初日からの続きです。
<8/4> 木曽殿山荘04:25-----空木山頂05:40/06:00-----空木平避難小屋6:40/06:55----ヨナ沢の頭08:10-----尻無09:00-----池山水場09:17/09:25-----鷹打場09:50-----林道終点10:20=======菅の台駐車場
【歩行時間:5時間55分(休憩含)】
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昨夜は、広い布団に一人という小屋泊まりには珍しくゆったりと眠ることができました。
翌5日は3時30分に起床、布団をそっと抜け出し一階の自炊コーナーでコーヒーを入れ軽く朝食です。すると、突然ザァーっと雨の音が…「え、ぇ~~今日も雨!?」
外を見るとやはり激しく降っています。
雨が小止みになるまで暫らく様子をみて4時25分に出発しました。
まだ薄暗い登山道、昨日見上げた急な登りは意外にも登りやすく効率よく高度を稼ぎます。
あら、頂上??と思ったらそれは最初のピーク、そういえば空木山頂に着くまでにいくつかの偽ピークがあることを思い出しました。
先はほとんど見えないのですがまだ山頂は遠いようです!
さすがは空木岳、険しい岩岩をよじ登る箇所もあり緊張します。
05:40 空木山頂
小屋から1時間15分かけてようやく空木岳に到着しましたが、あたりはガスに包まれて何にも見えません。
晴れていたらすばらしい展望が広がっていることでしょう!!
まあ、こんな天気の時もあるでしょう!仕方ありませんね。
せっかくだからセルフ撮りしてみました。
回復を期待しましたが見込みがないので、下山にかかります。
山頂から数分の距離にある駒峰ヒュッテがぼんやりと見えてきました。
計画段階ではここに宿泊することも考えましたが、初日にここまで進むことは今の私たちにとってはやはり厳しいものでした。
昨日、15時過ぎに木曽殿山荘に着いたのが精一杯、あれ以上歩くのは無理だったので木曽殿山荘を選んで良かったとつくづく思いました。
でも、山頂のすぐそばに建つ駒峰ヒュッテは素泊まりとはいえ魅力的です。
ここまで足を延ばせる力をつけられたら最高なのですが…
時間とともにガスが晴れてきました。
空木平に通じるカール状のお花畑にはたくさんの高山植物が咲いており、途端に鈍足になります。
チングルマ
アオノツガザクラ
ハクサンチドリ
コイワカガミ
盛りは幾分過ぎているもののまだ十分に楽しめるお花畑、ガスが少しずつ晴れてきました。
イブキトラノオ
空木平の避難小屋が近づくと淡いピンクのイブキトラノオが一面に咲いています。
06:40/06:55 空木平避難小屋
お花畑があまりに綺麗だったのでコースタイムを大幅にオーバーしての到着です。
小奇麗な避難小屋、中を覗くと昨夜宿泊したと思われる人たちのザックが置いてありました。
駒峰ヒュッテの前ですれ違った若者たちのザックのようです。
小屋の前で休憩していると、だんだんと雲が動き空木岳が見えてきました。
06:50 ついに山頂が現れました。
なんという展開なのでしょう!!今、山頂にいる方が羨ましい!
朝早く小屋を出たのが裏目に出てしまいました
未練たっぷりにいつまでも山頂を眺めていても仕方ありませんね。
さて、行きますか!!
駒石コースとの合流
ここから小さなアップダウンがあります。
ハクサンフウロ、ハクサンチドリなどお花に目を奪われますが、いかんせん虫の攻撃に閉口です。
虫虫エリアを一刻も早く抜け出したい一心で自然と早足になります。
シモツケソウ
コキンレイカ
08:10 ヨナ沢の頭
タイムから見てここがヨナ沢の頭だろうと思いますが表記がなく確認できませんでした。
ここから先は大地獄、小地獄と呼ばれる難所が待ち受けているらしいので、気を引き締める意味でもここで一本とります。
大地獄、小地獄、もっと厳しい難所がこの先にあるのでは…?と進んでいるうちに通り過ぎてしまっていたようです。
地図上にあるマセナギは確認できないまま尻無に到着
09:00 尻無
ここで登山道コースと遊歩道コースとに分かれます。
私たちは迷った末に遊歩道コースを選びました。
ところがこれは失敗!
濡れた笹が覆い茂り、それを掻き分けながら歩いていると腰までぐっしょり、ビショビショです。
09:17/09:25 池山の水場
水量豊富な池山の水場、あまり冷たくはないけどまろやかなおいしい水です。ゴクゴク飲んでしまいました。
キツリフネ
ヒヨドリバナ
写真では見分けにくいのですが、葉に短い柄があるのでヒヨドリバナでいいと思います。よく似たヨツバヒヨドリには柄がないのだそうです。
オトギリソウ
コバギボウシ
09:50 鷹打場
ここは携帯が通じるエリアらしくタクシーの電話番号が書かれていました。
林道終点まで迎えのタクシーを呼ぶのに丁度良い場所です。
山の中のことだし、小屋でタクシーの予約をしなかった私たちはたぶん菅の台駐車場まで歩かねばならないだろうと覚悟を決めていましたが、運良く携帯が通じてタクシーを呼ぶことができました。
ヤマジノホトトギス
タマガワホトトギス
ミヤマトウバナ
10:20 林道終点
鷹打場で予約したタクシーは10分ほどの待ち時間できてくれました。
15分ほどの乗車時間、料金は送迎料込みで2880円でした。
こまくさの湯で汗を流し、名物のソースカツどんを食べて帰路につきました。
平日だし、早めの時刻だったのでもちろん渋滞など無縁の中央高速でした。
今回は文明の利器を最大限利用しての登山。
下山時はともかく、往路にロープウェイを使い2600mまで上がるので正直言って空木岳登頂は軽く見ていました。ところが、実際歩いてみるとなかなか手ごわいアップダウンの繰り返し。
とは言え、山頂からの展望を望むことはできなかったものの変化に富んだ縦走路は歩き応えがある面白いコースでした。
今回は百名山狙いで空木岳のみに狙いを定めましたが、南駒、越百山など南につながる稜線にも足を延ばせたらと思いました。
息子さんとの富士山はいかがだったでしょうか?
後ほどお伺いしますね!
>このところ精力的に山を歩かれていますね!
そ、そうなんです。「百名山病」が再発してこのところピークハントに徹してます(笑)
今回も北海道の道東3座と道央の3座に登ってきました。本当は縦走してじっくり北の山を満喫したいところでしたが、とりあえず…みたいなやり方になってしまいました。それでも北の山は素晴らしい!!すっかりファンになってしまいました。
お花の季節に大雪山の縦走なんていいですよね!機会をみてぜひ行きたいです、腰の立つうちにね(^_-)-☆
お返事が遅くなりごめんなさい。
空木岳は、私の中では地味な存在でついつい後回しにしていた山ですが、登ってみてビックリ!
さすが中央アルプス、堂々たる山容とお花の数、展望はなかったけどとても素敵な山でした。
食う寝るさんも是非早めに登頂してみてね!!
きっと気に入ると思いますよ!!
お返事が大変遅くなりごめんなさいですm(- -)m
お仕事が忙しい副隊長さんは申し訳ないのですが、実はワタクシ一週間ほど北海道に遠征しておりました。
お天気に恵まれ、おかげ様で6座をピークハントしてきました。
北海道の山は雄大ですね~
あっ、ごめんなさい、お仕事頑張ってくださいね
レポゆっくり拝見させて頂きました。
このところ精力的に山を歩かれていますね!たんべぇさんの行動力凄いです。
計画の段階からじっくり情報を集めて無駄のない充実した山行を送られていますね。
お天気が残念でしたね。
そんな中でも沢山のお花達が迎えてくれたのですね。
みなかわいらしい花ばかりです。
中アもまだ未知のエリアで縦走路の様子が詳しく載っているので勉強になります。
たんべぇさんの後を追いかけるよう、南アに続きいつか縦走してみたいです。
雨の中の山行でも、花達がそれだけあれば最高ですね。
後半の晴れ間もご褒美でしたね~
まあ、雷に打たれるよりはよかったかな?
空木のカールのお花畑はきれいでしょうね。
また機会があったら秋の紅葉の時期にでもお出かけ下さい。
僕は10日に休みを取って以来ず~と仕事の山です。
あと何日続くのやら・・・
>天候の良い日の縦走は、”あのアップダウンを越えるのか”という思いもあります^^;
う~~ん、確かにそうですね!
一瞬ですが檜尾岳から稜線が見えた時“あれを行くの??”とぞっとしましたもの(^^ゞ
でも、Hgさん写真のような素敵な景色を眺めたかったです!
中央アルプスは縁遠く、出かける機会がなかったのですが、一度足を踏み込むとまたいきたくなりますね~
コマウスユキソウも可愛かったなぁ~
いいな~木曽駒さんは!さらっと行けるんだから~タフですよね~
私は宝剣からのアップダウンでもアップアップでしたん(笑
でも、鍛え直して木曽側から挑戦してみたいと思います。
その時はどんぞヨロシクね(^_-)-☆
お天気は残念でしたね。
でも花が多くて救われますね。
見えないのも寂しいものはありますが、天候の良い日の縦走は、”あのアップダウンを越えるのか”という思いもあります^^;...実際けっこうアップダウンはきついですね。
山を下りかけたら霧が晴れる...良くあること?^^;
来年は木曽から、摺鉢窪避難小屋泊まりのグルリップで越百~仙涯嶺~南駒~空木においでませ~~~。
仙涯嶺~南駒、摺鉢窪避難小屋周辺はお花がいっぱい!!
赤椰~空木の登りもお花がいっぱいでしたよ。
来年は、マッキーもロビンさんも一緒に歩きましょう!!
空木岳、そういえば私も結構悩みました。
木曽側入りからグルリップにするか、池山ピストンにするかなど…池山からは標高差が大きいですが効率よく稼げるので案外登りやすいかも…林道終点まで車が入るので日帰りの人も多いようです。
>稜線での水の確保もここではポイントですね。
そうですね!稜線歩きも池山からのコースも水場が少ないので大変そうです。特に先日は空木平も義仲の力水も涸れていたようだし、駒峰ヒュッテも今年から水の販売ができなくなったとのこと、水の確保について細かく注意書きがありました。
でも、このところ雨が降っているので水場は回復しているかもしれません。
是非、晴れをゲットして私が見れなかった景色を撮ってきてくださいね!!
う~~ん、私がもう少し若かったらこういう計画もありかも…まきくまさんは、たんべぇよりほんの少しだけど若いのだから(エッ!!)駒峰ヒュッテまで大丈夫だよ!!うんうん。頂上直下だし、良さそうな小屋でしたよ。私も泊まってみたい!
塩見から北岳ですか?すごいわぁ~~7月に北岳登ったばかりやのに?!タカネマンテマ見れましたか?
今年はいつまでたっても天気が安定しませんね。
中央アルプスの稜線はどういうコース取り・日程で攻めようか結構迷います。稜線での水の確保もここではポイントですね。
木曽駒や三ノ沢岳単発なら、晴れを当てていますが、縦走となるとどうも今のところこのエリアとは相性の良くない私です。(雨は嫌なので、パス続きで空木周辺は未知のエリアです)
島田娘の先1時間ほど空木方面の下見はしたことがありますが、
>宝剣の下りからズゥ~ッっとコマウスユキソウが咲いていて
そうそう、この稜線の独特の雰囲気ですね。
木曽殿にも越百にも満員とのことで予約を断られ、ということもあったのですが、なんとも欲張りな計画でした。
たんべぇさんのレポ呼んで、つくづく見送ってよかったと思います。今の私には到底歩けなかったな。ましてあの不安定な天気。。。
先送りにして、南に変更して正解でした。
>空木岳にもコマウスユキソウが多いのですが、気がつきましたか。
空木岳の登りはまだ薄暗かったのですが少しだけ見つけることができました。
とにかく、宝剣の下りからズゥ~ッっとコマウスユキソウが咲いていてこんな幸せなことはありませんでした。
高山でしか見ることができないウスユキソウ、今年はハヤチネ、コマと初めての出会いに感激でした。
空木岳からの展望は望めませんでしたがお花に会えたらすべて帳消しです(笑
植物の名前はいつも間違いやら勘違いなどが多くお恥ずかしいのですが、もしお気づきでしたらご指摘くださると嬉しいです。
森の子さんが木曽駒に登った前日の3日は千畳敷カールが見渡せたのに私の時はご覧のようにガスに包まれていました。今回は運がなかったようです。
>隣の伊那市にはロー麺と言う焼きそばの様なものがあり名物ですよ。
はいはい、テレビの旅番組で見たことありますよ~
でも、信州といえばやはり蕎麦ですよね!
信州蕎麦は大好物なのでつい蕎麦に走ってしまいます。ロー麺、今度食べてみますね
でもたくさんの高山植物に出会えたのですから、今回も印象に残る山行だったことでしょう。毎回、自分が一緒に歩いているようで、楽しい山行報告です。ありがとうございました。
今日は会社です。(シクシク)
今回も花だけではなくて危険箇所や景色がたくさんで
楽しませて頂きました。
1日目の1枚目と最後の写真は同じものですね。
花の有る風景、一番気に入りました。(笑顔)
写真とってもクリアーで綺麗です。
山荘にゆっくり泊まれたとの事。
羨ましいです。平日のせいでしょうか?
私もコマクサの湯には入りましたがソースカツ丼は
食べませんでした。○○○対策で山に登っていますので我慢、我慢。(大泣)
隣の伊那市にはロー麺と言う焼きそばの様なものがあり名物ですよ。
これで自宅に帰ります。では。(ペコリ)