TamonTokyo - 多聞 ブログ

少年サッカーから私立中学受験、そして中高一貫校の生活などを書いていきます。

公立中高一貫校合格者の答案はみんな丁寧らしい

2008-11-30 | 公立中高一貫受験
伝聞で恐縮ですが、いっとく先生の講演によると、「公立中高一貫校合格者の答案はみんな丁寧」なんだそうです。会場受験した中高一貫模試での講演での話です。
読みやすくないと採点する側の印象も悪くなるのは分かります。また、大学の試験とかでも手書きですから、ちゃんと書けるのは重要でしょう。

でも、社会に出たら、パソコンのタイプで済んでしまうわけだし、悪筆でも多少は救われるようなしくみで選抜して欲しいとも思います。実際の現場は悪筆、殴り書きを短時間に解読すべく奮闘されているのだと分かっており、感謝しているのではありますが....。

ともあれ、公立中高一貫の競争倍率は高いので、それだけにかけて努力しても報われなかった時のダメージを考えると、一途に賭ける気になれません。まだまだ過渡期で試験時間の見直しとか、いろいろ流動的な要素が多いわけですが、大学進学実績を出したい学校は素直に学力試験にしてしまえばいいのになとか、思います。


ところで今、ナタクンは、テストを受けて疲れている中、通信添削の記述に取り組んでいます。疲れていても、やる気をコントロールして取り組む。時間が無くても短時間で考えをまとめて書き上げるとか続けてきたので、何とか書く実力も身についた気がしています。解答時間制限がある答案も眠いし、遊びたいしで、半分ぐらいで書き上げています。手抜きかもという気もしますが、前回は100点満点で98点だったからよしとしました。

私立でも相乗効果が期待できる記述重視の学校を第一志望にと私は期待していますが、果たしてどう考えるのか?私は、「志望校群」として、相乗効果がでるような傾向が似た学校で固めて欲しいのですが......。

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首都圏模試は60台定着?停滞?と公立中高一貫対策

2008-11-29 | 駆け込み受験・中学受験
ナタクン首都圏模試の最近は60台に定着という感じで、もう一歩浮上してもらいたいところです。ただ、ここしばらく中だるみしているので、自業自得のような、それでも定着できているからすごいのか微妙です。首都圏模試に、御三家受験層は少ないずなので、その層が押さえにする学校を狙う我が家では参考値と思っていますがそれでも、自力をつけて伸びたという実感が欲しいとことです。

それにしても、首都圏模試の結果は塾が参加している毎月のテストと比べてかなり違う結果になっています。2科偏差値が7月から10月までずっと60台であり、理社の伸びが全体を左右する形です。参加者が増えて母集団が変化しているのか?算数の伸びを国語の停滞が邪魔していると見るべきなのか?

今後の勉強が過去問題中心にシフトしていくでしょうから、首都圏模試の数字の意味は結局分からないまま受験が終わってしまいそうです。


さて、明日は 公立中高一貫校対策模試なのですが、その前に公立中高一貫向けの通信添削を今夜仕上げねばなりません。いろいろやって大変なんですが、一時間足らずで長文記述を書いてしまわないと、他の宿題も終わらないという状況なので、長文をささっと書く力はついていると期待しています。

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偏差値40台から4ヶ月で60弱への道

2008-11-29 | 駆け込み受験・中学受験
塾で月例で受けているテストがあります。入塾してすぐに受けた6月は40台で、その少し後に受けた首都圏模試の偏差値60弱より大幅に悪くて、意味を測りかねていました。範囲があるテストだから、勉強していないところを突かれて手が出なかったようです。
4科で40台といっても、国語で稼いで、30台の2科目とあわせての成績でした。通信添削を続けてきた知の翼では受験に対応していなかったことが明らかで、唯一、公立中高一貫向けの作文対策ともした国語だけが通用したようです。(漢字は相変わらず苦手ですけど。)

■毎月這うようにアップして、なんだけいけそうな気がする
そこから、毎月、這うように3か4のアップを4ヶ月続けて10月の結果は4科で60弱と他の模試の成績に追いついてきました。母集団も小さくレベルもよく分からないテストですが、続けて受けた結果、最初は無かった実力がやっとついてきたことが実感できました。

ナタクンにはこの調子で、毎月偏差値4アップで2月まで続けてプラス12してくれるよう励ましましました。実際はテストが終わってしまうので、数字としては拝めませんが、実力はそのまま伸ばして、今チャレンジと思っているラインを軽々と超えてくれればと期待しています。

世間では、まさかの逆転なんてめったにないとか、やった人が騒いで目立つだけとかいいますが、ぎりぎりまで実力を伸ばせられれば、順当な追い上げの逆転勝ちもなんだかいけそうな気がするわけです。あると思います。

■中難度の問題には到達したけど....本番をにらんで
特に算数で、ありがちな問題は解けるようになったので、やさしめの問題がでる学校には対応できそうです。その一方で、難問攻略が求められる学校の対応は厳しいのも確かです。

また、公立中高一貫も目指しているので、ずっと養成を続けてきた記述力を仕上げ、記述がでる私立の試験でも書けるような対策を塾にお願いしています。

問題傾向と算数の難度とかを考えると、相性がよさそうな学校が浮かんでくるわけですが、果たしてナタクンはその優先度をどの程度つけてくれるか?
得意な方向とやる気のスイッチがあえば、2段目のロケットに点火して一層伸びてくれるんじゃないかと期待しているわけですが、ここしばらくは見守ることにします。

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気になる東大合格者数の動き - 攻玉社いいかも

2008-11-27 | 駆け込み受験・中学受験
いつも参考にさせていただき、リクエストをして分析レポートを作っていただいてさえいる、サイト「中学以上大学未満」の「東大の合格者数予想の試み(攻玉社)」を見て、大いに心が動いてしまいました。縁遠いと思って気にしないはずだった、東大合格者数がやはり気になります。そして、これから東大合格者が伸びて、進学校として人気が定着しそうな学校かどうか見えてくると、どうしてもそんな伸びている学校が気になってしまいます。

東大合格者数の伸びが学校の人気を左右する意義

その学校の進学実績を測るのに東京大学合格者数はとても分かりやすい指標です。そして、東大合格者数が安定して伸びそうな学校は、進学校としての人気が定着するだろうと予想できます。

企業業績とか株価の予測は困難ですが、入った生徒の層から大学の成績が予測可能な進学実績において、その伸びや入り口に対する成果の度合いは、学校選びの指標として大いに気にするべきものと考えています。東大にわが子が進めるかはさておき、早慶クラス、理科大上智クラスへ進める力とあわせて、伸ばしてくれる学校に期待をしてしまうわけです。

そういう価値観からすると、攻玉社は期待が持てそうです。

実は、大学のサークルの仲間で、攻玉社出身、芝出身がそれぞれいました。サッカー部のミーティングを東京プリンスホテルロビーでやって怒られたなんていう逸話を聞き、都会の学校はいいなと思い、年配から若手まで多くの卒業生を持つ、芝の伝統の厚みも魅力があります。
一方で、攻玉社は、そのサークルの先輩が「軍神」廣瀬中佐と「杉野はいずこ」という唱歌を聴いてびびったという鮮烈な経験が記憶に残っていました。

校庭が狭いのがネックでしたが、「渋渋比で、ウン倍はある」と最近価値観が変わりここもいいなと気になっています。ただ、過去問題をみると、理科、社会でけっこう特長があるので、配点が低いとはいえ対策をしっかりやって間に合わせられるかがちと気になるところです。

さてどうなることでしょう?
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基本が大事:計算練習をサボった報いと決意

2008-11-26 | 駆け込み受験・中学受験
ここ数回、模擬試験で苦戦してます。
理由はおそらく単純で中だるみして、特に計算とかの基礎練習をさぼり気味なのが利いているのと、四谷合不合で対策というか勉強していない範囲の問題に対応できないのでしょう。

特に算数は鉛筆を動かして書く練習を続けていないと、がりがり書いて答えに到達する力が弱まります。この反復基礎練習をしっかり積み重ねて、基本的なところでは点を落とさない、実力をつけてもらうつもりです。

ナタクンは経験不足というか問題を解く量が足りてないので開放パタンを蓄積した記憶から手繰り寄せて引っ張り出す力が私から見てもの足りません。そこを引っ張りあげようという気持ちが強かったのですが、これからは基礎からか固めて自力をつけていく方向に集中するつもりです。

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第一志望校、今度は息子本人が考え中へ

2008-11-24 | 駆け込み受験・中学受験
ナタクンの希望を丸呑みすることにしたわけですが、今度はナタクン本人が第一志望を考え直し始めました。「友達も行く」と「雰囲気がいい」どっちか?ある程度対策ができていて合格がイメージできるところと、全く対策しておらず、算数の難度が高くて厳しいのどっちか?とかいう要素間で揺れています。複雑なことが考えられるようになったものだと親としては成長を感じるところです。

両方受けるにすると、対策が分散するからそれはよくないということは同意してくれており、1日と2日のどっちかは安全校に近い実力相応校となりそうで、ここはいい傾向です。

どうしても行きたい憧れがあれば、そこを一途にとなるわけですが、ちょっと引いて中学受験を見てきた時間が長かったのでそこまでは入り込めないというところでしょう。

とりあえず、実力相応校は絶対受けるし、歯が立たないわけでもないからそこから過去問題をやって仕上げていこうかと話しています。基礎を積み重ねて確実にしておきたいところです。漢字と計算は毎日しっかりやろうねと改めて感じています。

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反省:子供の第一志望は丸呑みすべし

2008-11-23 | 駆け込み受験・中学受験
2月1日まで70日を切ろうとする時期に来て、ナタクンのやる気が落ち気味です。息子の第一志望校に賛同できず話し合いを続けて、考えがぐらつくと一緒にやる気もそいでしまったようで、やっぱり第一志望は丸呑みしてあげないとダメだったと反省しています。

親としては、問題傾向の相性、入ってからの環境とかで不安と不満もあるのですが、そこは行きたい気持ちを優先して応援してあげようと切り替えることにしました。

いろいろ計算しても分かりましたが、午後受験を1回つかうと、2月1日から6日まで7回もチャンスがあるのだから、1回やりたいチャレンジに充ててそれで受かればよしという場を作らせてあげて、後の6回で親がリスク対策と進路のバックアップをして、ダブル出願をシナリオに組み込むとかしてあげればいいのだなと思い直しました。その第一志望対策に労力を割くことでいろいろ大変なところも出てきますが、本人がやりたいようにやらせてあげた方がよさそうです。

第一志望を呑んだ分、併願校には親の希望を入れてもらい、2月1日午後受験の当日発表を見てプランの練り直しができるように複数出願しておくことにもして、第一志望合格という目標に向かって応援していくつもりです。第一志望候補4校のうち、偏差値はともかく、行かせたい度合いでは複雑な想いがありますが....ここはひとつ一番いい学校だと信じることにします。というか、いい学校です。人気が高い理由も分かってきました。

さて、その気持ちの切り替えに、ちょっとおいしいものでも食べに行こうかと思います。

がんばれナタクン。応援しているから。

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偏差値低下と合格確率のシミュレーション - 偏差値変動の意味

2008-11-22 | 駆け込み受験・中学受験

偏差値が落ちたり上がったりは世の常です。これを乗り切るのにメンタル面でのケアは不可欠でしょうが、併願パタンの見直しが要るのか?要らないのか?データとして欲しくなり、偏差値の判定パーセントが合格確率になると仮定した場合の、合格期待値変動をシミュレーションしてみました。

想定実力AとBは同じ併願校としています。相対的な実力(ここでは偏差値)がAからBに下がった時合格確率が減っていくわけですが、その影響を合不合の80%、50%、20%の判定から試算してみたのがこの表です。実力Aを保てていれば、比較的強気な受験である逆L字で受けてもけっこう高い確率でひとつは合格が取れそうだと分かります。

一方Bに下がったと想定すると、2日夜には4割程度の確率でまだ合格が取れていないという状況を迎えそうなことも見えてきます。そこで、2日の受験校を2校出願しておりて、15%の学校から65%の学校に切り替えると、85%と結構よい合格確率が期待できることが分かります。

1校の組み換えでかなり変わるので、よくお子さんと話して納得するようなら、ダブル出願で切り替えを最初から想定しておく手もあるなと実感できました。また、2日夜に合格ゼロだったとしても3日以降にけっこう高い比率で合格の期待値があることも分かります。困難な状況でもめげずにがんばろう、やり遂げようと、事前から想定し励ましておくと、いいかもしれません。なお、この表データをGoogle Spreadsheetっでみなさんも閲覧し、Excelデータとしてエキスポートできるようにしてみました。 http://spreadsheets.google.com/ccc?key=pgwHQl3mR8YQAQB9o_gwwYg

 よかったら、閲覧もしくは、ダウンロードして手元のExcelで再加工して見るとかされると数字が腑に落ちてくると思います。

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志望校対策は、実力相応校での基礎固めから

2008-11-21 | 駆け込み受験・中学受験
第一志望をどうするか息子との相談が続く我が家なのですが、基礎固めを狙って、年内の過去問題対策は、あこがれの学校ではなく、実力相応の本命校に集中するつもりです。

どうしても受かりたい絶対的な志望先が無い中、志望校を無理に決めてそこに特化した応用問題対策をはじめにくいし、そもそも、まだ実力が足りないと感じています。だったら、学力の基礎固めになる学校の問題をしっかりこなして実力を積み上げたほうが安心できるし、後からの応用もやりやすいと考えました。本当に行きたい学校に受かるためにも、基礎固めは必要不可欠と思うからです。

また、いわゆる「滑り止め」を期待する併願校選びで、過去問題の「質(=実力が身につく良問かどうか)」が高い学校を選ぶようにすると、より一層基礎がために役立ちそうです。行きたい学校を受けるのが本筋ですが、過去問題演習自体が、受験前の貴重な勉強なので、実力が身につくような良問を出題している学校を受験するようにすれば、特定校の受験対策をしつつ、実力向上を期待できます。

併願校を増やすと、過去問題対策の時間(=コスト)が惜しいと以前書いていましたが、「中学入学試験問題集 算数編 2009年度受験用」(みくに出版)を問題集に使っていくのだと発想を変えると有効な時間にできる気がしてきました。

さて結果としてうまくいくかが楽しみです。

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チャレンジの価値と危険を知る:併願パタンのリスク分析

2008-11-20 | 駆け込み受験・中学受験
併願校を決めるにあたり、チャレンジ校、適正校、安全校をどう配置していくかで悩んでいます。
80%偏差値に届く意味を合格確率とみなして、合格率80%、不合格率20%と考えることにして、併願パタン別にどこかに合格がとれる確率を考えてみました。

なお、実際の偏差値の意味は一人の生徒の合格可能性とは違いますし、メンタル面で切れずにがんばれるとは限りません。そこで早めに合格が確保できるかどうかも載せています。


まずは、午前受験を5日まで続けたらというシミュレーションです。
合格確率20%はある学校を5 日続けて受験すると、5校全滅となる確率は0.8 x 0.8 x 0.8 x 0.8 x 0.8 = 0.328 で約30%となります。なんとなく20% x 5 で100%となり1校は確実に合格しそうな気がしてしまうかもしれませんが、 実際はけっこう全滅の確率が計算上あります。

まして、不合格が続くと心理的、肉体的影響もでてきます。
私としては、2日夜までに合格をひとつ取らせてあげたいとことです。チャレンジ2回では36%しか合格が取れる確率がありませんが、チャレンジ1回安全校1回で計算上84%というまずまずの、合格確率となります。

そこに午後受験を組み合わせるとよりチャンスが増えます。

合格確率20%、不合格率80%のチャレンジ2校の間に、安全校を挟むと、合格確率87%とかなり高い確率で合格を確保できる計算になることがわかります。

ここで注意したいのは、取りこぼさないようにという意識ではなくて、合格機会を増やすチャレンジのひとつだという意識だと思います。
受験するからには落ちる可能性が生じます。それを受けなければ合格確率ゼロだったのが増やせるのだというプラス思考の意識でチャンスを増やせば、もし失敗してもダメージを減らせると思うわけです。

上のAパタンより午後受験を「足した」Bパタンの方が2日夜に合格がとれている確率があがっていることが分かると思います。

1日午前や3日などの第一志望に一発必中で合格して欲しいのが願いですが、いくつかある受験機会を生かし、ひるまずにチャレンジできればと思います。

(ドーハでの勝利を眺めながら)

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大学合格実績比較 :女子御三家、筑駒、海城、武蔵、渋渋など一気に

2008-11-19 | 中学受験・大学合格実績
進学者実績のみ公表の武蔵高校と他の学校を比べられないか?また文系比率が高く、多学部受験傾向がある女子と、理系比率が高く、受験学部数が比較的少ない男子の実績とを比べられないか?となんとなく思ってきました。

その願いが、半兵衛さん、アンダンテさんからヒントをいただいたおかげで、かなった気がしています。
 「国立大学合格数/卒業数」+ 「早慶上智理科大合格数/延べ合格数 」 (表では黄色)で指標になりそうな値が出てきました。合格者数の計算がしやすかった男女13校のデータを紹介します。

女子校の状況を知らないので、誤解や間違いがありそうな気がしていますが、面白いデータになったので載せました。なお、防衛大学校の扱いを私立とするかとかにブレがあり、多少不正確なことをお詫びしいたします。

女子について、特に、女子学院の合格大学データで、省かれている学校があるように見えましたが、公式Webサイトのデータを全体の合格データとしています。女子は全般に合格数が男子より多くなっています。浪人は増えたとはいえ、まだ、現役志向と安全志向が高そうなのと、最初に紹介した文系比率が影響しているようにみえます。

ただ、いくらいっぱい合格してもいける大学はひとつなので、国立は辞退率が低いので卒業生を便宜的に分母に、早慶、上智理科大は国立を含めた総合格者を分母にして、それぞれ合格率を出し、その3セグメントの合格率を足していくと、卒業生当たりの延べ合格数が多い少ないが、分母にも延べ合格数を一部取り入れることで影響が少なくなり、ある水準以上の大学に合格できた人の比率を推定する指標になっていそうに思えます。

こうしてみると、筑波大付属駒場の別格さが際立ちますが、桜蔭も相当なもので、特に国立大学比率は筑駒並です。そして、国立と早慶が多い海城は、すごいなと感心します。

スパルタとよく言われる巣鴨はすごいですが、自立派の武蔵もすごい実績を出していることが分かります。
入り口偏差値に反して、出口での逆転と見えた、本郷と世田谷学園では本郷が国立大学で健闘し、逆転はしていないという実績を示しています。

また、学校の背景や校風もまるっきり違う、雙葉と攻玉社が実績では似ているのも面白いです。


こういう分析をしようと思ったきっかけは「渋渋の早慶合格者実績はあてになるの?」という某掲示板での質問からでした。82%もの合格率って本当?っていう素朴な疑問、分子が学部重複を含む述べと聞いてがっかりし、週刊朝日の学部重複を除外した現役合格数を聞いてそれが正しいという感想を書かれていたのですが、述べ合格数に意味がないわけはないし、大学を変えて合格を取ることと本質的は同じなのに学部だけまとめるのも変だ。まして、過去実績との比較が難しいし、他校比較での精度も疑わしいと疑問がありました。

それで、分母も重複を含めて見た、相対的な比率でやれば実態を表しやすいと思ったわけです。

この分析への、ご意見、ご感想、暖かい声援、リクエストなどありましたらコメントでお寄せください。お待ちしております。

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大学合格者総数比を使った中学選択データ(中堅男子向け)

2008-11-18 | 中学受験・大学合格実績
サイト「中学以上大学未満」での分析で、世田谷学園は大学をいっぱい受ける傾向があるのかもという言葉が引っかかってきました。水増しとは言いませんが、実態よりもデータがよく見えているだけじゃないかと。関西の大学のようにセンター試験と願書で合格実績を大量生産できるのとは、関東は事情が違うのですが、学校として多く受ける伝統があれば、合格データがよく見えるということはあります。逆に、指定校推薦とかが多い学校、付属系の学校は受験大学が減るので、延べ合格数では見劣りするでしょう。

■総合格数比率で、多数受ける度合いを比較してみた:
そういう問題を補正する分析手法として、「大学の総合格数/卒業数」という指標を考えてみました。指定校推薦だと1になります。一般受験だと、国立に私立をいくつかとか受けるので、一人当たりの延べ合格数として、3とか5とか稼ぐ人も出てきます。

気になる学校ということで、中堅層の男子が受けそうな学校で表にしてみました。黄色いセルがその比率で、世田谷学園は芝の3.5に次ぐ2位の3.4でした。一番少ないのは付属校職の強い現状の武蔵工大付属です。巣鴨は実績がいいからいっぱい受けるのかと思うとそうじゃなくて、逆に少ないです。この表にない有名国立を受ける数が多く、国立志向が強そうに見えます。

■総合格数を分母に早慶合格率で早慶合格の力を比較:
「私大の延べ合格学部数」なんて当てにならないという声は分かります。でも多数の学部総なめ合格とか大変ですし、そういう学校は他の私大もいっぱい受けるだろうから、総大学合格数を分母に見てみました。
青い線の、卒業生を分母にした時の青いセルと比べて、より現実的な早慶合格獲得比率に近そうな比率が緑のセルに現れてきました。

本郷は早慶で世田谷学園に大きく負けているのはなぜ?と思ってきたのですが、大学総合格数を分母にするとほぼ同じ、本郷の高入生を除外できたら、本郷の方が比率が高くなりそうなデータになりました。それでも、攻玉社には見劣りしますが、芝とかと比べるとそんなに極端には悪くないかもという気がします。

■私立の中高一貫に進学しての、「成功率」を考える:
有名大学に進むだけが成功じゃなくて、人格形成や人脈とかいろいろあるとは思います。でも、せっかくだからいい大学に行って欲しいと期待するわけで、その成功確率指標として、(国立早慶上智理科大)/合格数 率 を見ることにしてみました。私大医学部とか、明治も難しいでしょ?とかいろいろ抜けている分子はありますけど、指標にしやすかったのでつかってみました。もちろん一人で国立と早慶に受かる人もいるので 「成功率」としてそのままは使えませんが、結構使えそうに思います。
海城の64%はすごいし、巣鴨はさすがとかとかみえてきます。本郷は高入生の指標を分けるとそれなりに、平均的な結果は出していそうな雰囲気です。

また、逆に考えるとどっちみち、中学・高校の6年間でがんばるかどうかで違ってくるし、校風重視で行きたい学校に行けばいいという天の声がしてきました。

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追記:グラフ化してより分析が進んだ 中学受験・大学合格実績 の記事も是非あわせてご覧ください。

学園祭 - 武蔵工大/東京都市大付属中学・高校 - 工学系の園

2008-11-17 | 駆け込み受験・中学受験
少し前になりますが、来年、東京都市大付属と名前が変わる、武蔵工大付属中学・高校の文化祭の感想です。

入試相談で、「理系だけじゃないです」と釘を刺されましたがやっぱり、工学系の園、という印象を持ちました。私の曽祖父から父まで3代続いた工学・機械系の血は私までだけど、息子には私に始まる情報システム系の血は続いていると実感できる文化祭でした。

まず目についたのがリニアモーターカーの実験、私がナタクンに大江戸線がリニアモーターを採用する利点は何?と聞くと、反応が鈍く、ナタクンはナタクンで私じゃないのだなと実感。「モーターを床下に配置しなくていいから、トンネルの断面積が小さくできるでしょ。これがコスト削減に大きく利く。あと、車両が直接引っ張られていくので、車輪の空転を心配しなくていいから、大きな傾斜を登ったり降りたりができる。東京の地下鉄の実質最後を縫うように上下して走る大江戸線にはとても有効なんだよ。」と、最初から私はテンションが上がりました。

自動車部には、旋盤があってすごい、エンジンの迫力あるというのも私。
数学研究会でのインド式数学でも9並びの数の計算法で、「1借りてきて切りをよくして計算して後から返すんだよ。」と自分が息子に説明できてうれしかったです。(いいのか俺)
鉄道研究会は、もちろん私が解説し、クイズで「路面電車の定義は難しいけど、専用軌道だけの世田谷線を路面電車と呼ぶのはどうよ!!かつての新玉川線は全線地下だったけど地下鉄じゃなかったように....」といろいろな言葉があふれるのを飲み込むほど楽しめました。

歴史系の展示もあったと思いますが、やはり印象派理系に偏ります。

ナタクンの感想は、「悪くないけど、僕とは違う世界かも....。」かくして、都市大付属は有力な選択枝のまま残りそうです。
ただ救いは、マルチメディア研究会でのWebアプリケーション展示での反応です。単なるCGI/Perl掲示板なんですが、Firefoxで展示されているのを触るナタクンに「Ctrl + Uでソースを表示、それでメニューから表示(V)を選んで、から長い行を折り返して...」と指示すると、的確に操作してくれました。「Postって書いてあるでしょ、そうやって入力した情報が、インターネットの先のコンピューターに送られるんだよ」と説明すると、なんかすごくて面白かったようです。

私はというと、「お父さんすごい」を見せやすかったというか、私が楽しめてよかったです。単なる併願というレベルではなく、期待が持てるいい学校だと実感できました。

あと、部活ではフットサル部とか、楽しむスポーツの部もあって好感が持てました。フットサルだって大会があるし、勉強優先でスポーツもやるという雰囲気を感じて私の希望に近く勧めたい学校の一つです。


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受験予定校は固まっても、併願パターンと第一志望は流動化

2008-11-17 | 駆け込み受験・中学受験
固まったはずの志望校選択と併願パターンが流動化しています。

スポーツ環境では本郷だが、進学実績とレベルでは海城と渋渋じゃないのか?でも、そ もそもも入学試験の問題に対応できるのか?バラン スと進学実績で世田谷学園を軸にすべきじゃないか?間をとって攻玉社はどうか?東京都市大付属の人工芝はいいけど、理系の雰囲気はどう よ?だったら、東京農大一高も考えよう。
公立中高一貫は外せないのか?場合によって私立に3日を振り向けるか?と。

以上列記した学校に全部受かったとしたら、という意味での第一志望は一応決まっているのですけど、絶対的な目標としてまだ定まっていないので、これからの成績と過去問題のできいかんでは受験対象から外すことも想定して日々悩み、息子と心理戦をしています。

本人が行きたいところに行かせればと、母親は言いますが、自分が小学生の時、中学生の時、高校生の時で考えがいろいろ変わったことを思い出すと、「今はそう思っているだろうけど、後から後悔しないようには親とも意見をあわせた方がいい」と思うわけです。

受ける学校の問題傾向と受験者層から、首都圏模試はあまりあてにならないと実感して、初回パスした四谷の合不合テスト第2回から4回までの結果をにらみつつ受験校を固めることになりそうです。
そして、一月校のできを見て最調整、更には、ダブル出願で手ごたえと結果から受験校を前日夜に決めるなんていうことも想定しています。

さて、その合不合第3回目を受けてきました。前回は、時間が足りなかったと後悔した口ぶりで、今回は手ごたえを感じているようですが、果たしてどうでしょう?けっこうあると思っている記述力があてにできるかどうかにかかっています。

ナタクンがんばってね。

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学校説明会の感想:渋渋 - 外資系企業的学校への期待と不安

2008-11-16 | 駆け込み受験・中学受験
渋渋こと渋谷教育学園渋谷中学・高校の学校説明会に一家で行ってきました。事前勉強の通りの校舎、そこそこ広い体育館、なんだかんだでやっぱり女子そして帰国子女が目立つ校風に、ここに混じればそういう世界に近づけるかもという期待と、なじめずにはじかれそうな不安と両方を感じました。

ちょうど私が国際基督教大学(ICU)に行こうかどうしようか悩んだ時の想いに似ています。私は結局行かなかったのですけど、それがよかったかどうかは分かりません。ただ、大学で飛び込むよりは、中学からそういう環境に入るのであれば適用できそうに思います。7人に6人は日本育ちの同じ小学生達が集まるんだよと。

渋渋の特長は、単に英語ができるとか話せるとかいうことではありません。自分を表現し、主張し、周りを説得して理解を得ていくという行動原理を重視する校風に共感する一方で、そういう場に放り込んで大丈夫なのか?という心配も感じるわけです。

学習面でも、進学者偏差値も、御三家残念組みとか相当高い人が多い一方で、1日の最低合格ラインはそれなりに低いという学力差が広い集団の末席に座らせるのは酷かもしれないという迷いは残ります。


息子が社会人になったころは、英語で考え英語でビジネスをするようなるでしょう。また、Japanが優遇されてしっかり扱ってくれる時代じゃなくなって、いろいろな国に混じって埋もれないように自己主張していかねばならない時代にもなるでしょう。そんな、普通の国で働く時代に、役立つような環境で中高生生活を過ごすのはいいことだと思うし、落ちこぼれるリスクを取る価値はあるように私は思いました。


後は本人が行きたがるかです。一長一短いろいろな感想を持った息子とはじっくり話してみます。決めたはずの第一志望がゆらぐかもしれません。

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