こまじろうさん、こんばんは!

詳細な情報をありがとうございます。
マダニに刺されたとは、とんだ災難でしたね!

5月のアポイ岳ではマダニに注意しながら登りましたが、白馬岳にも生息しているとは知りませんでした。

今回は唐松岳からの縦走を予定していますので危険な箇所があり、バランスの悪い私は少し不安ですが、焦らずゆっくり歩くように心がけます。

では、明日は早起きして行ってきます。
返信する

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