無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会8月

2012-09-18 15:44:16 | Weblog

無名会8 2012年9月18日発行 

当ブログにご訪問いただき有難うございます。
今年も暑い夏でした。まだ暑い・・・。
会員は夏休みをしてましてご無沙汰いたしておりました。
しかし掲示板では歌仙を巻いております。
今回はそれをごらんくださいね

南アルプス鳳凰三山の花

歌仙「太陽に黒点」の巻  

発句  太陽に黒点われに合歓咲けり          玉木  祐
 脇   窓開け放つ山荘の朝             古賀 直子
    ハイウエイオープンカーを走らせて      坂本 統一
     湾の入り江にさざ波のたつ          藤尾  薫
    新蕎麦の香りうれしき月の膳              直
     信濃伝説聞きいて夜長               祐
 ウ  温和なる籾干す姥のいかつい手            薫
       何処ぞで誰やら島歌唄う              一
       初めてのあの船旅の写真見て             祐
      おくれ毛揺らす風になりたい            直
      闇路にも赤き火燃ゆる密事              一
       ガス灯の下めくるめくキス             薫
     木村屋のあんぱんを買う歳の市            直
          初湯の月にへそを見つむる             祐
        霊気満つ蛾眉の麓は静まりて             薫
         テロ請負のここが村落               一
    髯面の男馬引く花吹雪                薫
     ちょっとお洒落な春の制服             祐
ナオ  艶やかに都踊りの幕上がる               一
      浮世の夢を包む御祝儀               直
    文庫本一冊持って行ったまま             祐
     監視カメラに写る犯人               直
    コンビニの特製アイスがお気に入り          薫
     似た者同士さ薄翅蜉蝣               一
    さりながら色即是空君が好き             直
     父母会の親恋愛遊戯                祐
    隣家の牡猫来たりて添い寝する            一
     てんてんてまり幼子とじゃれ            薫
    卒寿斎うワイングラスにうかぶ月           一
     釣瓶落としよよくぞそこまで            祐
ナウ  袖袂いささか疲れ菊人形               直
     解散風に吹かれそわそわ              薫
    夕暮れのテトラポットに夫現れよ           祐
     秘するが武士葉隠れ葉裏              一
     花のもと朗々謡う黒田節               直
      扇かざして麗らほほえみ              薫

   20012年6月17日起首 8月15日満尾

 サギソウ


 

 

 

 

 

 

 

うす墨の眉ずみほそくけぶらへば
老いづくわれの顔やさしけり
        (四賀光子)

願わくば、そうなりたきもの・・・。
        (編集子)