無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

12月6日無名会

2008-12-13 22:39:04 | Weblog
12月6日無名会


6日の例会は實さんが尊敬する評論家の訃報に非常にがっかりされて寄せた発句で始まりました。同時代を共に憂え、生きた心の同志にお悔やみの気持ちでしょうか。(分かったようなこといいましてすみません)
今回は3巻巻いたのですが3巻目は時間切れで後半5句をメールでやりとりして完成させました。巻の途中まででどんな風に終わったかお気にかかってらしたでしょう?どうぞご覧下さい。お気づきの点お直し致します。お知らせをお願いします。
(首尾12月6日 聖蹟桜ヶ丘ヴィータ公民館にて)

二句表「ある晴れた日に」

  鶴渡る「ある晴れた日に」みまかりぬ        梅田 實
   窓射る月に毛糸編む女             宮澤佳子
ウラ
  ひょいひよいと猫の尻尾ゆゆれていて       おおた六魚
   佐助と呼ばれのっそりと来る          玉木 祐     
  遊ぼうよ誘われあける春障子           星 明子
   積読本に挿むフリージャー           古賀直子
  床抜けた!手をこまねいている不精者        藤尾 薫
   諸肌脱ぎで睨む丈夫              峯田政志
 ナオ
  龍の目にしっかりキスの熱帯夜          古谷禎子
   名残惜しんで偲ぶ移り香               實
  月見れば千々に借金思いだし              魚
   ボジョレヌーボー無縁生活              佳
  霧雨の南フランス骨董屋                祐
   海岸通り中古車を売る                明
 ナウ
  歩みそむ初孫に買う花衣                志
   夢うつつ聞く遠き囀り                薫


                               
            
              
  二句表 「虜囚の夢」 膝送り

 マンモスも獏も虜囚の冬の夢        玉木  祐
  月高くして嗄れる虫の音         星  明子

 隠し味母から子へと伝授して        古賀 直子
  尼が売りだす寺の名物          藤尾  薫
 山笑うやたら人気の散髪屋         峯田 政志
  どうでもなれと折りし花の枝       古谷 禎子
 この度の恋は何やら乱調子         梅田  實
  掻き上げる髪汗の光りて         宮澤 佳子
ナオ
 川開き両国橋に人が生り          太田 六魚
  流れていないように流るる            祐
 渋滞の助手席月を一句詠み             直
  故郷はるか偲ぶ千代女忌             明
 芋虫のつまみ菜ピコッと這い出て          薫
  路面電車で語る叔父さま             直
ナウ
 中折や鳥打帽の花見客               實
  ふるまい酒に酔うてどんたく           禎


                         

   二句表  「風集めたり」
  こんもりと風集めたり柿落葉       藤尾 薫  
   月の光にかじる焼芋          梅田 實  

  どうしよう蹴りたい背中睨みいて     玉木 祐 
   獏のとばせる小水の音        おおた六魚  
  夢おぼろ遠くにさりし日を共に      星 明子
   ポプラの絮を吹いてみようか      古賀直子
  初恋の甘い思いを胸に秘め           實
   紺の水着が群れる砂浜         古谷禎子
ナオ
  大画面テレビとビールと悪友と        直子
   アンドロイドの喚く番人         峯田政志
  かぐや姫さがして月にいったとさ       禎子
   笑い茸食べ宇宙彷徨             政志
  読みかけに赤い羽根あり去年の本       佳子    
   旅の列車の中につれづれ           祐        
ナウ
   叢林の鉦の音にも花の散る          明子
   春の小川はうららうららと           六魚

                  首尾12月6日~13日

連句通信128号後半

2008-12-07 10:56:03 | Weblog

連句通信128号後半
2008年12月6日発行


紅葉真っ盛りの時季、句も深まる秋をあらわす彩りよい巻に仕上りました。
出席者6名。いつものように膝送りです。


二句表「残る紅葉」     
  雨にぬれ残る紅葉の鮮やかに         實
   冬めく月に奔る渓流             明子

  先生の源氏講義はきりもなし         直子
   カリヨン時計に顔を見合わせ        政志
  宍道湖の昼の定食蜆汁             祐
   太極拳の袖に花びら            佳子
  目標のメタボ解消今一歩            明
   そっと汗拭く姿艶やか            實
ナオ
  舟遊び若大将と今日もまた           志 
   シニヤ割引映画ざんまい           直
  スタイルを月に見られてジョギングし      佳
   新走りなど飲まぬ宰相            祐
  ばら撒きのあとが怖いよそぞろ寒        實
   ご存知あるめいお釈迦様でも         明
ナウ 
  夢いまだ醒めぬ心地の花吹雪          直
   独りゆったり亀の看経             志


         



二句表「道草の子」
  道草の子かふかふかと落葉踏む      古賀直子
   冬立つ空に淡き夕月             峯田政志

  遠サイロ観光名所牛鳴いて          玉木 祐
   会話ケイタイ 景色写メール        宮澤佳子
  逍遥忌じっくりと読む沙翁訳         梅田 實
   柳の花の浮かぶ流れに           星 明子
  殿招く色留袖の艶やかに             政志
   ビールジョッキの陰でウインク         直子
ナオ
  向日葵をつまんで数え占いを           佳子
   報われぬ恋海に捨て去り             祐
  月の舟ゆらゆら渡る山の上            明子
   鎮守の森で騒ぐ椋鳥               實
  ふるさとの友も息災豊の秋            直子
   路面電車が好きな婆さま            政志
ナウ
  花満開マドンナの出る自鳴鐘            祐
   連句の集い春闌に                佳子

2008年11月16日 首尾 於関戸公民館第3学習室