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丹沢は大好きな山域ですが、まだ登っていない山もいくつかあり、その中で今一番気になる存在が鍋割山でした。
車の場合、北の道志側なら比較的楽に入山することができるのですが、鍋割山は南に位置するため、我家からだとアクセスが不便で、つい後回しになっていました。
平日のこの日なら渋滞もないだろうと、東名川崎ICから秦野中井ICまで東名高速に乗り,表丹沢県民の森まで車で行くことにしました。
【コース】
表丹沢県民の森(07:55/08:05) → 二俣(08:30) → 水置き場(08:55/09:00) → 後沢乗越(09:20/25) → 鍋割山(10:25/50) → 二股(11:20) → 金冷シ(11:40) → 塔ノ岳(11:55/12:20) → 金冷シ(12:35) → 堀山の家(13:15/20) → 二股(14:00) → 表丹沢県民の森(14:20)
【行動時間:6時間15分(休憩含)】
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平日のこの日でも午前8時、県民の森の駐車場は満車となりました。
駐車場の先にあるゲート前までタクシーで来られた方もいました。
お話を伺ってみると、料金は渋沢駅から2380円とか(意外に安い…)電車とタクシーも悪くないですね^^
<リンドウ>
12月だというのに新鮮な蕾のリンドウが残っていてビックリ!!
<マツカゼソウ> <?アザミ>
ほんのりピンク色したマツカゼソウ、マツカゼソウの花色は白だとばかり思っていたので不思議でした。
帰宅後、調べてみると晩秋から初冬にかけて遅い時期に咲くものの中にピンク色があるのだそうで納得です。
林道を歩くうち、体はポカポカと温まり、シャツ一枚でも寒くありません。
<小さな滝>
三裂した黄葉は“ウリカエデ”でしょうか?
↑ この樹は“ウリハダカエデ”のようです。
「やまそだちさん」から教えていただきました。
やまそだちさん、ありがとうございました。
こんなところに宿泊施設が…かつての「登山訓練所」だそうで、今は使われていないのだそうです。立派そうにみえますが、再利用できないのかな?
<二股>
大倉尾根の堀山への分岐となっている二股は登山ポストがあります。帰りはここへ下りてくる予定です。
二股のすぐ先の小丸尾根への分岐を見送りまっすぐ進むと、朝日を受けた紅葉が鮮やかに輝いています。
思わず歓声が…!!
都心の銀杏黄葉が見ごろの今、丹沢でこんなに美しい紅葉が見られるとは考えていませんでした。
<水置き場>
ここが噂の鍋割山荘のペットボトルですね~
「体力に余裕のある方はご協力ください」と書かれています。
余裕はないけど…夫と私でそれぞれ2リットルを1本ずつザックに入れていざ出発!!
後沢乗越まではジグザグに切った急な登りです。
この頃から夫の様子に異変が…やたらと息使いが荒く苦しそうです。
遅れる夫、今日は体調が良くないようです。
本人の分析では、昨日行った400mlの愛の献血のせいで、ヘモグロビンの生成が間に合わず、酸素が行き渡っていないのでは…とのこと、へぇ~~そうなんだ!
まぁ、のんびり行きましょう!!
後山乗越から先の稜線も相変わらずの急坂続きですが、まだ紅葉も残っており楽しみながら登っていきます。
ふと、左手を見ると木々の間から富士山と南アルプスが真っ白く輝いています。
本当になんて美しいのでしょう!!手前の山稜は先週歩いた小金沢連嶺でしょうか?素晴らしい景色です。
遅れている夫の姿は私の視界から完全に消えています。
気になるのでさらにゆっくり歩いていると、何やら赤い実が目に飛び込んできました。
<メギ><ナツハゼ?>
<ミヤマイボタ>
やまそだちさんから、この樹は イボタノキ か ミヤマイボタ ではないかと、ご指摘いただきました。
葉の部分を拡大してみたところ、葉の先が尖っているように見えるのでミヤマイボタで間違いないようです。
やまそだちさん、重ね重ねありがとうございました。
赤い実を付けたメギと黒い実を付けた木々が群生しています。
葉はほぼ落ちてしまい、ほとんど実だけが残っている状態でした。
名前がわからないので帰宅後、調べてみました…
鋭いトゲと赤い実をつけたこの木は「メギ」のようですが、黒い実は「ナツハゼ」でいいのかな?
<鍋割山荘>
やった~~!「鍋焼うどん」ののぼりが出ています。
眼下には市街地から相模湾まで見渡すことができる見事な展望、風もなく心地よい日和に外のベンチでも寒さを感じません。
山頂から望む富士山と南アルプス
今日は裾野までくっきりです。
そして、お目当ての「鍋焼うどん」
平日は、予約が必要と聞いていたので食べられないことも考え、食料はたっぷり持ってきています。
ぜんざい、お餅、ラーメン、おにぎり、バナナ、ミカン、これらが無駄になりますが、
せっかくの鍋割山です。ここまで来たらコレ食べなきゃね(^-^)v
でも、まだ時刻は10時過ぎ、お腹はそれほど空いていないので、二人で一杯だけです。
夫は食欲がないというので、ほとんど私一人で完食、お陰でお腹はパンパン、すごいボリュームでした。
こんな満腹抱えて、これからあそこ↓↓に見えている「塔ノ岳」まで行くの~?って感じです。
実はこの時、体調不良の夫の方から塔ノ岳パスを言い出すのではと、密かに期待していました^^;
でも、富士山からパワーをもらった夫はいつの間にか体調回復、私の期待は見事に裏切られました!!
ペットボトルを下ろしたらザックが軽くなっています。
さて、塔ノ岳に向けていざ出発!!
鍋割山から大倉尾根に続く道は多少のアップダウンはあるものの、歩きやすく見晴らしのよい稜線です。
最後の「金冷シ」から塔ノ岳までの登りはやはり息が上がりました!!
<塔ノ岳>
人慣れした鹿くん
人懐っこい鹿は食事中の登山者に近寄り、餌をねだっているようです。
可愛くてもぜったい食べ物をあげたりしちゃいけませんよ~!!
塔ノ岳山頂に新しい石仏と石碑が加わっていました。
塔ノ岳って信仰の山でしたっけ?
<堀山の家分岐>
ここを右方向に曲がり、うっそうとした杉林の中へと分け入ります。
いや~~この道、杉の根っこが方々に張り出し、歩きづらいったらありません!!
コースタイムよりオーバーしてようやく杉林から開放されたら、沢を横切ります。
ここから二股までは、右手に勘七ノ沢を見下ろしながらの快適なトラバース。
紅葉も最高潮で、何度も足が止まります!
再び、杉林を抜けると二股です。
車が5~6台止まっていましたが、県民の森からは二ヶ所のゲートがあり通行止めだったはず?いったいどこから入ってきたのでしょう?
その謎はすぐに解明しました。
大倉から西山林道を通れば、二股まで車で入ることができるようです。
二股から途中、旧日本山岳連盟の初代会長の尾関廣さんの胸像に挨拶して、表丹沢県民の森に戻りました。
林道歩きもまた楽しいものです。
塔ノ岳は3度目でしたが、初めての鍋割山は展望アリ、紅葉アリ、うどんアリ、なかなか面白い山でした。
でも、この界隈でも春から11月中旬の雨天にはヤマビルが出没し、注意が必要だとか…ヤマビルにはお会いしたくないけれどできれば初夏のころでも再訪したい山です。
ピンクのマツカゼソウが可愛い(^^)
食料たっぷり持ってるのに、2Lボッカなんて
fu-coさんは、さすが山女ですね~。
鍋焼きうどんもおいしそうですが、ぜんざいがどうなったか気になりました。ぜんざい、大好き、
ご主人、大丈夫でしたか?献血がよくなかったとの分析ですが体重60kgの成人男子で1日に約1500億個産生されるので、献血翌日ならまず影響はないと思いますよ。他にも原因があったのかもしれませんね。お大事に。鹿さんに対する態度、ごりっぱです。なかなかできなすですね。
カエデはウリハダカエデでしょうか。ウリカエデは葉が小さく紅葉の色も少し違います。
黒い実はイビタノキに見えます。ナツハゼの実は球形です。
イボタノキの実は広楕円状球形です。ミヤマイボタかも?(実は球形です)
はなねこさんのブログを拝見して県民の森からの周回コースを知りました。
お陰さまで丹沢の良さを再発見できました。
それにしても、あのコースはマツカゼソウが多いですね~
今、咲き残っているもののほとんどがピンク色でした。
花の盛りはさぞかし見ごたえがあることでしょうね!!一度見てみたいものです。
2Lボッカ、ヘタレな私でも何とかなるものですね~(^^ゞ
>献血翌日ならまず影響はないと思いますよ。
そうなんですか~?専門的な分析、ありがとうございます!!
あの日、鍋割山から先は、いつものペースで歩くことができたので、単なる疲れだと思われまする。。。ご心配いただきありがとうございました。
ぜんざいは…結局、お持ち帰りと相成りました(^^ゞ
山で食べるぜんざいが最高ですよね!!
たぶん、次の山行に回ることと思われます。
黄葉はウリハダカエデでしたか?
早速、書き換えておきますね(^-^)v
黒い実は、ご指摘どおりミヤマイボタか思われます。
ほかの写真に、少しだけですが葉が映っていたので確認したところ、葉の先がいくらか尖っているので間違いないと思われます。
こうやって、ご指摘いただけることは、ネットの醍醐味ですね(^-^)v
本当に助かります。
今後ともよろしくお願い致しますm(- -)m
昔々のサラリーマン時代
お金がない時は丹沢でした。夜中に登ったり、ともかく丹沢は隅から隅まで何百回と。
とても懐かしい山域です。
それにしても小屋の雰囲気が随分と変わりました。西丹には昨年10月に行きましたが。
丹沢はバリエーションルートも豊かで私も大好きですが、どこから登っても標高差が大きく意外に厳しいですよね!
みかんさんの原点は丹沢で鍛えられていたのですね!何百回とは…さすがです!!
ところで、最近の丹沢はヤマビルの被害が広がっていると聞きます。
ヤマビル恐怖症の私は、たとえ晴れていても夏場は近づくことができずにいます。(^^ゞ
丹沢には昔からヒルが生息していたのでしょうかね~?本当に困ったものです!!
昔の丹沢はヒルはほとんどいなかったですね。
シカが異常に増えて以降、ヤマビルも多くなったようです。
丹沢のシカの食害は随分早い時期から騒がれていました。林床にマツカゼソウが多いのもシカの食害によるものです。
昔はフロラがずっと豊かでした。
早速のお返事、ありがとうございます。
最近はシカの増加による被害が甚大で、自治体も頭を悩ませているようですが、一刻も早い抜本的な対策が急がれますね!
みかんさんのブログでもシカによる深刻な被害の報告を拝見しました。
丹沢の豊かな自然がシカによって壊されていくのは悲しいです!
マツカゼソウの群生も鹿によるものだとは初めて知り驚いています。
でも、人懐っこいシカを真近で見ると可愛くて、やはり、何とかして共存できる方法なないものかと考えさせられますね!