TamonTokyo - 多聞 ブログ

少年サッカーから私立中学受験、そして中高一貫校の生活などを書いていきます。

第一志望を決定への長い道(詳しく書きました)

2008-11-12 | 駆け込み受験・中学受験
タイトルのせいか、前の記事「やっと第一志望を決定」は、多くの方にお読みいただけたようです。ありがとうございます。

ただ、中身が抽象的過ぎて肩透かしだったかなと反省し、もう少し詳しく経緯を書きます。

5年生秋 - 6年生春 - 母子で行った学校見学会で気に入った私立に、私が反対:
公立中高一貫校を見つけて、熱心に勧めるには賛成していました。サッカーを続けながら勉強もやってという方針に合うと。そうするうちに、そこに落ちた場合の押さえで、施設もいいし、人間教育重視で比較的楽に特進クラスに進める学校を見つけたと聞きます。授業内容やクラスの雰囲気がよかったと聞きますが、よそ行きのショーケースを見て何が判断できるのだと、私は反対の気持ちを深めました。それでも、東洋経済に伸びる学校として紹介されているからいいのかと思っていましたが、よくデータを調べると一般受験の偏差値が急降下とか、受験生の親のコミュニティサイトでの意見も芳しくありません。

そもそも、私立中学受験の勉強をほとんどせずに入れるレベルの私立中学にいって何の意味があるのだ、特待で学費が安かろうとそれはよくないと反対します。「でも、見たら分かってもらえる」と意見は平行線を続けました。

6年生6月 - 私立中学受験勉強を始める
「今更やだ」「塾のテストは勧誘がいやだから遠くで受ける」とか激しい抵抗にあい続けた、私立中学受験準備は、「専門」とかの基礎的な漢字が全く書けない、点とか口を余計に書いてありがちな間違いをするレベルにまでも行ってないということが分かったという事件をきっかけに、一気に方向が変わりました。

東京の小学生は、国立・私立向中学向けの受験勉強をしないと基礎が実につかないのだとやっと家族の合意がとれたわけです。やたらあった習い事を減らして、公立中高一貫だけでなく私立中学も受験すると転換しました。
塾に入る時のテストで、国語だけ偏差値62とけっこういける気がする成績を取り、苦労しそうだがやり遂げられそうな予感がした時期でもあります。

6年生7月私立中学の意欲をサッカー部に打ち込めるで高める
校庭の広さで考える東京の中学選び」「勉強優先でサッカーもやれる中学を考える」といった、私の7月のエントリーは、私立中学に行ったらサッカー部で思いっきりやれるよと、息子を励まし、意識を変えつつあった時期にあたります。
学校説明会で、本郷中学、攻玉社中学などに足を運び、親子で私立中学探検を始めた時期です。この時期にもっと範囲を広げて広く調べればよかったのですが、成績の伸びとか、望みとかで狭く考えすぎたと反省しています。的外れではなくても、もっともっと広く考えておけばと。私は高い目標を唱えたのですが、家族が信じてくれなかったという感じです。
首都圏模試初陣は58でしたが、範囲のある塾の月例テストは悪く、埋めるべき穴の多さと深さが見えてきた時期でした。

6年8月 夏休みで理社が追いつきそうなめども道遠し、父は偏差値分析に目覚める:
受験までの半年で、人の2、3年分に追いつけそうだという手ごたえを感じつつという夏休みを息子は過ごす中、私は、半兵衛さんのサイトに没頭し、中学受験でのデータの読み方に没頭します。サッカー生活と学力の伸びという二つの要素を絡めていくと、学校を早く絞りすぎたなということに気づきました。入るのが難しい学校に入ればそれでいいものではないという当たり前のことがよく見えてきたわけです。

6年生 9月、10月 -  早く絞りすぎて、学園祭をいくつか行き逃す:
私が迷う中、7校ほど学園祭に行きました。今度はなるべく家族揃って、特にダメだしするときは一緒に見るを徹底しました。
妻が気に入っていた中学に対しては、私の不信感が移ってしまったのか、あるささいな出来事が印象を悪くしてしまいました。
いくつか見て分かったのは妻はけっこう、生活態度とか学校の雰囲気とかに厳しいということです。偏差値を急に上げた新進の中堅校のいくつかはダメだしされそうで併願から外しました。だったら悪くない評判の地元公立中学がいいだろうと。
そして、いくつか消えてしまったので、行っておけばよかったという学校をいくつか残しました。駆け込み受験なのだからあせらずに、学校を探し続けたほうがよかったと後悔しています。

6年生 11月 - 父母息子3人の調整で決めた第一志望:
息子は楽しそうな学校という基準でB校を推しました。実際そうで、大学合格実績と比べて不思議と偏差値が高い学校です。学園祭の売店では先輩と後輩が仲良くすごし、教室の化学展示はフレンドリーで、英語クラブでも暖かい歓迎を受けました。居場所としてはよさそうです。

母は、公立中高一貫支持ですが、この段階に来ては息子の希望に従うと言っています。
私は、今は趣味の英語がより楽しく高いレベルで学べそうなC校、入り口と比べて出口の成績がよく東大、早慶だけでなく、難関国立に上智、理科大と裾野が広いD校を推しました。

そこで息子は一度私が取り下げていたA校がB校の次に行きたいと言い始めました。B校と同じ男子校で、より自主性重視で厳しく鍛えてくれそうな、候補の中で一番入るのが難しい学校です。偏差値では届いても、算数の難問をこなせないだろうと、撤退宣告をしていた学校でした。
詳しく聞くと学校のクラスメイトも受けるようで、行くことが誇りに持てるいい学校だという気持ちもあるようです。

結局一番行きたい学校がB校だという息子の気持ちは変わりありませんが、A校に受かったらA校に行くという合意がやっとまとまりました。かくして第一志望決定です。

志望校メイン5校に、お試し2校とか最後のチャレンジ校とかだいたい決まりましたが、メインの中では序列が固まっていないなどまだまだ紆余曲折ありそうですが、目指す進路は固まりました。

公立中高一貫向けに、200字自由記述とかを繰り返してきたことが、この第一志望では無駄にならないので、ここでは駆け込みだとかいう甘えぬきに正面から立ち向かってくれるものと期待しています。算数は最後まで手ごわいでしょうが、まだ、結構時間はあります。3ヶ月で人にだいぶ追いついたのだから、まだやれるでしょう。

そしてたとえ、跳ね返されても、長く続く学問の道でこの挑戦が生きてくることでしょう。

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