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TamonTokyo - 多聞 ブログ

少年サッカーから私立中学受験、そして中高一貫校の生活などを書いていきます。

多元的父親像への戸惑い

2006-06-30 | IT業界動向
「すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である。」 トルストイ作 『アンナ・カレーニナ』冒頭

私は何かの折にこのアンナ・カレーニナの冒頭を思い出す。世界の大企業のCEOは似たことを考えているが、各国のSmall Businessの社長が考えることは違うのじゃないか、とかとか。

しかし、もはや幸福な家庭というのはステロタイプではなく、どう幸福な家庭を作り上げるのか考えねばならない時代が来たというのが、記事 しあわせな家族作りを目指す父親、背を向ける父親 の意図だろう。寄せられたコメントを見ると、辛らつな言葉が多くみなさん戸惑いを覚えているように見受けられる。

自分はというと、しばらく戸惑ったが、「らしさ追求」だと確信がもてた。まず、エリートの勝ち組という気はまったくしない、ファッションとかはそこそこでいい。かと言って、家族がどうでもいいわけではない。

さて、そういう多元的父親像の中で息子をどう導いて中学にやるべきか?進学校、はたまたリクルートフェローの藤原校長が進められる生きるチカラ重視の学校なのか?大いに迷っていたのだが、ただ一つの正解があるわけでは無く、周りに惑わされず家族で話し合ってこれから探していくべきことのようだ。

祝:CNET読者ブロックに登録

2006-06-26 | IT業界動向
CNETの読者ブロッグで 坂本多聞のソフトウェア業界インサイドアウトという場所を持たせていただきました。マスコミに一歩近づいた気がしてうれしい限りです。こういう試みが始まると聞いて続くか不安で自分のブロッグにITネタを書き出したのですが思いのほかネタが尽きなかったので表に出るようにしました。
このページも週に一度は更新するようにしますが、メインの場所は引っ越してこちらはより個人的なネタに絞りたいと思います。よろしくお願いします。CNETというと日本では、松本にあるインターネットサービスプロバイダー(ISP)のことを指す時代が長く、Microsoft Small Business Serverの対応ISPでCNETが追加されたとかUSの担当に説明すると、よくわからんが日本でCNETはISPもやっているのかと誤解された日が懐かしく思い出されます。はてさてどうなることやら....。

個人情報の存在を検知するツール

2006-06-26 | IT業界動向

セキュリティ関連のニュースは見慣れてしまった。しかし、「いけいけどんどん」の会社のイメージが強いドンキホーテが入れるということで目に止まった記事は、個人情報の存在を見つけてくれるという点で今までのツールとは違う効果がありそうだと注目したい。

同社が導入したソフトは、KLabセキュリティの「P-Pointer」。このソフトは、パソコンにインストールしたクライアントソフトが定期的にハードディスクのファイルを検索し、特定の情報を含むファイルが存在すれば、それをサーバーに伝達する機能を備える。

 例えば、表計算ソフトのワークシートやワープロファイルが、名前と思われるデータや、あらじめ指定したキーワードを含んでいると、その情報がサーバーに送られる。同社の情報システム部門にあたるドンキコムが、この新体制の運用を担う。

個人情報というのは範囲が結構広いが、個人名、住所、部署名とかの集合体と考えるとリスクのあるファイルを探し出すのは確かに難しくはない。人間思い込んでしまうと探せなくなるものだが、客観的なルールで探してくれるツールがあれば安心できるというものだろう。

 


HD DVDが生き残るための3つの方法

2006-06-24 | IT業界動向
悲観的な投稿ばかりではRD-X1現役ユーザーとしてのプライドと期待に反するので、HD DVDが生き残るための3つの方法を考えよう。

まず、メディアの価格が劇的に下がることが重要だ。既存のDVDと似た技術で製造できると東芝が主張しているので、ぜひそれを実現して今のDVD-R並みと感じる1枚1,000円を早期に実現して欲しい。

次に、パッケージメディアのSD DVD/HD DVDデュアル化の推進だ。両方で使えるデューあるメディアが売りなので、これを生かして世間に対応ソフトを早期に溢れさせるのが重要だ。普及に失敗した時のことを考えてもSD DVDで再生できるのだから、お客さんに損はさせないと言い切れれば大丈夫だ。

最後に、メディアの傷や汚れ強さで差をつけることだ。私はDVDをバインダーに入れて場所を節約してるが、HD DVDやプルーレイでできるか心配しているここを安心させられれば、ためらいは減るだろう。

以上3つの方策を取れれば、「キャズム(ハイテク製品がオタクを超えて一般化する差異に陥るスランプ)」を超えていけるだろう。検討を祈っている。

東芝RD-A1が映し出すベータの二の舞

2006-06-23 | IT業界動向
次世代ビデオレコーダーを待ちながら...。 で書いたように、東芝が4年前に出したDVDレコーダーRD-X1ユーザーとしては、今回発表された東芝のRD-A1は気になる機種だ。しかし、RD-A1を「HD DVDレコーダー」と呼ばない理由 とか読むにつけ、レコーダーとしてのHD DVD企画は先が怪しそうな事が分かる。

ベータ対VHS戦争で、基本フォーマットで2時間録画のVHSが1時間録画設計のベータに勝ったのとほぼ同じ図式が次世代DVDメディア戦争で描かれそうだ。現状、レコーダーとして2層ディスクを使わないと2時間録れないHD DVDはかなりのハンデを背負っているように見える。エンコーディングが進化してもっと長時間録れるようになったときには勝負がついていそうだ。

後出しじゃんけんで攻めてくるブルーレイの製品に期待したい。

企業はメディアになる - コンテンツと広告は融合が進む

2006-06-22 | IT業界動向
私が依然勤めていたAll Aboutという人系サイトにALSOK綜合警備保障の提供で ホームセキュリティ  というページがオープンした。これは雑誌でいうところの記事広告みたいなものだが、ページのオーナー(ガイド)がALSOK社員でホームセキュリティの専門家が主体というところが新しい。記事広告的な微妙なコントロールはされていて、エディターと呼ばれる編集者が記事をチェックして「出版(Publish)」に足る品質にまで高めているところが、客のオリエンを元にライターが代筆する一般記事広告と違っている。

BLOGが普及する中似たメディアは多いが、編集という工程を経る事でより記事の読みやすさやレベルの維持ができるし、逆に細かい専門的なことを生半可なライターが付け焼刃で書くというもどかしさも無い。
また、企業にとっては、自社サイトにコンテンツを置くよりは品質管理を外注できるほか、類似コンテンツとの相乗効果も期待できるメリットがある。

こういった企業人自らが語るパタンのサイトやページはどんどん増えており、自社サイト内外でどんどん記事がかかれつづけている。自社サイトであっても人気を博して人を多く集めてメディア化することもあるし、企業はメディア(媒体)としてどう振舞うべきか、考えねばならないことも増えてくるだろう。

Intel Viivをヴィーヴと読ませる深層 - 国際ブランドの悲喜劇は繰り返される

2006-06-21 | IT業界動向
Impressのニュース CeBIT 2006レポート【デジタルホーム編】 でも日本だけ「ヴィーヴ」と読ませているというIntelのViiv。「ヴァイヴ」ではあれみたいでということで避けられたともっぱらの話が語られている。

こういう特定の国や地域で差し障りがでてくる国際ブランドはよくあることだ。Intel Centrinoはイタリア語で「中心」という意味をもつとされるが、もっと別の意味があって、テーブルクロスだとか。なので、イタリア人は最初聞いた時は、狐につままれたような不思議な顔をするという。

いずれにしろ、Itaniumはアイテニアムと呼ばれることが非常にまれで、国産ハードベンダーの偉い方の8割ぐらいは「アイタニウム」とほんとに「あ痛」という感じの発音をされるし困ってしまうことが多い。
ローカルで受け入れられるかをよく考えて販促活動を行った事例として今回のヴィーヴはなかなか好判断かもしれない。

深読みして、「バイブ」が商標的に使えないからかもと、調べたら、バイブを含む言葉で、モトローラ、NTT DoCoMo、鷹山と3社の登録があった。敵にしたくなさそうな会社が含まれているのでここの影響もあるのかもしれない。

証券の誤発注の構造問題 - バグを生む構造を放置する罪

2006-06-21 | IT業界動向
また、証券で誤発注が起きた。150万円前後が相場のところに、約100分の1の1670円で売り注文をしてしまったという。

もう珍しくは無いのだが、誤発注が生まれる構造問題であるまちまちな株の売買単位とそれからおこるまちまちな株価を是正しておかねば何度でも同じことが繰り返されると予想される。

これが、果物や野菜なら値段の範囲は限定される、高級さくらんぼ1kgで1万円ともっと安いのとあるが、価格の開きはそれほどでなく極端な値段のものは、おのずと限られる。
錯誤が起きる原因を科学的に捕らえて対処していかないといつの間にか退屈な国になりさがってしまうと危惧する。

「見える化」や「カンバン方式」は家庭から

2006-06-20 | IT業界動向
紺屋の白袴とは良く言ったもので、プロダクトライフサイクルの資料が不良在庫のまま放置されていたり、誰が何をやっているのか見通しが悪かったりとかいうことがあります。そのあたりを見直しているのですが、家庭内にこそカンバン方式や見えるかが必要だと、チェックして分かりました。
台所の材料をチェックすると賞味期限が99年だったりするようなものが転がっていたりします。(我が家だけ?)長く転がっていると当たり前の景色になって気づかなくなることも起きるわけで、不良在庫をつくらず不用品はどんどん捨てながら、回転率を意識した家庭の経営が必要なわけです。

その一方で万が一に備えた適切な在庫の管理も必要で、備蓄食料と水は賞味期限を管理しながら回転させて月々使うようにしています。非常食とか特別に買うと5年保存だろうと何年保存だろうと気づいたら食えるか疑問な状態になりえます。それが、賞味期限半年のラーメンだろうと、毎週一度食べるペースで2か月分の在庫を持てば、8食分になります。この手で、パックのご飯、とかとか揃えておきます。

インスタントラーメンとかの日常食は寝かしておいても安心できますが、ディスカウントショップで叩き売りされているような珍しい系統の食品は、しょっちゅう食べるものではないので、買ったら直ぐに食べるに限ります。

このあたり、仕事でのタスクの優先付けに似ていて、イレギュラーなメールほど即座にさばくほうが良くて、日々のタスクは習慣化しているから後回しでも忘れる心配が無く、めったにやらないタフで重要な仕事は単位を分割しながらチョコチョコ進める必要があるのに似ています。

自由席型オフィスなら仕事は変わるはず - フリーシーティング方式の勧め

2006-06-19 | IT業界動向
組織変更でまず頭を悩ませるのは席替えだ。組織のトップの目の前の席に誰を置いて、どう人を固めて行くかは仕事の生産性に大いに影響する。
そんな常識で想像して、フリーアドレスは職場を変えられるかは、単に職場の机を自由席にしたというだけでなく、日本企業的な濃密な連携をしながら組織を超えた連携を良くしようという試みとして非常に興味深く感じた。
コンサルや受託とかで、社外勤務者が多い職場だと、自社に机が無いというのはよくある話だが、内勤者も自由席方式にしてしまい、部署間の壁を文字通り越えやすくするという試みは新たな価値を生みそうな予感が感じられる。
横のコミュニケーションがやりやすくなる弊害を取り除くために、個人のタスク処理に集中するトリンプがはじめたがんばるタイムを併用するとなお生産性が上がるかもしれない。

ところで、Free Address という用例はネイティブな英語のサイトで見つからなかった。英語としては自由席を意味するfree seatingとかの言い方でないと通じないだろう。和製英語ができる事情も分かるのだが、カタカナ語を避けて自由席オフィスと自信を持って呼べばいいんじゃなかろうか?

ビル・ゲイツ SaaL(Software as a License)を産み出した男

2006-06-17 | IT業界動向
2000年以前からマイクロソフトの経営の中心はバルマーが背負ってきた。その一方で、企業経営の方向とか技術者の統括という面でBillGの影響は多大だった。
Windows 9xとIEの元主任設計者の中島聡さんの証言を引用しよう

四半期に一度だけは「Windowsはどんなアーキテクチャで作っているか」、「その戦略的な意味」などをBill Gatesに直接プレゼンしていた。そのミーティングは、各プロジェクトのSoftware Architectが必ずくぐらなければならない試練で、「準備不足でミーティングに臨んだあるアーキテクトがBill Gatesにケチョンケチョンに批判されて本当に泣いてしまった」という伝説があるぐらいに恐れられているものであった。

私はマーケティングの人間だったので、幸か不幸かBillGの前で針の筵に座らされることはなく、逆にバルマーの、「Exchange! Exchange! Exchange!」という3回繰り返しの叫びを聞かされたことがある。13時間かかったバルマーのレビューミーティングとその前の散々何度もやる準備を繰り返しても、BillGを前にした1時間のレビューの方が怖いという声を時々聞いたものだ。電話帳のような資料を20分かけて全部頭に入れ、残り40分でその不備や矛盾を責めまくるという。例えばTOEICで990点取るとかそんな異能の人々が集う開発者たちを恐れさせたBillGという存在は確かに大きかった。

しかし、BillGの存在の大きさは開発者としての能力よりもSaaL (Software as a License)を産み出したという点にあると考える。
元々コンピューターソフトはハードウェアに付随する基本的なソフトか、個別の用途のために依頼されて開発するカスタムアプリかしか無かった。いろいろな先駆者が居たのだろうが、BillGこそがBASICの違法コピーを糾弾してライセンスとしてソフトウェアを広く売るビジネスモデルを産み出した最大の功労者だと考える。

後に、オープンソースやSaaSのモデルが認知されるが、SaaLモデルを確立したゲイツの功績はあまりに大きい。そして、そのSaaLにこだわらず覇権を取り戻しにかかるという決意が退任を決断させたのだろう。

2台のPCを一体化してもっと使いこなす - 切り替え器を超えるSynergy

2006-06-15 | IT業界動向
2台のパソコンを使いこなす はいろいろなヒントを含んだいい記事だが、ワザとしては、元記事をはるかに超える自信作を発見したので紹介したい。キーボード・マウス・クリップボード共有で複数のPCを一体化して使える驚異のソフトSynergyだ。
多面的な要素があるので、箇条書きでその機能を紹介しよう。
1) スムーズに使える無料のキーボード・マウス切り替え器
通常の切り替え器はスイッチなりホットキーなりで切り替えるのだが、Synergyはもっと自然に、マウスのポインターを画面をはみ出して隣のPCにまで、仮想スクリーンを使っているかのように持ち出して操作できる。ポインターを移動させると、キーボード入力も移動させた先のPCに対して有効になる。
複数マシンを併用しながら設定するとかいう時に、このソフトウェア式切り替え器機能は便利だろう。

2) クリップボードの共有でコピペ、複数PCを一つの作業空間へ
AのPCでテキストをコピー(WindowsだとCtrl+C)して、BのPCの書きかけの資料に貼る(Ctrl+V)とかいうコピペが繋ぎ目無しに行える。つまり、作業空間としては繋がった一つになるということだ。

3) バックアップやデータの同期も快適に
マルチモニターに無いメリットとして、非力なマシンでも使える事の他に、バックアップなどのデータのやり取りが簡単というメリットもある。コピー先のマシンの状態確認も同時にやっているので安心感が高い。

以上3つのメリットを感じた。

このようにして複数台のPCを併用するメリットは高いが、最新のマスターデータはどこにあるかの混乱をどう避けるかも気をつけねばならない。そのコツは、マスターデータの入れ物を決め付けてしまうことだ。
仕事柄、ミーティングルームには行っても、社外にはあまり出ないということなら、デスクトップPCをマスターデータにして、ノートPCでの作業もネットワーク共有したデスクトップのディスクに書くようにすればどこに最新データがあるかの混乱は避けられる。あるまで正しいデータの場所を決め付けておけばルールベースでバックアップも簡単にとれる。
逆に外回りがメインでオフライン作業もやりたいのなら、ノートPCをマスターデータにしてデスクトップはバックアップの入れ物として割り切る必要がある。ディスクの読み書きのスピードの差は大きくデスクトップの方が一般に早いため多少性能を犠牲にすることになるが、手元のマシンにこそ最新データがあるという安心は大きいだろう。
落下とか飲み物こぼしとかの脅威から守るためには、もちろんバックアップは一日数回はとらねばならないが。


なお、今の最新版である1.3.1では画面共有の設定が変更されている。ポインターを行って帰ってくるためには双方向の設定を両方各書かねばならない。単純な配置以外も対応したため設定が複雑化しているが、ここを乗り切ればあとは簡単だ。

Windows Liveは、Microsoft Web Windowsにすれば成功する

2006-06-14 | IT業界動向
正直言ってあまり関心が無かったのだが、今更面白そうだと気づかされた、だから、Phil Holden, plase call me up in the next time. どこが面白そうなのか?それは、置いてけぼりを食らったVB 6.0開発者の救いの道となってオブジェクトとかいう小難しい概念の要らないお手軽開発環境に成り得るという予感がするからだ。
ネットを介した情報共有という点ではGrooveよりもはるかに分かりやすく、とっつきやすい。

実はもう一つ期待する理由がある。フィルは、昔私が担当していた製品の開発担当であり、ナイスガイであることを知っているからだ。マーケティングのカウンターであったVictor Raisysが今はLinux市場アナリストになり、チームの親玉のAdam TaylorがMSKKで常務執行役になっているのは知っていたが、消息が分かった人が増えてうれしい。

ところで、Windows Liveの最大の問題は何だろう?それは、ネーミングの分かりにくさだ。Liveと言われて、何かチャットでもするの?という感じでもあり、Windowsと付くのでOSのリアルタイム中継機能のようであり、分かりにくいのだ。Google Spreadsheetsの「そのまんま」
感が無い。分かりにくいネーミングはいずれ改善されるのか、その気が無いのか聞いてみたいところだ。
では、私ならどう名づけるか?私なら、草の根向けの開発環境をMicrosoft Web Basic 、一般向けのサービスをMicrosoft Web Windowsにする。Windowsに修飾詞をつけてもWindowsの派生品にしか聞こえない。ブランドを整理したのは知っているし、Web用のブランドMSNでは窮屈なことも分かる。そこはそれとして、あえてWeb Windowsとかの新たなラインを作るべきだと考える。やろうとしているのは、まったく新しいことだから、新しいブランドが必要だと思うのだ。

あきらめないで、職場でデュアル・ディスプレー。

2006-06-13 | IT業界動向
SOHOで独立したから、デュアルディスプレーという栗原さんを指をくわえて見てましたが、願えばかなうというか、やればできるということで、職場のPCにディスプレーカードを刺すという荒業まではやらなくても可能な事が分かり、俄然、すっぱいブドウから手近な贅沢が見えてきました。サインはVGAという1万円弱のパーツでUSBポートからビデオデータを作り出してセカンダリのモニターに出力できるというのです。ピボット回転対応の19インチモニターは4万円くらいで買えるから都合5万円で表示空間が2倍以上というリッチな環境に変われます。

VGAの640*480という環境からXGA(1024*768)への変化は飛躍的な違いで、それから、SOHOを志したときに1280*1024出力ができるモニターに変えてそこそこよくなったのですが、職場では相変わらずXGAでした。そこから抜け出せる道ができたということで俄然働く意欲が湧いてきました。職場の居心地がよくなって家に帰らなくなるかも。
ノートPCと液晶ディスプレーでマルチモニタとか、VNCとかを使ってバックアップ用のノートPCをデスクトップから操るという手もありますが、まずは表示空間拡大がとても重要だなとわくわくしています。

ありがとう。ジム・オールチン

2006-06-12 | IT業界動向
複雑化しすぎて、新バージョンの登場にやたら時間がかかっているWindows。だが、その長い歴史と、守ってきた互換性の大きさからするとよくやっていると賞賛されるべきOSであると私は信じている。別系統の本格OSとして生まれたWindows NTを色々なビジネス上の理由から9x系と統合して発展させてきた、リーダーであるジム・オールチン。その功績は過小評価されていると思う。

ジム・オールチンとは、2日かけたミーティングのホストとして見ただけなのだが、物静かに世界中からのいろいろな意見をうけとめる様子は印象が深い。私の上司だった加藤さんによると、日本メーカーのマニアックな技術者たちからの質問にそれ以上の細かさで答えていたそうで膨大なシステムの細かいところまで熟知していたことが窺える。

いずれにしろ、長年にわたってWindowsの開発をマネージし、幾多の困難を乗り越えてきたジム・オールチンはVistaの出荷を機会に引退すると聞くのだが長年のその功績に対して、お礼の言葉をかけたい。
ありがとうジム・オールチン。