遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 103 メダカはメダカ

2016-06-26 15:48:46 | 日記

          メダカはメダカ(2012.5.29日作)

 

   膨大な費用を湯水のように使い

   膨大な人員を抱え込み

   膨大な時を費やして

   何事も決める事の出来ない

   政治

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   国家による公正な制度の下

   国民 一人一人から選ばれ

   国政の場へと

   送り出された 者たち

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   この国の行く末を思い

   今現在 この時を生きる この国の

   国民 一人一人の安寧 安泰を心に

   公僕の頂に立つ者として 範の道を歩み

   この国の形を 最良に形造るべき

   責務を負う者たち その彼等を

   今 この国で 選良と呼ぶ事は

   可能なのか?

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   泥田の中で互いに

   足を引っ張り合い 

   泥にまみれた身を 臆面もなく

   国民一人一人の前にさらしながら

   自身こそは 正道を歩む賢者 と

   信じて疑わない 厚顔無恥愚鈍

   自身を映す鏡など 

   薄紙一枚分も持ち合わせず

   自身の非を顧みる 謙虚さなど

   朝露の一滴ほどにも 心に宿さず

   ひたすら

   泥田の中を泳ぎ 跳ね廻る

   メダカたち

   彼等 一人一人 各々

   自身は 鯉魚(りぎょ) と

   気取ってみても 

   メダカの群れにいる限り

   メダカはメダカ メダカである事に

   変わりはない

   鯉魚は滝を登ってゆく