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TamonTokyo - 多聞 ブログ

少年サッカーから私立中学受験、そして中高一貫校の生活などを書いていきます。

東京 vs 神奈川 私立中学御三家偏差値比較

2008-12-30 | 偏差値
日能研のR4(合格確率80%)偏差値合計で、神奈川御三家が、元祖御三家を抜いたと一部のネット掲示板で話題です。チャートとかを貼れない表現力に限界がある場ということもあり、もどかしいので、四谷大塚合不合、合格・進学の平均グラフで見比べてみました。

神奈川の御三家は地理的に遠いと関心が無かったのですが、意外に進学者のレベルが高いのだなと感心し、その6校で図抜けている開成、更にその上にいる筑駒のすごさを改めて実感しました。

意外と拮抗していたが上位の抜けに差がある 麻布、栄光、聖光:
R4偏差値では拮抗している麻布、栄光、聖光の3校ですが、進学者平均でもそんなに離れていなさそうだということが分かりました。


麻布はさすがに伝統なのか、最上位層からの抜けも少なくかつ、合格者の分布が正規曲線により近く、合不合偏差値が低いと逆転しにくいという壁の厚さを感じます。80%偏差値から、50%、20%偏差値への幅が、各4と密に詰まっており、進学者のレベルがけっこう揃っています。四谷の合不合模試の方が、麻布の試験を意識しているのではないか?と思うくらいの結果です。

大船の栄光は、2月2日受験のトップクラスとして最上位の受験生を多く集めてさすがです。辞退はそれなりにありますが、けっこう残っています。偏差値下位層を見ると、20%偏差値は麻布より3ポイント下で、レンジでは4ポイント広がっていることがわかります。対策をしっかりやった熱望組みが多いというより、学校の立地が日能研の地盤であるために、合不合に慣れない受験生が多く混じっていると考えたほうがよさそうです。

根岸線山手の聖光も大筋で、栄光に似ていますが、上位層の抜けはこちらの方が栄光より多少、多そうです。比較的東京に近く生徒の奪い合いが多いのかもしれません。

別格の開成、固定ファンの多い武蔵、進学者分布も広い浅野:
私立御三家といいますが、徳川御三家が結局、紀州が圧倒したように、東京御三家も開成は別格のようです。

開成は、80%偏差値が少し上ですが、合格者の分布としては麻布より更に詰まり、まさかの逆転合格が少ないことが窺えます。ただそれでも、最上位で筑駒に抜ける層がけっこういることも分かります。

一方武蔵は、かなり辞退が少なくなっています。20%偏差値よりも下から裾野が広く合格が出ており、特色ある問題にはまれば合格できそうに見えます。

浅野は、東京に近い新子安にある2月3日受験校ということで辞退者も多いのですが、進学者に注目すると分布がフラットです。

東京と神奈川の御三家でくくられていますが、偏差値だけで見ると、開成、麻布、栄光、聖光の「四天王」というくくりの方が実態にちかいかもしれません。


余談ですが、一番北に立地する、開成が、四天王でも格上とされることの多い、北を守る多聞天(=毘沙門天)のような立場にいるのを奇遇に感じます。
徳川御三家にしろ、仏教の四天王にしろ、それぞれ徳川将軍家と、帝釈天を支える2番手集団ということも似ています。

ただ、こういうネーミングをすると別格として特別なものに感じてしまいますが、ここに無い、駒東、海城、巣鴨、桐朋に、千葉御三家とかとは連続的な存在であり、少し実態を誤解させる弊害も感じます。

仏教の守り神とかなると手が出せませんが、江戸時代の雄藩と三百諸侯のようにいろいろな学校があって改革で伸びたり、失敗して傾いたり切磋琢磨しているという比喩も使ったほうが実態に近いかもしれません。

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第4回合不合偏差値結果、第一志望合格へのシナリオが見えた

2008-12-19 | 偏差値
四谷合不合テスト、4回目は4科偏差値57、受験した第2回から第4回までの偏差値4科単純平均が約56という結果でした。気持ちとしては、もう少しというのと、それなりにがんばれたという複雑なところです。ただ、点数の内訳とかからすると、これからちゃんとがんばれば、第一志望合格へのシナリオが見えてきました。

「まだまだだけど、だからがんばろう。」と前向きに励ませる良い結果だったと思います。

国語と理科が稼ぐのは比較的安定しておりあてにできそうです。社会は、悪いままですが、第一志望はサプライズ系で公立中高一貫に通じるテストなので、合不合の偏差値に捉われずに、対策次第では多少稼げると期待しています。そこで、なんとか算数を受験者平均にこぎつけると、4科で合格最低点を超えるという成功シナリオが描けました。これからの追い込み、前向きに取り組んでくれるんじゃないかと思います。
もちろん、算数でも稼いでくれるに越したことはないのですけど。あまり、無理は言いません、計算を確実に、取れそうな問題を確実に取ればいいだけです。だから、どうにかなるかもといけそうな気がするわけです。

算数で力をつけられれば、他でも生きるし、社会の独自の世界対策は、公立中高一貫にも生かせるというか、公立中高一貫対策でかなり対応できるはず、ということで、第一志望から第四志望まで同じベクトルで努力できると期待しています。


それにしても、他では安定していない理科が合不合ではずっと60程度とれていて、物理・化学系の力はついているんだなと認識を改めました。他の模試では最初30台とかで4科受験できるかなと悩んだのですけどそれなりに形になるもんですね。

とにかく算数と公立中高一貫での資料読み取り、記述対策が追い込みの重点ポイントとなります。迷わず行けば道は拓けると信じて。

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2月2日、攻玉社と本郷の比較 -平均偏差値だけでは測れない違い

2008-12-05 | 偏差値
本郷は息子が最も行きたい学校のひとつなので、どうやったら入れるか?併願はどうすればいいのかを長らく考えています。偏差値が似ている攻玉社、四谷大塚の合不合 平均グラフで見比べてみたのでが、つくづく、「本郷は第一志望では入りにくい」ということが見えてきました。

辞退者が多い攻玉社は、熱望組みが多い?
グラフを見比べると、志願者では両校正規分布に近いのに、攻玉社は真ん中の層のかなりが抜けて、実際の受験者では、二つの層に分離していることが分かります。
一日受験の名門難関校の多くが翌日以降の合格発表なので、そういった名門校合格判明者ではありません。なので、私が推定するに、攻玉社の一日目に受かったからパスした受験者が多いのではないかと思われるわけです。
もちろん、攻玉社初日合格者で進学を辞退している方もそれなりに多いので、ダブル出願しておいて、攻玉社を確保したから別の学校へチャレンジとか、危なくなったのでより安全な学校へ急遽出願とかいろいろなケースがありえます。
それにしても、本郷と比べると辞退者が多いので、攻玉社連続受験が多そうだと推定したわけです。

進学者に占める50%偏差値以下の層が多い攻玉社
進学者に占める50%偏差値以下の層の比率を見ると、上位のほうが多い本郷、下位の方が多い攻玉社という違いがあります。
攻玉社は初日と二日目の問題傾向が似ているので、初日に受けて落ちてもしっかり復習して定着させた熱望組みが多く合格しているという話が統計的にも裏付けられそうです。

一方、本郷は偏差値が足りていないとかなり合格は厳しいことがわかります。

平均偏差値より大事な分布状況

「平均」はとても分かりやすく比較もしやすいのですが、合否の確率を探るのに、むしろ、分布状況を見る方が情報を取りやすい場合があります。
また、80%偏差値同士で学校間のレベルを比べてしまうのは危険で、進学者の分布とかも見ないと、実態を見誤る危険性があることを実感いたしました。

12/6 追記
いつもお世話になっている中学以上大学未満2月2日の研究(攻玉社と本郷)と題したレポートを書いていただきました。初回と2回目の偏差値比較で、2日と3日の本郷だけ2回目が入りやすいといことが明確でとても参考になりました。
ナタクンは本郷に行きたがっているのですけど、本郷を受けるならしっかり1日に合格を確保した上じゃないと厳しいと改めてよく分かりました。

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