たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

スイスアルプス花紀行 NO.9 ( エルブロンネル、グラン・モンテ) 2013.07.26

2013-08-30 | 海外


NO.8 の続きです。


7月26日


昨日は雲の中だったモンブランがホテルのベランダから見えている。
お天気が良さそうなので、予定通り再度エギュイ・デュ・ミディに行くことにした。





昨日とほぼ同じ時刻の行動、この日も順調にエギュ・デュ・ミディに到着できた。






エギュイ・デュ・ミディ山頂駅から、イタリア側のエルブロンネルまでロープウェイに乗って空中散歩を楽しむ。
この「パノラミック・モンブラン」はマルチパスが効かないので、別途チケット(€29)を購入する必要があるけれど、
文句なしの快晴に、迷うことなく乗車する。

ただし、エルブロンネルは工事中のため途中下車なしで往復ノンストップでUターン。


右端にモンブラン登山基地となるコスミック小屋が見える(黄色い丸の中)↑ 
その下には、色とりどりのテントが張られている。

空中散歩は快適そのも、でもクライマーなMさんにとっては少々刺激が強過ぎたようで、
見物だけじゃ物足りない様子、
口には出さないけれど、すぐにでも飛びおりて雪上の人になりたかっただろうな…

こんな快晴なら、ヘタレな私ですらモンブランは無理でも、
氷河トレッキングぐらいは体験してみたいと考えた程だもの…

ちなみに、同行のAさん、Oさんは、ウン十年前に憧れのモンブランには登頂済みなのです。
みんな凄いなぁ~~と改めて感じた次第です。







巨人の牙と呼ばれるダン・デュ・ジェアン(4013m)


大きく口を開けるクレバスを真上から見ることができる。


写真中央(黄色の円の中)に三人の人影が見える ↑



凄い迫力のクレバスが大きく口を開けている。




風もなく穏やかな日和、こんな日に雪原を歩いたらさぞ気持ちがよいことでしょうね!

ここでは、モンブラン登山のための高度順化や、
氷河歩きを楽しむトレッキングなど、思い思いに楽しんでいる様子、
いずれも、事前にガイドの予約が必要のようで、思いつきですぐに歩けないとこらが辛いところ。
空中から指をくわえて眺めていた。









背景はグランド・ジョラス(4208m)とダン・デュ・ジェアン(4013m)





ミディの真下、ロープウェイの真正面に取り付くクライマーの姿が見えた。




三連結の可愛いゴンドラは所要時間往復50分のところ、
なぜか頻繁に停止を繰り返し、一時間以上の時間をかけてエギュイ・デュ・ミディに戻って来た。








エレベーターで最高地点に登り、モンブランを望む、今日は白い峰がクッキリ見える、ありがたや




それにしても、こんな過酷な場所によくぞ作ったものと、建造物の凄さにただただ驚くばかり!!

展望デッキとシャモニの町を見下ろす


さて、エギュイ・デュ・ミディを堪能した後は次なる目的地、グラン・モンテへ向かうことにした。

その前に腹ごしらえを^^;

とはいえ、ここは標高が高いのでいくら晴天といえど寒すぎる。
なので、昨日と同じく中間駅で途中下車し、そこでランチタイムとした。


そこで、偶然にもMさんのクライミング仲間Nさんご夫妻に再会!!

成田からスイスへの飛行機では、偶然にも通路を挟んで隣同士だったし、
ヘルンリ小屋への出迎えにも来てくださり、その上、こんな場所でバッタリするとは余程縁があるのですね~

せっかくですから

急遽、グラン・モンテをご一緒することになった。

シャモニに降りて、バスでグラン・モンテへ。

強烈な日差しが降り注ぐシャモの町、先ほどまでの冷気が信じられない暑さだが、
木陰を選んでバスを待つことにした。


バス停で待つこと40分、ようやくグランモンテ方面行きのバスがやってきた。


こちらの乗り合いバスって、車内アナウンスが一切ない上、
車内の表示もアテにならない、っていうか…
次の停留所が電光掲示板に表示されていたのに、
いつの間にフリーズしてしまったようで動かなくなっていた。

バスは満員なのにだれも慌てる様子はなく平然としているけれど、
私たちは心配で仕方ない!

右手にそれらしき風景が見えてきたところで、ついにバスを降りてしまったけれど、
グラ・ンモンテは次のバス停だった!
バス停の間隔は短いので、特に困ることはなかったけれど、
旅行者にとっては少々不安を感じた一コマだった。

でも、ホテルで発行して頂いた無料のPASS券を持っていたので、
小銭でバス代支払う手間が省けてとても便利だった!


グラン・モンテへのロープウェイは空いていて間近に迫る針峰群と氷河を楽しむことができた。



ヴェルト針峰(4122m)へ目指す登山者




左からシャンドネ針峰((3824m) アルジャンティエール針峰(3879m) ル・トゥールノワール(3835m)とアルジャンティエール氷河

 



残雪の状況も、案内板とそっくり同じ光景。感嘆の声があがる!



それにしても、モンタンヴェールから眺めたドリュは鋭く尖っていたけれど、
ここから見るドリュはドームのようにずんぐりしている。
それでなくても山の同定が苦手な私は、見る角度によってこれほど様子が変わってしまうと、
戸惑うばかり…

Nさんは、若いころドリュを目指したことがあるそうで、同じクライマー仲間のMさんに熱心に
ルートの解説をしていた。

レ・ドリュ(3754m)と右手に見えるはずのモンブランには雲に隠れてしまった。




エギュイ・ドゥ・シャンドネ(3824m)

しばし、景色を堪能したあとは、ロープウェイとバスを乗継ぎシャモニへ。
バスは相変わらず超満員で、各バス停で積み残し発生。
私たち、乗れて良かった!!

ギュウギュウのバスに揺られること、数十分。


アレアレ、何だか見覚えのある風景が見えてきた…
なんと、私たちが宿泊している「ホテル・アルピナ」は、すぐ前がバス停だった!!
慌ててバスを降りて、暑い暑いバスからようやく開放されて、ホッと一息。

今日は乗り物ばかりで、ほとんど歩いていないというのにドッと疲れた一日でした。

今日はハイキングなしの乗り物三昧

シャモニ最後の日は好天に恵まれ、絶好の観光日和でした\^∇^/


続き ⑩ はこちらから



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